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最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■ついに確認申請がおりました!~現場では地盤改良工事が~プレーリーハウス

2007-10-16 23:34:13 | ■建築-実施・監理
先週の話なのですが、ようやくプレーリーハウスの確認申請がおりました。
実に2ヶ月弱の審査期間。
その間役所に足を運んだ日数は10を下りません。
ほんと、苦労しました。
役所の人曰く、これでも早い審査期間みたいだったのだけど、なぜだか?
最後には役所の人に肩をもまれちゃったりしてよくわからない関係に???
(なんか、審査担当の人も自分の仕事がひと段落してほっとしたらしい)

どうも、こちらの地域では、基礎とスラブの構造の自主検査と、水道引き込みの中間検査があるという話です。
基準法上の中間検査の対象でないにも関わらずです。
ここで、また余計な時間が掛からないよう細心の注意を払わなければなりません。



現場では、地盤改良工事が始まりました。
この地盤改良工事は、解体工事と一緒で建築の着工にはあたらないとの話を役所の方から頂いていたのですが、ちょっと不安。
ちょうど工事当日に確認がおり、これで文句なしの工事着手となります。
※建築確認申請がおりないと、工事着工(基礎の根切り)が出来ない事になっている。



改良工事には主に二台の重機を使います。
一台はセメントと水等を攪拌させセメントミルクという料理でいう片栗粉のような材料を練り上げます。
もう一台は、ドリルのついた施工機械で、地面に穴を掘りながら杭を築造します。
今回の地盤は、斜面地で地盤強度が一様でない事。
一部で安定した地盤が浅い部分で確認できる事などから、比較的パワーの強い機械で施工をしています。



ドリルで地盤に穴を開けている最中に、何度か地中に埋まったパイプなどが絡まってしまいました。
解体工事ですっきり取り除いたつもりでも、こうやって地中に眠っていたのです。

杭の底盤まではこの機械で掘り進むのですが、重機が浮き上がるところで終了。
この段階で充分期待する支持力の地盤まで到達した事になります。
また、土の色など目視で地盤の層が変わった事を確認する事も忘れません。




杭の穴が掘りあがると、続けてドリルの先端からセメントミルクを流し込みます。
ドリルの刃を回転させながら土と混ぜ攪拌させながら徐々に引き抜いていきます。
この、土とセメントミルクが混ざり合い化学反応起こして強固な地盤となります。



最後に、杭頭処理といって、基礎の底盤の位置まで改良地盤を均していきます。



レーザーで高さを確認し、完了。
土を埋め戻して、基礎の根切りを待ちます。

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しかし、ほんと良かったです。
コレで無事工程にのりました。
一時はほんとどうなる事かと思いましたが、ほっと一息です。
現場が始まると、デザインを一部保留としていた所をどんどん決めていかないといけません。
さぁもうひと頑張りです!
ってコレからが勝負どころ?

---プレーリーハウスの記事---



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※本物件はグループアプローチ建築設計事務所勤務時代に担当者として設計に携わりました。
現在は退所し、物件写真等は削除させていただいております。

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