先日引渡しの終わったプレーリーハウスに行ってきました。
サッシの不具合を直したりや外構の残工事などに立ち会ってきたのです。
前回は外構工事の途中で帰って来たので完成を見ていなかったのですが、まずまずの出来栄え。
というのは、植えたばかりの植栽は枝振りがあまりよくないためちょっと貧弱に見えてしまうのです。
一年経てば立派な外構になるのですが、初めのうちは我慢するより仕方ありません。
道路と敷地の境界にフェンスを建てずに植栽で防犯を考えたり、隣地との目隠し効果を考えたり、お客様と一緒にデザインした外構で、私道部分との境界、高低差、路地状の通路の仕上げ等難題がイロイロあった中ではうまく調整が出来たと思っています。
玄関の扉は楢の無垢材を使っています。
腐り防止の為に設けた銅板も、設置後数週間で随分と落ち着いた色に変色してきました。
（始めはキンピカでした）
当初からのコンセプトである家具との調和を考えた内装デザイン。
一番初めにお客様の家に伺い、建築の相談を受けた時に考えた家具のレイアウトイメージがようやく形になりました。
私が目にした調度品だけでなく、飾る場所を求めてダンボールの中に埋もれていた？品も綺麗に飾り付けてありイキイキしていました。
「今までは大事にしまっていたけど、ようやく飾る事が出来た。」というお客様の言葉は嬉しかったですね。
部屋と部屋の間に設けたガラス棚のアーチ。
飾り棚に設けた照明器具が、ガラス棚の中まで照らします。
この空間も、お客様のこの手持ちの家具がなかったらこういうデザインにはなっていなかったと思うのです。
家具からイメージを膨らませた空間。
他では実現し得ない偶然の産物？
とまで言うと言いすぎですが、設計する側からすると嬉しいめぐり合わせです。
趣味室からダイニングを眺めるとこんな感じです。
キッチンとダイニングの間にも飾り棚を設けて、テーブルとキッチンとの間の収納はどちらからも開け閉め出来る工夫がされています。
この家は述べ床面積で100㎡ちょっと。
約30坪の住宅です。
面積が限られた中で、斜めに視線が通るように計画しているので、数値以上の広さを感じると思います。
1階部分はプライベートゾーン。
こちらは、質素に合板フローリング、ビニルクロス、ソフト巾木と材料のランクを落しています。
トイレも既製品を利用し、照明で変化をつけています。
寝室も通常の家よりも小さめ。
予算・面積の配分をリビングスペースに重点的に割り当て寛ぎの住宅を演出しています。
家具がレイアウトされた姿を見てようやく完成したなぁと実感したわけですが、我々建築家は家のデザインと家具や調度品とのトータルコーディネートを任されることはあまり多くありません。
というのは、建設費でコストがいっぱいいっぱいになってしまい、お客様の考えている予算では家具などの造作までお金がなかなかまわせない事が多いからです。
インテリアは後からでもお金を掛ける事が出来るけど、建物本体、特に性能は簡単には代える事が出来ないと考えているからです。
今回のお客様は、ご自身の気に入る家具や雑貨を少しづつ集めていたので、その調度品に合わせて家の雰囲気をコントロールすることが出来ました。
家具から始まる家造り。
珍しいケースですが、こういう設計手法もありかなぁと思っています。
アンティークの家具と一緒で、この家も長く大事に愛着をもって使っていただけたらと思っています。
---プレーリーハウスの記事---
■フランク・ロイド・ライトにはなかなか届かないけど・・
■予算調整終了！～これで安心して旅行へ！
■ついに確認申請がおりました！～現場では地盤改良工事が
■より良いコンクリートの為に～木槌体験
■ついに上棟！～大工工事のはじまり
■継ぎ目のない床暖房でポカポカ～低温式床暖房で無垢でも安心
■竣工間近？～造作・家具工事の追い上げ
■サンプルで確認したはずなのに・・・
★フランク・ロイド・ライトの精神は引継げたか？～竣工写真①
★家具や雑貨から考える住まい造り～家中がギャラリー～竣工写真②
※本物件はグループアプローチ建築設計事務所勤務時代に担当者として設計に携わりました。
現在は退所し、物件写真等は削除させていただいております。
サッシの不具合を直したりや外構の残工事などに立ち会ってきたのです。
前回は外構工事の途中で帰って来たので完成を見ていなかったのですが、まずまずの出来栄え。
というのは、植えたばかりの植栽は枝振りがあまりよくないためちょっと貧弱に見えてしまうのです。
一年経てば立派な外構になるのですが、初めのうちは我慢するより仕方ありません。
道路と敷地の境界にフェンスを建てずに植栽で防犯を考えたり、隣地との目隠し効果を考えたり、お客様と一緒にデザインした外構で、私道部分との境界、高低差、路地状の通路の仕上げ等難題がイロイロあった中ではうまく調整が出来たと思っています。
玄関の扉は楢の無垢材を使っています。
腐り防止の為に設けた銅板も、設置後数週間で随分と落ち着いた色に変色してきました。
（始めはキンピカでした）
当初からのコンセプトである家具との調和を考えた内装デザイン。
一番初めにお客様の家に伺い、建築の相談を受けた時に考えた家具のレイアウトイメージがようやく形になりました。
私が目にした調度品だけでなく、飾る場所を求めてダンボールの中に埋もれていた？品も綺麗に飾り付けてありイキイキしていました。
「今までは大事にしまっていたけど、ようやく飾る事が出来た。」というお客様の言葉は嬉しかったですね。
部屋と部屋の間に設けたガラス棚のアーチ。
飾り棚に設けた照明器具が、ガラス棚の中まで照らします。
この空間も、お客様のこの手持ちの家具がなかったらこういうデザインにはなっていなかったと思うのです。
家具からイメージを膨らませた空間。
他では実現し得ない偶然の産物？
とまで言うと言いすぎですが、設計する側からすると嬉しいめぐり合わせです。
趣味室からダイニングを眺めるとこんな感じです。
キッチンとダイニングの間にも飾り棚を設けて、テーブルとキッチンとの間の収納はどちらからも開け閉め出来る工夫がされています。
この家は述べ床面積で100㎡ちょっと。
約30坪の住宅です。
面積が限られた中で、斜めに視線が通るように計画しているので、数値以上の広さを感じると思います。
1階部分はプライベートゾーン。
こちらは、質素に合板フローリング、ビニルクロス、ソフト巾木と材料のランクを落しています。
トイレも既製品を利用し、照明で変化をつけています。
寝室も通常の家よりも小さめ。
予算・面積の配分をリビングスペースに重点的に割り当て寛ぎの住宅を演出しています。
家具がレイアウトされた姿を見てようやく完成したなぁと実感したわけですが、我々建築家は家のデザインと家具や調度品とのトータルコーディネートを任されることはあまり多くありません。
というのは、建設費でコストがいっぱいいっぱいになってしまい、お客様の考えている予算では家具などの造作までお金がなかなかまわせない事が多いからです。
インテリアは後からでもお金を掛ける事が出来るけど、建物本体、特に性能は簡単には代える事が出来ないと考えているからです。
今回のお客様は、ご自身の気に入る家具や雑貨を少しづつ集めていたので、その調度品に合わせて家の雰囲気をコントロールすることが出来ました。
家具から始まる家造り。
珍しいケースですが、こういう設計手法もありかなぁと思っています。
アンティークの家具と一緒で、この家も長く大事に愛着をもって使っていただけたらと思っています。
---プレーリーハウスの記事---
■フランク・ロイド・ライトにはなかなか届かないけど・・
■予算調整終了！～これで安心して旅行へ！
■ついに確認申請がおりました！～現場では地盤改良工事が
■より良いコンクリートの為に～木槌体験
■ついに上棟！～大工工事のはじまり
■継ぎ目のない床暖房でポカポカ～低温式床暖房で無垢でも安心
■竣工間近？～造作・家具工事の追い上げ
■サンプルで確認したはずなのに・・・
★フランク・ロイド・ライトの精神は引継げたか？～竣工写真①
★家具や雑貨から考える住まい造り～家中がギャラリー～竣工写真②
※本物件はグループアプローチ建築設計事務所勤務時代に担当者として設計に携わりました。
現在は退所し、物件写真等は削除させていただいております。
