春ですね。ふるさと福岡は既に葉桜と聞きます。東京も既に桜は散る季節。我が信州はこれからが桜の季節なんです。信州は広く、北と南に寒暖差があるため、1ヶ月近い長期間桜を楽しむことができる県なのです。
さて春は桜の季節ですが旬の素材も出回ってきます。長く厳しい冬の越え、スーパーや道の駅にもたくさんの野菜が並び始めます。
さて最近食べたおいしいものを少しご紹介。まずは伊那谷で収穫されたアスパラガス!太いのが7本くらいの束になり150円。20センチ近くあるアスパラを半分に切り、ピーラーで筋を取ったらストーブ鍋を温めオリーブオイルを垂らし、そこにアスパラを並べて3分程度炒めます。そしたら塩、コショウをふりかけ、さらにパルメザンチーズを上にかけ、フタをして1分程度蒸し焼きに。こんがりほくほくにグリルされたアスパラのソテーが出来上がります。アスパラの料理市場最高の味わい。ゆでてもおいしいですがゆでることで大事な栄養素がお湯に逃げてしまいますがこれなら全てを吸収できるのです。
そして道の駅や物産展で仕入れてきた春野菜を天麩羅に。フキノトウ、新タマネギ、肉厚しいたけ、シシトウ、レンコン。そして富山からやってきた白エビと、地場のニンジンは細切りにしてかき揚げに。これを抹茶塩につけて食べるわけです。かぁぁぁぁ~日本酒に合う。今宵は薄井君の大雪渓純米吟醸と、その後は高山の友人からもらった山車の大吟醸を合わせます。
天麩羅を揚げる際の跳ね返りの油でしょうか、顔が多少べたつきますがさわやかな気分です。やはり春は良い!
これからたらの芽や新筍も出てきますし、おいしい初カツオ、ホタルイカなど、旬の食材が食卓に並びます。幸せな季節です。
そしてイチゴ狩りに出かけたりもして。普段フルーツを食べない僕は何年分かのイチゴを摂取するのです。紅ほっぺうまし!!
食料研究が進む現代。たいていの野菜や果物、そして海産物は養殖や近代農業の発展のおかげで一年中何時でも食べることができます。それはそれで幸せなことですが、旬の価値観がやや薄まるのも否定できません。一年中スーパーに並ぶ食材にも必ず旬の時期がある。その旬をしっかり感じて体に取り入れることで人間の体は内面から季節を感じ、季節の力を飲み込むものです。本やネットで情報を仕入れ、旬の素材を旬の時期に見つけ、おいしく食することを忘れてはいけません。食道楽はその辺も大切にしなくては。