少し前の話ですが、これに触れずに今年を終えるわけにはいきませんので蒸し返しましょう。そう「龍馬伝」です。1年間しっかり見させて頂きました。
最初は福山龍馬にイマイチ馴染めずでしたが、最後は立派な坂本龍馬に見えるあたり、さすがはNHK。そして福山雅治に拍手を送ります。
毎回大河ドラマを見るにつれ関心するNHKのキャスティング。今回も前回の「天地人」同様、素晴らしいキャスティングが数多く見られました。
その中でも何と言っても一番のベストマッチ賞は伊勢谷友介演じる「高杉晋作」でしょう。さながら昔の写真から飛び出してきたように感じるほど、セクシーで危険な高杉晋作を演じきってました。次に挙げたいのは近藤正臣演じる「山内容堂」。怪しくて底知れぬ雰囲気がピタリでしたし、もの悲しさが漂う辺りも素晴らしかった。そして最後にもう1人。なんと青木崇高演じる「後藤象二郎」です。とにかく豪快で、幕末にしか生き場がなかったようなあの後藤象二郎らしさをしっかり演じれていたと僕は評価したい。他にも岩崎弥太郎、小曾根乾堂あたりもいい雰囲気でしたし、マニアックなところでは藤吉もかわいげがあってよかったなぁと。逆にイマイチだったのは「三岡八郎」が中川家礼二って?それに台詞は2言程度だし・・・桂小五郎もなんかさっぱりで。小松帯刀も違う人格に描かれていた感じだし。まあやはり全てが上手くキャスティングはできないでしょうが、まあ今回の「龍馬伝」は僕の中で85点。生意気ですがそう評価したいと。
しかし大きな不満もあります。最大のマイナス点は物語の最後の方が短くまとめられすぎていることです。「いろは丸事件」ももっと大きく扱うべき事件だし、「長崎での異人殺傷事件」も海援隊にとってはものすごく大きな事件。「大政奉還」への流れだって子供向けのマンガに描かれている程度の内容で済ませたし、岩倉具視にいたっては登場すらしない。だいたい武市半平太が死ぬまでが長すぎる。このドラマで武市半平太のことが大きく描かれすぎているように思う。確かに龍馬の人生において重要な人物の1人だが、物語中盤をひっぱりすぎた事で、最後の最後がバタバタでしたね。ファンとしてそんな不満点はありますが、まあ楽しく見れた大河ドラマでした。と言って終わりたいところですが・・・
「なんだあのニュース速報は!」龍馬と中岡が刺客に襲われて斬られるシーン。1年のドラマの中でもっとも大事な最後のシーン。まさに刺客が近江屋の部屋に突入し、龍馬に刀が迫ったその時、テレビ画面にニュース速報が!愛知県知事の当選確実が出たというその内容・・・たしかに大事なニュースかもしれませんが、戦争が始まったわけでもなし、地震や天災が起きたわけでもなし・・・その辺の律儀さというか配慮のなさというか・・・さすがNHK。
さあ龍馬に別れを告げ、来年は戦国時代ですね。豊川悦司の織田信長に期待しつつ、年末は坂の上の雲で盛り上がりましょうかね
選挙あるのは知ってたので、嫌な予感はあったのですが。
さすがは融通きかないNHK。
でも福山の事務所がジャニーズと仲悪く、せっかくのジャニーズのいい役者が出れなかったのが残念!
まあでも一年楽しめました。
確かに後藤象二郎よかった。ほかにも長次郎もよかった。イマイチなのもありましたが合格点でしょう。来年にも期待ですね。