日常あるいは平穏な日々

日々思う事をつれづれなるままに書いていこうと思います。

日常あるいは日本の経済状況について考えてみる日々 ~2017年後半~

2017年11月15日 | 教育
今回は珍しく、ちょっと、経済的な話。

以下の日経の記事を読むと、何故、金融緩和をしてもマネーの流動性が上がらないかの一端を知ることが出来ます。勿論、これが全てでは無いですが。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23434840T11C17A1000000/?n_cid=NMAIL007

日本に限って言えば、企業が銀行からの借り入れを行わなくなった理由は、バブル崩壊後の銀行による貸し剥がしによって生じた銀行不信に始まると見ています。これらの複合的な理由によって、マネーの流動性が低下しています。

しかも、家計の貯蓄は減少傾向。
http://www.garbagenews.net/archives/1325243.html

これでインフレになるわけが無い。
なので今必要なのは税制で、お金が溜まったところから必要なところに流れるための仕組みづくりが必要だと思うわけです。そもそも税金の第一の目的は、富の再分配であって、財源の確保では無いので。
個人的には、金融資産に対する課税と投資に対する優遇策が必要と考えています。金融資産に税金を課すと二重課税になりますが、この際、ここは目を瞑ります。(※ 二重課税に対して言われる弊害について、この金融資産に課す分については、それほど大きな弊害があるように思えないのですが、ご意見あるかたお願いしますm(_ _)m)

教育の無償化も良い案だと思いますが、教育レベルの低下を招く恐れもあるので、この辺は、セットで議論が必要と思います。個人的には、年間一定金額以下は全額国が負担、それ以上は、個人や家庭に負担を求めるという形と、教育環境への投資(特に、教師や学校の職員の増員の支援。教師の労働負担の低減と、それに伴い、学ぶ機会の創出を前提。)が良いと思っています。

最後に少し補足。
「税金の第一の目的は、富の再分配であって、財源の確保では無い」と書きましたが、実際、再分配する分配する原資を税金によって賄うようの思われるかも知れませんが、それは確かに一面ではそうですが、全てでは無いです。なぜかと言えば、借金も原資になり得るからです。この借金に対して、心配になって居る人も多いかと思いますが、日本の現状としては、以下のリンクの認識が正しいと思います。

http://diamond.jp/articles/-/148113

ジンバブエやカンボジアのように、外貨が入ってきていて市中で利用されていると、また、話が変わって来ますが(ドルに対する需要が加速してインフレするリスクが高くなる)、日本は、そのリスクは低いように思います。現状、借金が増えた際のリスクは、有事が起こった際に必需品の供給が逼迫して、必需品に対する需要が急上昇してハイパーインフレになる、その際のインフレの上昇具合が借金の規模に比例するだろうということでしょうか。

※ 私は、経済の専門家では無いので、まぁ、素人の戯言程度に「こんな考えの人も居るんだな」くらいに考えていただければ。