連日のAKB48『Everyday カチューシャ』ネタです。
AKB48の新曲「Everyday、カチューシャ」を一人で2200枚買い込む猛者現れる
http://subcultureblog.blog114.fc2.com/blog-entry-2746.html
さらに5500枚(855万円)買った猛者もいると騒がれているようだ。
AKB48の投票券つきCDを5500枚(855万)買ったAKB48オタがネットで話題
http://news4vip.livedoor.biz/archives/51792492.html
ちなみにこの猛者の推しメンは大島優子さんだそうです。
その甲斐あってか、速報で1位は大島さんのようです。
AKB48選抜総選挙速報でたああああああああああああ
http://akb48matome.com/archives/51735623.html
1 AKB48 大島 17156
2 AKB48 前田 16452
3 AKB48 柏木 12056
4 AKB48 高橋 8833
5 AKB48 渡辺 8582
6 AKB48 篠田 8016
7 AKB48 指原 7357
8 AKB48 板野 6596
9 SKE48 松井玲 6559
10AKB48 小嶋 6537
総選挙について主催者側の観点で考えてみる。
5500枚分の投票権を持ったビック・プレーヤーが市場に存在しているわけだ。
前回の第2回総選挙の結果を見てほしい。
1位から5位の得票数は、2万票から3万票だ。
5500票のインパクトがわかるだろう。
5500票を持ったファンの動向にランキングが大きく左右されてしまう。
1位 31448 大島優子
2位 30851 前田敦子
3位 23139 篠田麻里子
4位 20513 板野友美
5位 20088 渡辺麻友
ビック・プレーヤのランキングにおける支配力が極端に大きくなると、これは主催者側にとっても脅威になってくる。
総選挙が盛り上がること自体は喜ばしい事態だし、深くのめり込みたいファンに、深くのめり込む道を用意してあげて、これをビジネスサイクルに組み込むというのは、以前から説明するところだ。
しかし、アイドル・ビジネスを考える上では、あまりにビック・プレーヤの影響力が大きくなると、難しい問題が出てくる。
一つは、主催者が考える総選挙の形を維持できず、総選挙の目的を変えざるを得なくなること。もう一つは、アイドルビジネスと風俗ビジネスとを分ける重要な境を侵食しつつあることだ。
1つ目の点について、実は、主催者側は前回の総選挙時に既に予防線を張っている。
主催者側は、「総選挙におけるランキングは、次の楽曲のセンターを決めるものであり、AKB48のセンターや序列を決めるものではない。」としている。
当然ながら、大枚はたく熱烈なファンからは強い批判がなされたが、主催者側からすれば、もはや数千票を持つファンは大株主的な存在に見えてくる。
本来なら、総選挙は製作者側の意図から離れて、本当にファンに支持されているメンバーをあぶり出すための施策である。
その上で、ファンといっても全てのファンを同列に扱うことはできないと考えた。
深いファンと浅いファンがいるだろうから、その違いも鑑みて、よりAKB48にコミットしてくれているファンにはより多くの投票権をもたせたいと思ったのだ。
だが、あまりにも一部のファンがビック・プレーヤになるため、総選挙が本来の目的を果たせず、機能しなくなってきている。
当Blogでは、ずっと前に「AKB48の発展は総選挙というランキングシステムの拡張性と健全性をどう保つかという点にかかっている。」と書いたが、このような視点を欠き、何の対応もとらなかったので、今の事態に至っていると言えるだろう。
総選挙のランキングが「誰が最も投資を集められるのか」を明らかにするためのものであるなら、別にビックプレーヤの存在を否定する必要はないだろう。
しかし、ここで重要な問いについて考えなければならない。
「そもそもアイドルとは、何をもってアイドルといえるのか?」ということだ。
ここに、アイドルビジネスと風俗ビジネスとの根本的な違いがある。
それは、アイドルは大衆的・公的な意味合いが強いのに対して、風俗は非常に個人・私的な意味合いが強いという点である。
両者の本質的な違いではないが、重要な違いである。
もちろん、時代とともにアイドルの定義は変化してきた。
どちらかといえば、アイドル側が風俗側を侵食してきた歴史といえるだろう。
大衆的かつある種の信仰的なものであったアイドルが、価値観の多様化の中でパーソナルな領域に踏み込まざるを得なかった。
ユーザはより深いコミュニケーションを求めているのだ。
AKB48は、そうした流れの中で、身近なアイドル、育てるアイドル、会いにいけるアイドル、といった形で事業展開をしてきた代表格であろう。
しかし、アイドルは完全にパーソナルな存在にはなれない。
それはアイドルではないからだ。
もし金を稼ぐためにアイドルをやろうとしているなら、それは間違いである。
純粋に金を稼ぎたいのであれば、風俗業界で働いた方がいい。
金持ちのスポンサーが付けば、金持ち確定である。
しかし、アイドルを目指す人がいるのは、アイドルが大衆的で公的な性質を持っているからである。
歌手、女優、TVタレントといった形での活躍の場と、自己実現欲求とつながっていることがアイドルの重要な存在理由である。
それはアイドルを目指す人だけでなく、ユーザ側においても同じである。
アイドルが"アイドル"であることが非常に重要なのである。
アイドルとして成立することと、一部のビックプレーヤの影響力が大きくなることは、非常にバランスの難しい問題である。
時間があれば、続きを議論していきたい。
今日はとりあえずこれまで。
※さきほど気づいたのですが、当Blogでは『Everyday カチューシャ』→『Everybody カチューシャ』と表記しておりました。
お恥ずかしいミスでございます。
ググッた時に見つけた『Everybody、カチューシャ』をそのままコピペしておりましたが、コピペ元が間違っていることに気づきませんでした。
ここにお詫び申し上げます。
AKB48の新曲「Everyday、カチューシャ」を一人で2200枚買い込む猛者現れる
http://subcultureblog.blog114.fc2.com/blog-entry-2746.html
さらに5500枚(855万円)買った猛者もいると騒がれているようだ。
AKB48の投票券つきCDを5500枚(855万)買ったAKB48オタがネットで話題
http://news4vip.livedoor.biz/archives/51792492.html
ちなみにこの猛者の推しメンは大島優子さんだそうです。
その甲斐あってか、速報で1位は大島さんのようです。
AKB48選抜総選挙速報でたああああああああああああ
http://akb48matome.com/archives/51735623.html
1 AKB48 大島 17156
2 AKB48 前田 16452
3 AKB48 柏木 12056
4 AKB48 高橋 8833
5 AKB48 渡辺 8582
6 AKB48 篠田 8016
7 AKB48 指原 7357
8 AKB48 板野 6596
9 SKE48 松井玲 6559
10AKB48 小嶋 6537
総選挙について主催者側の観点で考えてみる。
5500枚分の投票権を持ったビック・プレーヤーが市場に存在しているわけだ。
前回の第2回総選挙の結果を見てほしい。
1位から5位の得票数は、2万票から3万票だ。
5500票のインパクトがわかるだろう。
5500票を持ったファンの動向にランキングが大きく左右されてしまう。
1位 31448 大島優子
2位 30851 前田敦子
3位 23139 篠田麻里子
4位 20513 板野友美
5位 20088 渡辺麻友
ビック・プレーヤのランキングにおける支配力が極端に大きくなると、これは主催者側にとっても脅威になってくる。
総選挙が盛り上がること自体は喜ばしい事態だし、深くのめり込みたいファンに、深くのめり込む道を用意してあげて、これをビジネスサイクルに組み込むというのは、以前から説明するところだ。
しかし、アイドル・ビジネスを考える上では、あまりにビック・プレーヤの影響力が大きくなると、難しい問題が出てくる。
一つは、主催者が考える総選挙の形を維持できず、総選挙の目的を変えざるを得なくなること。もう一つは、アイドルビジネスと風俗ビジネスとを分ける重要な境を侵食しつつあることだ。
1つ目の点について、実は、主催者側は前回の総選挙時に既に予防線を張っている。
主催者側は、「総選挙におけるランキングは、次の楽曲のセンターを決めるものであり、AKB48のセンターや序列を決めるものではない。」としている。
当然ながら、大枚はたく熱烈なファンからは強い批判がなされたが、主催者側からすれば、もはや数千票を持つファンは大株主的な存在に見えてくる。
本来なら、総選挙は製作者側の意図から離れて、本当にファンに支持されているメンバーをあぶり出すための施策である。
その上で、ファンといっても全てのファンを同列に扱うことはできないと考えた。
深いファンと浅いファンがいるだろうから、その違いも鑑みて、よりAKB48にコミットしてくれているファンにはより多くの投票権をもたせたいと思ったのだ。
だが、あまりにも一部のファンがビック・プレーヤになるため、総選挙が本来の目的を果たせず、機能しなくなってきている。
当Blogでは、ずっと前に「AKB48の発展は総選挙というランキングシステムの拡張性と健全性をどう保つかという点にかかっている。」と書いたが、このような視点を欠き、何の対応もとらなかったので、今の事態に至っていると言えるだろう。
総選挙のランキングが「誰が最も投資を集められるのか」を明らかにするためのものであるなら、別にビックプレーヤの存在を否定する必要はないだろう。
しかし、ここで重要な問いについて考えなければならない。
「そもそもアイドルとは、何をもってアイドルといえるのか?」ということだ。
ここに、アイドルビジネスと風俗ビジネスとの根本的な違いがある。
それは、アイドルは大衆的・公的な意味合いが強いのに対して、風俗は非常に個人・私的な意味合いが強いという点である。
両者の本質的な違いではないが、重要な違いである。
もちろん、時代とともにアイドルの定義は変化してきた。
どちらかといえば、アイドル側が風俗側を侵食してきた歴史といえるだろう。
大衆的かつある種の信仰的なものであったアイドルが、価値観の多様化の中でパーソナルな領域に踏み込まざるを得なかった。
ユーザはより深いコミュニケーションを求めているのだ。
AKB48は、そうした流れの中で、身近なアイドル、育てるアイドル、会いにいけるアイドル、といった形で事業展開をしてきた代表格であろう。
しかし、アイドルは完全にパーソナルな存在にはなれない。
それはアイドルではないからだ。
もし金を稼ぐためにアイドルをやろうとしているなら、それは間違いである。
純粋に金を稼ぎたいのであれば、風俗業界で働いた方がいい。
金持ちのスポンサーが付けば、金持ち確定である。
しかし、アイドルを目指す人がいるのは、アイドルが大衆的で公的な性質を持っているからである。
歌手、女優、TVタレントといった形での活躍の場と、自己実現欲求とつながっていることがアイドルの重要な存在理由である。
それはアイドルを目指す人だけでなく、ユーザ側においても同じである。
アイドルが"アイドル"であることが非常に重要なのである。
アイドルとして成立することと、一部のビックプレーヤの影響力が大きくなることは、非常にバランスの難しい問題である。
時間があれば、続きを議論していきたい。
今日はとりあえずこれまで。
※さきほど気づいたのですが、当Blogでは『Everyday カチューシャ』→『Everybody カチューシャ』と表記しておりました。
お恥ずかしいミスでございます。
ググッた時に見つけた『Everybody、カチューシャ』をそのままコピペしておりましたが、コピペ元が間違っていることに気づきませんでした。
ここにお詫び申し上げます。
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