福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

ロ短調ミサ 聖トーマス教会ライブCD 制作急ピッチ

2018-12-24 17:37:55 | レコード、オーディオ



ようやく、ライプツィヒのレコード会社GENUIN CLASSICより、大フィル合唱団にのよるバッハ「ロ短調ミサ」聖トーマス教会公演のライブ音源(96kHz24bit WAVE)が届いた。

今回は、団員向けのプライベート盤でなく、大フィル合唱団初の海外公演の成果を世に問うべく、「かもっくすレーベル」による一般発売を前提に、いつも以上に力を入れて録音して頂いたのである。

これを毎度お世話になっているWAONレコードさんにCD用にダウンコンバートして頂いた試聴盤が写真(上)のディスク。

録音は優秀と呼べる範疇だろう。ソリストとオーケストラのバランスは、わたしの趣味とは違うのだが、この際GENUINの趣味を尊重することとする。



まずは、わがメインのシステムにて、二回通して試聴。正直、はじめのうちは自分の至らなさや生演奏ゆえの瑕疵に耳が奪われがちで、気持ちが落ち着かない。しかし、演奏が進行するにつれグイグイと引き込まれ、二度目を聴き終えたときには途轍もない名演と確信した(笑)。まあ、手前味噌を言ってもはじまらないのだが、少なくともソリスト陣とオーケストラは、間違いなく世界レベルであることは保証できる。大フィル合唱団もトーマス教会という聖なる空間に導かれるように、ある意味、実力を超えたパフォーマンスを聞かせてくれている。

というわけで、ただいま、急ピッチで制作を進めており、来る2月27日(水)のドイツ・レクイエム公演(於・サントリーホール)にて先行発売したいと考えている。市販化の実現にあたっては、現地音楽家との契約に際し、エムセックインターナショナルとバッハ資料財団の高野昭夫さんにお骨折り頂いた。この場をお借りして、感謝の意を表明しておきたい。



ザクセン・バロックオーケストラのコンサートマスター:カタリーナ・アレントさん、代表でチェロ奏者のハルトムート・ベッカーさんとともに。


バッハ:ロ短調ミサ 聖トーマス教会 ライヴCD(2枚組)

ゲジーネ・アドラー(ソプラノ) ダーヴィッド・エルラー(カウンターテノール)

トビアス・フンガー(テノール) トビアス・ベルント(バス)

大阪フィルハーモニー合唱団

ザクセン・バロックオーケストラ

福島章恭 指揮

2019年春 かもっくすレーベルより発売予定(価格およびCD番号未定)。2月27日(水) サントリーホールにて先行販売致します。乞うご期待!

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マエストロ大植による第九コーラス稽古

2018-12-13 22:29:40 | コーラス、オーケストラ


今宵、大フィル会館では、マエストロ大植による「第九」コーラス稽古。

大植先生といえば、聴衆をあっと言わせるアイデアやパフォーマンスに耳目が奪われ勝ち(実際、今回も驚くべき表現もある)のですが、今宵の合唱レッスンはまさに王道を行くものでした。

即ち、音楽の自然な流れを重んじ、ドイツ語の発音を尊重し、詩を味わい、さらにベートーヴェンの心に向き合い、その魂を自らの身体に呼び込むということ。実現できたなら、なんと素敵なことでしょう。否、一歩でも高みを目指さなくてはなりません。

わたしも含め、多くのメンバーに初心に返る機会を与えてくださった大植先生に感謝するとともに、そうしたマエストロの高い次元での要求に応えていきたいと思います。

なお、本公演は、オーケストラは第1、第2ヴァイオリンが左右に振り分けられ、低音楽器が舞台下手に置かれる対向配置。コーラスもそれに合わせ、下手から上手に向かって、ソプラノ~バス~テノール~アルトという並びとなります。

この並びは、ヴェリタス・クワイヤ・ジャパン、混声合唱団ヴォイス、長岡混声合唱団はじめ、通常わたしの合唱団で採用しているものですが、大フィル合唱団ではわたしの就任後はじめてのものとなります。ザ・シンフォニーホールでどんな効果が生まれるのか、今から楽しみなところです。


躍動の第九

2018年12月16日(日)
14:00開演(13:00開場)

ザ・シンフォニーホール

<出演>
指揮:大植英次
ソプラノ:田崎尚美
メゾソプラノ:富岡明子
テノール:鈴木 准
バリトン:原田 圭
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指導:福島章恭)

<曲目>
ワーグナー/楽劇「神々の黄昏」より“ジークフリートの葬送行進曲”
ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付」

<料金>(全席指定・税込)
A席:7,000円
B席:5,000円
C席:3,000円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

<チケット販売所>
ザ・シンフォニー チケットセンター 06-6453-2333
ABCぴあ
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:119-768】
ローソンチケット 0570-000-407【Lコード:56760】
CNプレイガイド 0570-08-9990
アスクプレイガイド 06-6222-1145
e+(イープラス)

※大阪フィル・チケットセンターでの取扱いはございません

<お問合せ>
ABCチケットインフォメーション 06-6453-6000
https://www.asahi.co.jp/symphony/
(営業時間:平日10:00~17:30)



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする