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聖徳記念絵画館「振天府」の戦利品は何処へ?宮内庁に情報開示請求 ③

2018年02月05日 | 中国文化財返還運動

聖徳記念繪畫館壁畫集に「65 振天府」がある。
説明文に「日清ノ役、出征ノ將士、其ノ獲ル所ノ兵器、諸物ヲ以テ天皇二獻ル」「吹上御苑ノ東南二一府ヲ造謍シ・・振天府ト曰ウ。」
「北清事變ノ後、懐遠府ヲ、日露役ノ後建安府ヲ造謍アラセラレシ」とある。
即ち、日清戦争は振天府。北清事変は懐遠府。日露戦争は建安府を造営し、それぞれの戦利品を収納したと説明をしているのである。
清国の獅子を描いているが、実物を描いているのか不明である。しかし靖国神社境内にも、山縣有朋記念館庭園にも戦利品(鹵獲品)として置かれている。







管理人は、宮内庁に「振天府・懐遠府・建安府」の写真と場所を情報開示請求した。
また敗戦後の「戦利品」をどの様に処理したのかも請求した。
写真は提供できないということなので、建築学会から有償で提供してもらった。



下記に開示請求文書と図面をアップしたい。















鉛筆で薄く「第八軍第二旅団」と見える。
アメリカ占領軍の第8軍第2旅団が宮内庁から運び出したと考察できる。
当時の中国では、蒋介石の国民党軍と毛沢東の共産軍が国内戦争中であったが、台湾に政権を移した国民党に中国からの戦利品を引き渡したのだろうか。またソ連軍にロシアの戦利品を引き渡したのだろうか。
宮内庁にはこの文書以外に一切の記録文書はなかった。
(了)





 


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