なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

高段者って

2009-02-01 16:03:46 | Weblog
 例によって土曜日には図書館に行きまして、囲碁関係の本棚の前では相変わらず少々失望感を味わいました。
 要するに置いてある本が少ない。
  囲碁ファンが数百万いるとか居ないとか言っていますが、少ない。
 いろんな本が出版され、囲碁関係だって切り口を変えたり、国際的な視点での本など出ているはずなんですが・・・
 これは図書館を運営する側から見れば予算が少ないから手が回らないということなんでしょうか。
 出版と言う行為は経済活動ですから、それなりの利益を見込んでいるはずだと思うのですが、そうだとすればそこそこの数の本が世の中に送り出されたはずですね。
 そういう本の中には、図書館に寄贈されたり、古本屋さんに回ったりする本もあるのですが、どうも他の種類の本に比べると少ないような気がします。
 囲碁ファンの特徴として、一旦手に入れた本は手放さないということでしょうか
  いえ、当然各個人の自由です。
 図書館の本棚の前で、勝手に文句を言っているだけです。

 今日借りたのは
「日本棋道協会の有段者特訓塾① 最強の高段位到達法」大竹秀雄 平成10年
  この本は、タイトルとしては”ありそう”なタイトルですから、何だか読んだことがありそうな気もするのですが、まだ読んだことが無いような気もしました。
 まあ、何度読んでも良いのですからこだわらないようにしましたが。
  ところでタイトルにある「高段位」とは具体的にはどういう段位を指しているのでしょうか?
 普通に考えれば級から段になって、初段・二段は低段、三、四段が中段?とすると五段以上が高段と言うことになりそう。
 一応それは良いとして、例えば日本棋院の段位がインフレ気味なのはどうしたら良いのでしょうか。
 昔は、よく年配の人から「昔の初段は強かった」などと聞かされたものですが、その反対に「○○の五段はたいしたことはない」になりそう。
 今はアマでも七段とか八段とかを認めているようですが、確かにそういう方々は強いに違いない。
 ですから、高段=強い人とするならば、高段者=七段以上となるのでしょうか、
 すると五,六段は中途半端で、七,八は超高段ですか。

 まあ、書かれていることに不満があるわけではありません。
  要するに基本的な事柄の中で、比較的高い理解力が必要なことを身につけて、高段者にふさわしい力をつけなさいということでしょう。
 それは高段手前の人は当然必要だし、現在高段と言われている人でも常に基本を見直すことも大事でしょう。
 本の途中にあるコラムはタイトル「上達法」で、上達法1では
 感性を磨く
 精神面
 打ち碁を並べる
上達法2では
 一、石は強い方から動かないで、弱い方から動く
 一、碁は相手の弱いところを攻めるか、自分の弱いところを守るのが良い
   終盤
   ヨセ
   コウ
   詰め碁  となっています。
 確かにこういうことが出来ない、あるいは理解度が低ければ高段には達しないだろうとは思えます。
 しかし、現在高段者と言われる人が、それを出来ているかと言うと・・・
  理解が0とか100%とか言う事ではなくて、実戦で忘れるとか、道から外れる度合いなんでしょうね。
  だから常に基本を見直さなければいけない・・・
 それと冗談みたいですが、理解度80%以上が高段者とすると、現状は50%から80%でも高段者と扱いの時代かも知れません。
 50から80が高段者、80から100が超高段者と言う事で、、、。