元マンガオタク。

大人になって、再度マンガにはまり気味。

ネタバレ ◾️BASARA(1巻)

2017-01-02 22:00:10 | BASARA(田村由美)
◾️BASARA 緋の章(1巻)

運命の少年・タタラを双子の兄に持つ少女、更紗(サラサ)。
国王の末子・赤の王に兄タタラと父を殺される。運命の少年タタラが殺されたために周りが皆絶望するのを目の当たりにした更紗は、死んだのは更紗だと言い「タタラ」として立ち上がる。
「風の民」揚羽(アゲハ)の助力を得て、奪われた村の宝刀・白虎を取り返す。

その時に負った矢傷を癒すために入った温泉で、更紗は赤の王・朱理(シュリ)と出会う。二人はお互いの正体を知らないまま、想いを寄せていく。

更紗は、幼い頃から頼りにしている予言者ナギから「運命の子供」は国王一派を倒し革命の指導者となる星の下に生まれたと聞かされる。また、祖父からは白虎の刀のほか3本の刀を探して国王を倒すのだと言われ、戸惑う更紗。

傷を負った「タタラ」のために物資を調達しに行った村人が赤の王に捕らえられる。
更紗は無策のまま助けに向かい、赤の王の囮に斬りかかって逆に赤の王に追い詰められる。「タタラ」をかばった村人を亡くし、祖父を亡くし、幼い頃からのお目付役・角(カク)じいを失う。
失意のまま、更紗は祖父の言葉通り刀を探しに九州へ向かった。

一方でタタラと更紗の母・千草は、白虎の村が襲われた時に捕らえられ、赤の王軍の錵山(カザン)将軍に保護されていた。



いやもう、一話目からほんとに泣いてしまう。
運命の子供と大事にされるタタラと、自分はオマケなんだと言う更紗。
でも大切な兄を亡くした悲しみよりも、村人を優先してタタラとして立つ更紗。

私はタタラじゃない、更紗なんだと叫ぶ心が、赤の王と決着をつけるまでずっと底辺にあるんだと思う。
だから、これは少女漫画なんだな。

そして、朱理が最初から尊大なタラシ王だ。
裸を見られてしまうハプニングは漫画にありがちだけど、うまいこと翌日にも来いよって話にして、更紗と朱理は温泉で逢瀬する仲(だからなかなかバレない)になっちゃうし。
会って2日目に、おまえはオレに会いに来たんじゃないのか?オレは おまえに会いに来たぞ、なんてイケメンに言われて、落ちるに決まってますからー!
だんだん二人の仲は厳しくなっていくのは既定路線なので、初期の二人を見てるとドキドキしちゃう。

◇名言集

【揚羽】
仲間を見捨ててはいけない…
“運命の少年”よ それは果たして
おまえにとって弱みとなるのか
強みとなるのか…
(強みなだけでなく、確かに弱みでもあるんです。それが辛い。)

【まーくんのおばさん】
タタラさまが生きていらして本当にうれしいんです
けれど
誰も更紗ちゃんのことで悲しまないのは
あまりにかわいそうで…
(はい、号泣…)

【更紗】
みんなは本当に気づかないんだろうか
背格好も声もお兄ちゃんとはちがうはず
それでも信じたいのだろうか
死んだのは更紗で
タタラが生きていると

◾️BASARA

2017-01-02 21:00:33 | BASARA(田村由美)
新春特別一気読み!
ひさびさにBASARA読んでます。(他のBASARAもあるので、カテゴリーに作者名も入れました)
この作品は途中でやめられないので、こういう時に読む。
ラストを知っているだけに、読み返すほどに第1話が泣けてくる。というか、泣く。けっこうな勢いでひと泣きする。

レビューを前提に読み返すにあたり、初めて章を意識して読みました。

読みながらの更新なので、新春とか言ってられるうちに終われるか、やや不安。

BASARAは、ウィキペディアで「少年漫画を越えるスケールで描かれた少女漫画」みたいな概要紹介ですが、確かに!!その通り。
これはまぎれもない少女漫画なのです。少女・更紗の物語。でもこのスケール感は少年漫画どころか青年漫画も越えると思う。(青年漫画にこんなファンタジーはないのかな?スケール感の話です)

そして読み返したから分かる、最初から伏線バリバリの第1巻。
角じいが海の男だったとか、揚羽に頼んだ牛1000頭とか、朱理の糖尿病親父とか(あ、これはいいか?)。
つまり、全てを考えた上で始めているということだよね。
田村由美作品、他に龍太郎シリーズ(大好きだ!)と巴がいくを読んでますが、どんなに大風呂敷を広げても、きちんと全てを包んで終いをつける印象。雑なエピソードはないと思う。

そして、物語がどれだけスケール壮大でも、どう読んだってこれは少女漫画です。
大事なことなので、二度言いましたよ!

では、ネタバレ始め!