とことん青春!

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天元突破グレンラガン 26話感想 『いくぜ ダチ公』

2007-09-23 16:41:47 | 天元突破グレンラガン
これは熱いですよ。
多少、混乱気味ですが、螺旋力・進化論等の複雑な設定を上手く各キャラの戦う動機付けに活かしているのは見事です。
26話感想。

◆多元宇宙
つまり、宇宙は様々な可能性に満ちていて、各々がその可能性を自らの意思で選び、認識する事で、その可能性が現実に変わるという事ですか?
そして、その現実こそ己が存在するための世界である、と。
いきなり、宇宙論(?)に設定がぶっ飛んだのでちと混乱してしまいましたよw

アンチスパイラルが恐れているのは、これらの可能性を創り出す人間の想像力(夢)とそれを現実に変える力なんだろうなぁ、きっと。
その進化のエネルギーの膨張によって宇宙は無と化する、と。

今回、シモンの中に出てきた2人のカミナもシモンの夢見る可能性という事になるのでしょうね。
彼が飛んだ一つの可能性たる世界は、アニキが生きている世界。
彼にとっては小悪党であろうともアニキと共に生きる事が夢だったのだと思うと泣けてきます。
だから、カミナ(大グレン団)の

好きな方を選べ

の一言が利いてくる訳なのですが。
そこでシモンが、土下座アニキと共に生きる可能性を拒み、大グレン団のアニキを選んだ事が非常に熱いですよ。

小悪党のアニキではなく大グレン団のアニキが存在した世界こそが自分の生きるべき世界。
だから、シモンは大グレン団という現在に還ってきた、ニアを助けるために天を突くドリルを手にしたのです。
この演出はシモンが真にカミナの死を受け入れた事を意味するので本当に熱かった。

◆ヨーコ
シモンと同じく超熱かったのがヨーコ。
彼女の見た世界は誰からももてはやされるトップスターとしての自分が存在する世界。
その世界ではキタンも生きており子ども達も平和に暮らしている。
しかし、彼女はその可能性を拒み、カミナの死に場所へと戻った。
これは非常に感動的な場面でした。

彼女はカミナの死という受け入れたくない現実を受け入れてまで、大グレン団として戦う世界を選んだんですね。
カミナの死という過去を受け入れる事で、その世界を現実として認識し、大グレン団という現在に還ってきた、と。
彼女の決意・覚悟の強さを理解できた演出でした。

◆ブータ
螺旋王の力でヒト型に進化。
凄過ぎますなw

◆ヴィラル
ヴィラルの夢は家族を作る事だったんだなぁ。
彼自身、獣人という作られた存在なので子どもを作る事はできないはずですから。
その甘い夢(世界)ではなく大グレン団を選んだヴィラルはカッコ良すぎますな。

過去を受け入れ、現在に立ち返る事によって無数の可能性に満ちた未来を己の手で選択し創る。
最終回を目前にして各キャラの強い決意・覚悟が「螺旋力」というキーワードを通して描かれて見応え十分でしたな。

以上、最終回が非常に楽しみな前夜祭でした。


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