少し前のお話ですが、茅ヶ崎にある靴のリペア店ボヌールさんにソール交換のお願いをしてきました。
発注から約3週間ほどでしょうか、完成したとご連絡いただいたので早速妻と一緒に行ってまいりました
靴のリペアが未経験の方もいらっしゃるかと思いますので、発注から完成に至るまでの経緯なんかも少し話しておきますね。
大事にしてきた革靴。
良く履くだけに踵がすり減ったり、減ったのが分かったうえで履き続けて底に穴が開いてしまった事などないですか?
こちらのお店ではそういった靴のトラブルに親切に対応してくれます。
私がお直ししていただいたのはこの靴です。
若い頃に購入した靴なんですが、ソールが厚いのが特徴です。
ラバーソールの愛称でパンクスに愛されるこの靴も、おっさんにとっては重いは、足挫くはでめっきり履く機会が無くなっていました
古着屋で買取りの査定するも二束三文・・・。
捨てるのに躊躇しているそんな時に、靴好きな御客様にこちらのお店をご紹介戴いたという訳。
重くないソールに交換してもらおうとお店を訪ねました。
特色になっているラバーソール剥がしちゃうんだからよっぽどパンクだぜ♪
最初に予算や要望を聞いてくれる店長さんはあらゆる靴に精通して、お直しの参考にしたいモデルなどを写真で見せながら内容の説明をしてくれます。
個人的には予算の提示をする前に、職人さんの意見を聞いてみる事をお勧めします。
はじめから金額で縛ってしまう事で、その案件に対する専門家の真意や意図を聞くことができなくなることを私も経験してきているからです(建築でね)
そんな訳で、店長のオススメの方針でお直しお願いしました。
で、完成はこちら♪
写真では分かりにくいですが、ソールの厚みは半分ほどになっていますし軽くなって履きやすさも格段に向上しました。(ソールの種類とかは分からない人にはチンプンカンプンなんで省略)
使い捨ての時代は終わって、直して大事に使う世の中にまた戻っていくんじゃないかと思います。
私が小学校の頃は、大きなリュックを背負ったおじさんが壊れた傘を直し歩いていましたが、最近では全く目にしません。
安売り思考で使い捨ての世の中が、技術を持った職人の居場所を奪ってしまい、大量の廃棄物を産み出したと思います。
永く使えるものを産み出す努力と、使いながら修繕する技術の構築。
どんな世界でも必要だと思います。
ボヌールさんでは靴のほかに鞄のお直しも請けているようです。
なんか帽子の施工事例もありましたんで、大事にしているものはとりあえず相談してみてはいかがでしょうかね~