進化する魂

フリートーク
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伊達直人からの本当の贈り物

2011-01-22 02:29:48 | 社会
「タイガーマスク現象」と呼ばれる社会現象が起きている。
この現象は概ね好感を持って受け入れられ、連日マスコミは大絶賛の嵐である。

マスコミが取り上げれば取り上げるほど現象は拡散すると思われるが、
そろそろ悪ノリする輩が現れたり、
児童養護施設への浅い理解(※)の元での寄付活動に対して批判する輩が現れたりして
どこかで下火になると思われるが、
(マスコミにそういった批判を放映するだけの勇気があるとも思えないが)
これはブームに付き物のアンチと冷や水であるから問題にする必要はない。


全てとは言わないが基本的に経済的に窮乏している施設ではない。

それよりも、私はこの「タイガーマスク現象」を違った視点から見ている。
書くのが面倒だったのでネットで同じことを主張する論客が現れるのを待ち、
そこにリンクを張ろうと思って静観していたのだが誰も書かないので自分で書くことにした。
(気づいていないだけかもしれないが)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


私は、このニュースをTVで見た時に率直に驚いた。
最初に伊達直人を名乗ってランドセルを寄付した人が一体何を考えたかを知る術はないが、
この寄付行動が日本に与える影響(その後のタイガーマスク現象)を即座に理解することができた。
さらに言えば、もし最初に寄付行動に出た人が、
私の考える理由によって「伊達直人」を名乗ったのだとしたら、
その人は非常に頭が切れ、そして日本の本質的な問題を見抜き、
何よりも日本のことを愛情を持って見ている人に違いない、と思った。
(単に私の勘違いかもしれない。)

伊達直人が"日本人"に贈ったもの。

それは「タイガーマスク」である。

タイガーマスクは覆面レスラーである。
タイガーマスクが伊達直人である必要はない。
だが、伊達直人はタイガーマスクになるのだ。
タイガーマスクを付けた時、人はタイガーマスクになれるのである。

マスコミでは下記の言説がたまに流される。
児童養護施設の関係者や、そこで育った子供たちの意見としても。


「悪いことをしているのではないのだから、実名でよいのではないか」
「匿名社会から実名社会へ」


ことの本質を全く理解していない。
タイガーマスクがあるから、伊達直人が現れるのだ。

なぜ日本では2ちゃんねるがアクセス数を集めるのか。
それは匿名(無名ではない)というマスクがあるからだ。

匿名という隠れ蓑に隠れているのではない。
むしろ仮面(ペルソナ)である。
仮面を付けることで、日本人はその人になるのだ。

単に自己アイデンティティがないのではない。
仮面を付け替えることで自己アイデンティティを変化させることができるのだ。
潜在的自己をどのように表出させるかという問題である。
菩薩の顔が幾つもあることが許される国である。
宇宙・自然は多様であり、また人間の有様も多様なのである。

神様とは何で、宇宙とは何で、
人間とはこういう形で、こういう意味を持って、こう生きるべきで、
そんな自己アイデンティティには固執しなかった人々も世界には大勢いるのである。
むしろ我々が近代文明だと思っているものは地球規模で見れば小数派である。


伊達直人が日本人に贈ったもの

それは、タイガーマスクである。

日本人の潜在的な力を引き出すために


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