元マンガオタク。

大人になって、再度マンガにはまり気味。

■目隠しの国

2016-05-31 18:00:18 | 目隠しの国
目隠しの国(全5巻)

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もし『目隠しの国』があるとしたら
「見える」ということを
わかってもらえるだろうか?
私の『目隠し』は欠陥品で
たまに少しズレたりする
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高校生のかなで、あろう、並木。

3人は、他の人が見えないものが見える。
触れると、かなでと並木はその人の少し先の未来が、あろうはその人やモノの過去が見える。

「見える力」を持つ3人の日常を描いた全5巻。
(あろうは文字にすると読みづらいので、以下"あろう"と表記します)
『目隠し』という表現に、「見える」力が誰にでも備わっているのでは?と思わされます。

なお、私が一番好きなのは、5巻最初の1話完結の火事エピソードです。
本筋とも能力ともあまり関わってないけど、かなでが江戸っ子になるのと、"あろう"の名前を呼びながら抱きつくのがかわいく、かなでママの登場シーンも好きで。あー、かなでのおじいちゃんが好きだから、この回が好きなのかな。


かなでが本当に毒のない子で、1巻で"あろう"と付き合い始めるけど、友達のエリちゃんのことも、並木のことも、周りの人のこともみんな同じくらい大切にしているのが良い!見える力を自分のために利用しようとも考えないし、力があることで自分を特別な人間だとも思っていない。
母親を亡くしてから一気に能力が解放された"あろう"も、その能力がきっかけで家族と離れた並木も、能力ゆえに触れられることを拒否されてきたため人との距離を保ってきたが、かなでの影響で人と関わること信じることを取り戻していく。

少女マンガのお約束設定で、"あろう"だけでなく並木もかなでのことが好きなんだけど(もちろんどちらもイケメン)、並木は大人の世界に片足突っ込んでるだけあって"あろう"からかなでを奪い取るようなことはしない。奪い取りたいくらい好きなんだろうけど。過去エピソードとも相まってそこがまた切ないけど、彼には愛犬とか亀とかいるから、いいか?
会長といい雰囲気なのは賛否両論かなぁ。相性のいい2人だと思うけど、余り物同士感が否めない…。
並木と母親のエピソードは、胸が痛くなります。何度読んでも小さいお花のくだりでショックを受けてしまう。でもあっさり解決しないところがリアルでいいな。先は長そうだけど、明るそうなところも。

友達のエリちゃんが、女の子らしいのに男前でこれも良い!
かなでが初めて自分から能力のことを言った相手がエリちゃんで、告白回では最後泣きそうでした。エリちゃんの彼氏の江沢くんも当然イケメンだが、彼は回を重ねるごとに良い…というか面白い(苦笑)。

作者さんが「あろうを描きたくてこのマンガを始めた」と言われてるように、影の主役は"あろう"!(やはり真の主役はかなでなんだけどね)
彼に「俺は目を塞ぐことができないから」と言わしめる常に能力全開である辛さとか、自分が「見える」事実が真実とイコールではないことを受け入れる優しさとか、「見えた」事実を相手を脅す道具にしてしまう弱さだとか。そして、能力全開になってから叶わなかった友人関係に素直に喜んでいることだとか。
この先彼には優しい出来事だけが起こりますようにと、祈らずにはいられない。きっとそう簡単にはいかないからこそ、このラストの語りがあるんだろうけども。それでも。

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もし『目隠しの国』があるとしたら
「見える」ということを
わかってもらえるだろうか

たとえ
「見える」ことはわかってもらえなくても
誰かが
あなたの事をわかってくれるかもしれない
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ネタバレ■菜の花の彼 40~41話(7巻)第1部完

2016-05-20 00:00:55 | 菜の花の彼
菜の花の彼 40~41話(7巻)第1部完


隼太に会わずに帰ろうとした菜乃花は、試合を見に来ていた鷹人に会う。
菜乃花は鷹人に促され、自分が来たから隼太が倒れたように感じたこと、鷹人と同じように自分も隼太にキスして悪いと思えなかったこと、隼太が好きで追い続けたがそれで隼太を辛くさせるならもうやめると、洗いざらい話す。
そんな菜乃花に、鷹人は復縁を持ちかける。

菜乃花
「隼太くんを好きになって 私 たくさん走ったの」
「それで思い出した。隼太くんの言ったこと。
『気持ちのあるく速さが合わなかっただけじゃないのかなって』」
「追いかけて隼太くんを辛くさせるなら もう私は走らない」

鷹人
「俺ともう一度やり直さないか」
「俺がお前の早さに合わせるから…」

そこへ医務室から走ってきた隼太が現われ、鷹人を残し、菜乃花と走り去る。

隼太
「走って 綾瀬さん」
「一緒に走って」



鷹人が一番輝いたシーンかも。
素直になることを覚えた鷹人が菜乃花にペラペラ話しかけ、頭で考えるより先に(多分)復縁を迫って手を掴む。
そこで菜乃花を隼太にさらわれる鷹人。
あぁ、黄金期が短い…。第2部に期待かな?

隼太の名言「気持ちの歩く速さが合わなかった」に鷹人が、ハトが豆鉄砲食らったような顔してました。目からウロコだったんだろうな、この言葉。中学時代からの自分にぴったりの言葉だったんだと思う。
そして自分が菜乃花のペースに合わせるからとやり直そうと言った(そしてやっとここで菜乃花が、鷹人から告白されたことを理解したと思われる。告白されても、菜乃花はそれどころじゃなかったからね)とたん、隼太出現。しかも花火大会の時と真逆の構図。砕け散る、鷹人…(涙)

名言「気持ちのあるく速さ」。
菜乃花「たくさん走った」、鷹人「お前に合わせる」、隼太「一緒に走って」…この隼太の絡ませ方が前段も含めてうまかった。



やっと告白できた隼太。夢みたいだと涙を流す菜乃花。

試合から少し経ち、まだぎこちない二人。
隼太は、来年の春一緒にマミー牧場の花畑を見に行きたい、その頃には菜乃花と同じ高校に進学したい、と言う。しかし、菜乃花は嬉しい気持ちを素直に表現することができず、他の選択肢を潰すことを心配する。喜んでもらえず落胆する隼太。今日が誕生日の隼太に何かお祝いしたいと言う菜乃花に、キスしたいと告げた。
キスのあと、目を丸くして涙をこぼす菜乃花に、嫌だったかと勘違いする隼太だが、「お互いが望んでするキスがこんな幸せなんて」と聞き、菜乃花を抱きしめる。

一方、隼太と菜乃花に走り去られた鷹人は、その後すさんでいった様子。
タカリをしていたチンピラに絡み、散々暴行されるが、落ちていたビンでチンピラを殴り倒し、呆然と立ち尽くす。



隼太と菜乃花は、もう早すれ違い?と思える描写が続いたあと、“初めての幸せなキス”で万事解決!洗いざらい話し合うのではない関係で、それがステキでもあり、不安要素でもあるように感じました。それにしてもこのキスの時の二人の色んな表情が、良い~。私は、キスしたいって言った直後の隼太の顔が、大好きです!

この二人の幸せデートとすさんだ鷹人のケンカが交互に差し込まれて、最後にキスして抱き合って幸せ絶頂のモノローグが流れている中、鷹人がチンピラをやっつけて呆然としている画…
シュールすぎる。

でもね、幸せ菜乃花&隼太と廃人・鷹人の単なる対比かと思っていましたが、第2部を読みながら、そんな単純なことではなかったのかもと思っています。ナノカレの極意・心情カブリが、ここでもされてたんじゃないかと。
つまり、幸せモノローグは、実はボロボロの廃人・鷹人の心情をも表していたんじゃないかと。
この辺は、また第2部で!

何はともあれ恐ろしいマンガ「菜の花の彼」。
菜乃花と隼太がくっついて幸せになった第1部ラストは、殴り倒したチンピラが転がり呆然と立ち尽くすボロボロの鷹人で締めくくりです。
ほんと、恐ろしいマンガ…(笑)

ネタバレ■菜の花の彼 37~39話(7巻)

2016-05-19 00:00:14 | 菜の花の彼
菜の花の彼 37~39話(7巻)


「さよなら」って綾瀬さんが言っても
まだ、繋がってる
「必ず勝ちます
そしたら 綾瀬さんに 伝えたいことがあります」

隼太のチームは決勝へ進出。菜乃花と約束をした時の純粋な気持ちで、菜乃花に思いを伝えるために勝つんだと、肩の痛みを押してボールを打ち続け、隼太のコンディションは下がっていく。
菜乃花と鷹人とのことが分かってからは泣き、嫉妬、憎しみが湧いていたが、菜乃花のことだけを見ていた約束のあの時に戻りたいと、菜乃花が試合に来るのを待つ隼太。

前日に来ていた隼太のメールに気がついた菜乃花。「やくそく」というタイトルに、鷹人とのことを正直に話せず分岐点になったあの約束のところまで戻りたいと思い、隼太の試合会場へ向かう。

「「あそこからもう一度やり直せたら」」



試合会場に着いた菜乃花の姿をみとめた直後、隼太はスパイクを打ってチームは勝つ。
かけ寄った菜乃花に気持ちを伝える隼太。

「あなたを思ってがんばって 俺は勝ちました
あなたが好きです」

菜乃花から返ってきた言葉は、それまでの隼太の思いをくつがえす一言。

「……それ 勝たなきゃ言えなかったの?」



隼太は試合会場の医務室で目がさめた。
隼太はスパイクを打った直後に倒れ、チームは負けて試合は終わっていた。
勝ったのも、菜乃花が来たのも夢なのか…
隼太は夢の中の菜乃花の言葉で、自分はいつも菜乃花が来るのを待っていただけだったことに気づく。花火大会で一歩が踏み出せなかった、菜乃花にキスされた時も去っていくのを追いかけなかった、そんな自分に涙を流す隼太。

マネージャーは医務室の扉の前に菜乃花がいるのを見た。マネは隼太が菜乃花に会っていないことを知り、隼太に菜乃花が来ていたことを教える。



隼太のメールで約束がまだつながっていることに気づいた菜乃花。
約束の時、隼太はまだ嫉妬や怒りの黒い気持ちがなくまっさらだった。菜乃花は、鷹人とのことを言い出す最後のチャンスだった。
2人ともあの約束の時からやり直したいと願って再会。

そこで菜乃花チャージした隼太が勝ちを決めるのも、逆に倒れ落ちてしまうのも、展開としてはどっちもありがちですが。
勝つことと告白、一体何の関係があるの?
という不問に付されてきた命題にNOを叩きつけた夢オチのシーンは、これぞ正にナノカレ!怖かったよー、このセリフの菜乃花(涙)

そして号泣する隼太。
第1部終盤は隼太がよく泣きますが、泣く隼太、いいですなぁ…。ていうか桃森ミヨシ先生の泣く絵、表情が豊かで見ごたえある。いつか鷹人の泣き顔も見れるだろうか。

ネタバレ■菜の花の彼 32~37話(6~7巻)

2016-05-12 00:00:58 | 菜の花の彼
菜の花の彼 32~37話(6~7巻)

■キスのあと 隼太編
菜乃花にキスをされ呆然とする隼太。衝動的に菜乃花をおさえこんだ自分を責めるが、翌日、自分自身からも見捨てられそうになった隼太をかばうために、菜乃花がキスをしたんだと気づいた。
隼太はもう一度歩き出すためバレー部に戻る。

「今まで できる範囲で楽しくやれるのが一番いいと思ってた」
「俺はもう 戦う前から負けを覚悟するチームにしたくないんだ」

隼太は菜乃花と約束した総体で勝ち進み、試合を見に来てほしいと菜乃花にメールを送った。


■キスのあと 菜乃花編
部屋に閉じこもり、さよならを告げてしまったことを後悔する菜乃花。隼太にキスしたことが鷹人にキスされたことと重なるが、隼太を好きだからキスした自分は、鷹人とは違うと自分に言い聞かせる。
そのとき鷹人が自宅を訪ねてきた。菜乃花の様子に驚く鷹人。しかし隼太にさよならを言ったと聞き、鷹人は菜乃花に告白する決心をする。

菜乃花モノローグ
『私のした事は鷹人くんと同じこと?』
『私 した事には後悔もしていない』
『鷹人くんとは違う』
『だって私は 好きだからしたんだものーー』

鷹人
「俺は何もかも間違ってたと思う」
「お前に無理矢理キスしたのとか」
「でもあれは 俺は後悔してない」
「俺は ずっと お前のことが好きだったんだ」

自分と鷹人は違うと思っていたが実は同じだったと知り、鷹人とのキスで傷ついた菜乃花は、同じことを隼太にしたんだと自覚する。


■鷹人の告白
もう菜乃花を傷つけるだけの過去の存在でいるのは嫌だと、花火大会に隼太が来ていたことを菜乃花に話し、素直に自分の気持ちを伝えるため菜乃花の自宅へ行く鷹人。
出てきた菜乃花の様子に驚くが、隼太にさよならを言ったと聞いたあと、菜乃花に告白する。しかしその告白を聞いた菜乃花は落涙。絶望と思える泣き方に、鷹人は試合会場へ行き隼太に何があったのか問い詰めるが、健介に仲裁される。

「ずっと菜乃花は俺なんか見てなかった気がする」
『あの表情(かお)はあいつが見る筈のものだった気がするんだ』



6巻は、わたしにとって神巻でした。
隼太の荒れ方と自分へのショック。
菜乃花の落ち具合。
鷹人がやっと素直に自分の気持ちを言えたのに、それどころじゃない菜乃花。

他のマンガでこういう展開があったとしてもここまでしないだろうというくらい、心情を掘り下げるところがナノカレだ…。もし私が10代でこれを読んでいたら、菜乃花のモノローグだけで2~3日は落ち込めると思う。

隼太は6巻序盤で菜乃花のキスの真意に気づいて復活し(次巻でまた落とされるけど)、どんどん男らしく成長するけど、やはり鷹人は常に不憫。
やっと菜乃花に告白できて、そのあとそーっと顔を上げるとこなんてすごく可愛いのに、鷹人の目に映ったのは絶望する菜乃花。ちょっと持ち上げられては、その10倍叩き落される鷹人…。嫌でもヤンデレになるわ。
肝心の菜乃花は自分が隼太にどんなことをしたのか自覚し、告白されたのそっちのけ。菜乃花…鷹人が言ってたのは菜乃花への告白なんだって、ちゃんと気づいてあげて…!
この鷹人告白&菜乃花絶望シーンで、菜乃花のモノローグと鷹人のセリフがシンクロするところはほんとサスペンス級にドキドキしました。

隼太よりも誰よりも菜乃花を見ている鷹人は、自分の告白で流れた菜乃花の涙が自分のものでないことにも気づいてしまう。
ここまでしても菜乃花は隼太のほうを向いたまま…。菜乃花が鷹人自身を見るのは、第2部にお預けなのです(涙)

いやー、しかし隼太の男への成長具合がステキでした!

ネタバレ■菜の花の彼 25~31話(5~6巻)

2016-05-09 00:00:32 | 菜の花の彼
菜の花の彼 25~31話(5~6巻)

■花火大会その後 鷹人編
鷹人は、病院から帰ろうとする菜乃花を呼び止め、改めて告白しようとする。
守ったのは自分で、隼太じゃない。だから菜乃花も今度こそ拒絶しないはず。
しかし、隼太の前で掴んだ菜乃花の腕にあとをつけてしまっていたのを知り、鷹人はショックを受ける。

『これまでも 言葉で 態度で あんなふうに力任せに掴もうとして 菜乃花にずっと消えない痣をつけていたんじゃないか』


私は鷹人にノックアウトされつつも、菜乃花は隼太とうまくいってほしい派なんですが、この時ばかりは鷹人にエールを送ってました。言うんだ鷹人!早く言ってしまえー!と。
思っていることを素直に言おうと頑張ってる鷹人の表情が良い。「思ってもないこと」を言ってしまった時のやるせない顔も(涙)。なんかもう、鷹人が色々切なくて。
やっと菜乃花を好きだと自覚して、気持ちを素直に話すことができ始めて、菜乃花にだけ表情が全然違うのに、「守ったのは俺なんだから、好きだって伝えていい筈」なんて。告白するのにさえ自ら条件を課している鷹人。胸が痛いよ、おばさんは。
健介がいてくれてよかった。健介には元々めっちゃ素直だもんな。もう鷹人は健介と付き合ったらいいのに(苦笑)
今後の鷹人の素直スキルの向上には注目です。


■花火大会その後 隼太編
花火大会の翌日、着信に気づいた菜乃花から電話が鳴るが、隼太はその着信を切ってしまう。

『綾瀬さんを好きなきもちをまんなかにして
自分がなかからゆがんだ気がした』

隼太はバレーに集中できずスランプに陥り、とうとうレギュラーを降りる。電話に出ない隼太を心配して菜乃花は差し入れを持って行くが、二人がうまくいっていないことをさとったマネージャーに衛生面を理由に断られ、会いにも行けない菜乃花。
鷹人と自分を比べて負のスパイラルにはまっていく隼太。菜乃花からの着信を思わず取るが、菜乃花の言うこと全てが鷹人を選んでいるように歪んで聞こえ、マネージャーを振った時のように、菜乃花にも無理だから終わりにしたいと言おうとする。しかし、菜乃花にはどうしても言えなくなっている自分に気づく。


これまでニコニコしてた隼太が、花火大会からずっと苦しい表情。きっと誰でも一度くらい、好きなあまり半分妄想みたいなマイナス思考になったことってあるんだろうけど、この隼太を見てると自分のそうなった気持ちを思い出す。自分だけの力でここから抜け出すのは結構大変だと思う。
この苦しさから逃れるために菜乃花に別れを告げようとするけど、どうしても終わりにできなかった隼太の涙がほんと心にくる…


■花火大会その後 菜乃花編
花火大会のあと隼太がレギュラーを降りたことを聞いた菜乃花。更に鷹人から、花火大会に隼太が来ていたこと、隼太は菜乃花と鷹人がキスしたことを知っていることも聞かされる。
菜乃花は隼太との関係に絶望。しかしマネージャーに隼太の行きそうな場所を聞いて隼太を見つける。
まだ自分の気持ちが整理できていない隼太は、菜乃花と鷹人がキスしたのは自分と知り合った後だと知り、思わず菜乃花に掴みかかる(というか、キスしようとしたんだと思う)。

隼太「なんで 俺を 好きなんて言ったんだ!」

衝動的に菜乃花を押さえつけた自分にショックを受け、泣き崩れる隼太。そんな隼太を守ろうと菜乃花は隼太にキスをして、さよならを告げた。


鷹人とのキスがバレて、失恋決定と思う菜乃花。それでも隼太に直接会って終わりにするため走る。あぁ、ここでも鷹人の時の失敗を踏み台に、隼太のところへ行くのね…。学び続ける菜乃花と、踏み潰され続ける鷹人。恋って残酷。
鷹人の電話番号を一向に登録する気配のない菜乃花にウケる。わざと登録してないんじゃなく、多分登録する必要ないからほったらかしなんだろう。好きの反対は無関心だとか。鷹人、不憫。
花火大会以来に聞く菜乃花の声に表情がゆるむ鷹人、いいな。菜乃花に直接見せてあげたい。いや、関心ないか…?

あらすじでは割愛してますが、菜乃花とマネージャーのやり取りも良い。7巻に鷹人&菜乃花 なれそめの番外編が収録されてますが、そこで何と隼太とマネが付き合い始めるシーンもある。本編でマネがやや憎まれ役だけど、元凶は隼太だからね(苦笑)マネは結構かわいそう。ふと気づけば…マネの子、名無しだし。

そして隼太と会うのがマミー牧場以来。しかもこんな修羅場。隼太のおっかない表情、今までになく負の感情出てて良い!
隼太が妄想する鷹人と菜乃花のキスシーン、素敵すぎて、動画にして鷹人に贈呈するべきじゃないかと。これを見たら鷹人も救われるかな(笑)結局どんな経緯でキスに至ったか聞いてないもんね。こんな妄想までしてしまって辛かった隼太。頑張れ、もう少しだ!