元マンガオタク。

大人になって、再度マンガにはまり気味。

ネタバレ ◾️BASARA(10〜16巻)

2017-01-05 23:00:50 | BASARA(田村由美)
◾️BASARA 白銀の章(10〜13巻)

関東・青藍の都にある朱雀の船に、亡き四道の子を孕んだ千手姫を連れて揚羽が訪れた。そして更紗も朱雀の船に帰艦。
千手は四道の仇タタラの船から出て行こうとしてもみ合い、更紗はみんなの前でタタラが女であることを打ち明ける。だが全員それを受け入れ、対外的には引き続き更紗を「タタラ」としていくこととなる。

東北の鹿角と同盟を組みに行った仲間は戻ったが、皆自失状態のうえ、ハヤトは帰らぬまま。そんな中、赤の王生存・四国出没の報が入る。タタラは早急に鹿角と同盟を組んで九州に戻り、赤の王との決戦に備えると宣言した。
しかしタタラと鹿角の長・増長(マスナガ)との交渉は決裂。
更紗はハヤトを探しに出るが鹿角に捕らえられ、さらに北、網走刑務所へ連れられる。揚羽が囚人のリーダー格に渡りをつけて脱出方法を探ろうとするが、地下空洞のガスに倒れた更紗は網走刑務所を実質的に治める王弟の息子・風の梟(フクロウ)に連れ去られてしまう。
そこで赤の王の名前が「シュリ」だと知る更紗。
その後、那智と角じいが救出に来て、死んだかに思われたハヤトも助かり、囚人は解放された。
収監されていた玄武の刀の使い手・多聞を助けたことで、タタラは鹿角の増長と手を組むことに成功した。


◾️BASARA 深紅の章(13〜15巻)

四国・土佐に渡った朱理は、蘇芳の都の国守「北の桃井(モモノイ)」がタタラ討伐の兵を挙げた隙を突こうと、 今帰仁とともに蘇芳に向かう。桜島へ戻る途中に土佐に立ち寄った更紗たちもタタラ討伐を聞きつけ、そのまま蘇芳に入り北の桃井に脅しをかける。
追い詰められ蘇芳を街ごと破壊しようとした北の桃井を、朱理が(正確には朱理の臣下・サカキが)討ち、蘇芳に赤の王が戻った。

更紗は、桜島から到着した茶々たちと共にタタラ軍として赤の宮殿に攻め入り、蘇芳の都全ての水を枯らしてしまう。
何のために戦うのか自分を見失った更紗は船を降りて蘇芳をさすらい、朱理と再会。
そのまま更紗と朱理は結ばれる。

自分を取り戻しタタラ軍に戻った更紗は、改めて赤の王軍に攻め入った。更紗は赤の王と相見え、その時に初めて赤の王が朱理であることを知る。
国王軍が赤の王軍とタタラ軍を一掃しようと攻めてくる中、赤の王は自害。聖が熊野から水軍を引き連れて牽制し、揚羽が奔走したタタラ・関東独立軍・東北の鹿角の三者同盟が宣言されたことで
国王軍は撤退した。


◾️BASARA 琥珀の章(15〜16巻)

自害しようとしていた朱理は、浅葱に助けられたが奴隷として売られていた。
一方、更紗は朱理の正体を知って自分の殻に閉じこもる。揚羽に連れられた富士山で「仙人」に北へ行けと言われた更紗は、黒の王の治める紫黒に身を寄せていた。
王妃・紫の上に黒の王と鹿角の戦いをやめるよう進言する反面、「運命の子供」の呪縛から逃れられず刀を振るう更紗。しかし鹿角の戦場で敵味方なく手当てをする母・千草に会い、「敵を憎み恨み戦わなければならない」という呪縛から解放された。
そして、鹿角の増長・紫の上・タタラの会談となる。タタラは、戦いをやめ、紫の上が民の代表となり黒の領地を「日本の土地」として管理することを提案。紫の上は紫黒に戻り検討することとなった。
4本目・玄武の刀は鹿角の多聞が持つ戒めの刀・竹光(竹でできた切れない刀)。これでタタラの元に4本の刀を持つ同志が集まった。



戦局が大きく動いた場面で、蘇芳の都ボロボロで支配者死亡、赤の王更に失脚、タタラ軍は各地との同盟が成立していくなか更紗は離脱、揚羽と決別。
しかし、これまで疑いすらしなかった赤の王=朱理の嫌な予感が更紗に忍び寄る。赤の王を討つという悲願達成のまさにその時、朱理が赤の王として更紗の目の前に立つという絶望。その時の更紗と朱理の茫然自失の状態が、読んでいるほうも目を覆いたくなります。更紗に茶々がいてくれてよかった。茶々がいなかったら、きっとタタラ軍は崩壊していた。
琥珀の章でも更紗は痛々しかったけれど、ここにきての千草お母さんとの再会。千草が以前更紗との再会を拒んだ理由が「更紗をただの子供に戻してしまうから」だったのが、今回の再会は「更紗を子供に戻すため」の再会だったことがうかがわれ、泣けます。お母さんも更に素敵な人になっていて、敵である赤の王を愛した更紗を丸ごと受け入れ、なおかつ人を愛せる人になってくれたことを喜ぶという…母ってそういうものなのかな。
「運命の子供」が女なのは、男にはない価値観を時代が求めていたということなのかな。
「運命の女」を探す揚羽、戻ってきてー(涙)


◇名言集
さすが、名言多かった…

【揚羽】
片側だけが悪い戦争はない

【揚羽】
何をしなきゃとか するべきとか じゃなく
何をしたいのかを いつも忘れず考えろ

【廉子】
誰もが本当のことを知って
自由にものが言えて
言っても殺されない世界が
あったら いいわね…

【更紗】
支配者も 奴隷も いない国
自分たちで話し合って作る国
そしてきっと何より大切なことは
殺されない国であること
そういう国を作りたい

【穂積】
戦ってほしくない 誰にも
何かを成しとげるには
殺し合うより方法はないのか?
何かを創り出すことで変えることはできないのか
オレは 創り出す人間でいたいんだ

【更紗】
がんばれがんばれって言われるのもきついけど
もういいよって言われるの
もっとつらいね

【朱理】
本当のこともあったさ
多くがウソで知らないことだらけでも
自分がほれた少しの部分は本当だったと

【千草】
人を愛したことを どうして後悔するの?