福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

モツレク 公開プローベ・リポート

2017-12-04 14:08:36 | コンサート
午前のモツレク公開プローベは、シュテファン大聖堂の厳かな空気の中、きわめて美しい演奏となりました。ソリスト陣、オーケストラともに誠に献身的で、これほど有り難いことはありません。

聖堂内は観光客の方で黒山の人集りとなり、さながら本番のようなプローベでした。多くの見物者が今宵のコンサート・チケットをお求めになられたことでしょう。

プローベ後には、ソリスト陣、オーケストラの皆さんから、多くの讃辞を頂戴し、ホッとしております。
深夜、モーツァルトの魂に捧げる本番では、さらに崇高な演奏となることでしょう。

写真の下に、公開プローベに立ち会われたシュテファン大聖堂音楽事務所プロデューサー清水さまのリポートを転載します。



「シュテファン大聖堂内で行われた公開リハーサルには、約5000人の聴衆にお越し頂き、大成功に終わりました。始めから最後まで90分間お聴きになった聴衆も沢山いらっしゃいました。
 
演奏のクオリティーが、非常に高いです。
  
アルトのミケリッチ先生は、本日フォルクスオーパーのプローベが入ってしまい、お越しになれませんでした。
今晩、ぶっつけ本番で歌って頂きます。
   
テノールのハインリッヒ先生の搭乗予定でいた、イタリアからの飛行機がキャンセルとなり、昨夜、弊社で寝台列車の切符を手配して、公開プローべ1時間前にウィーンへご到着し、ウィーン中央駅からそのままシュテファン大聖堂へお越しになって歌って頂きました。
ハインリッヒ先生も昨日までイタリアで本番でした。
寝台列車でよく眠れなかっただろうに、本日の公開リハーサルでは、バッチリと歌っていたので、あらためて、実力の世界で生きているプロの職人技に感動しました。  
 
ソプラノのトラトニック先生、
バンケル宮廷歌手は圧巻の歌で鳥肌が立ちました。  
 
福島先生は、9年前よりも遥かに進化しており、オーケストラリハーサルは、たったの30分間でしたが、引き続き行われた合同練習では、見事にまとめ上げました。
凄まじい、集中力で強いフォースを感じました。
指揮に安定感があるため、私は、安心しています。 
 
ソリストとオーケストラの方達から、
福島先生の音楽作りと合唱団のクオリティーの高さに対して、お褒めの言葉を沢山頂きました。
 
今日は、朝から吹雪となり、
飛行機のキャンセルが何便も出ており、今晩の演奏会へお越しになる私の知り合いは、飛行機を諦め、ウィーンまで陸路でお越しになっています。
 
あと10時間後、
夜中の零時からレクイエムが開演となります。
 

この演奏会に3年4か月の歳月を費やしたので、とうとう、本番の時を迎え感慨深いものがあります。
 
 
音は、儚くも静寂の中へ一瞬で消えてしまい、刹那を感じます。
   
モーツァルトの魂へ演奏を捧げてください。
  
アマデウスは、永遠に不滅です。

清水一弘」


 
コメント
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