さて昨夜は九重で涼しい夜を過ごしてぐっすり。万全な体調で朝食を済ませて、庭で記念撮影まで行い、くまちゃんとしばしのお別れを交わし、僕ら家族は大分へ向けて出発した。途中で湯布院に寄り、湖や町並みを散策。完全に観光地化してしまっている町並みだが、やはり全国的人気スポットだけあって、良い町並みだ。平日にも関わらず人が多い。昔親友が結婚する際に、男3人で最後の独身旅行をしようとこの由布院で豪勢な夜を過ごした事など振り返りながら、僕らは別府へ向かう。
別府と言えば九州でも有数の温泉地。大きな旅館が立ち並び、いたるところから湯煙が上がる。そしてここ別府の名所といえば「地獄めぐり」だ。温泉の特性を活かし、7種類の地獄を作り上げてる。真っ赤な温泉が湧く「血の池地獄」。まるで海のような色をした「海地獄」。どろどろの泥が温泉でボコボコ泡をはじき出す「坊主地獄」など、色々な地獄を巡る事ができる。僕も小学生の頃両親と来て依頼だ。昔はそのひとつひとつのスケールと迫力に圧倒された記憶があるが、大人になって行ってみると、なんともちんけで物足りないものに見えた。子どもの頃の記憶とは大げさであやふやなものだ。それでも初めて訪れた嫁さんは十二分に楽しんでいる様子だ。海地獄で作られた温泉玉子を食べたり、血の池地獄で売られている薬用の塗り薬の効用に耳を傾けたりして時間は過ぎる。
その後、別府の港で久々の海を見た。信州の山の中にいると懐かしくなってしまうこの潮の香り。比較的海で育つ事の長かった僕には欠かせない香りだ。肺の奥の奥まで吸い込んで車に乗り込む。
そこからしばらく走ると大分の街に出る。両親が予約してくれた駅前のホテルにチェックイン。シャワーで汗を流して4人で町へ出る。大分の町もとても長い立派な商店街があり、信州で商店街が無い生活を強いられている僕ら夫婦は歩いているだけで楽しい。そして教員採用問題で揺れる大分県庁の向かいにある居酒屋へ向かう。今日の目的は「こつこつ庵」だ。ここに来たいがための大分旅行なのである。ホーローの懐かしい看板や、レトロな飾りつけが店中に飾られ、店内はジャズが流れる。今日最初の客として入店し、まずはビールで乾杯。名物メニューである「関サバ、関あじ」、「とり天」などと同時に、オリジナルメニューである「ショーン粉ねり007」なるユニークな料理も注文した。
地元の「関サバ、あじ」はやはり脂が乗っていて美味。「とり天」もさくさくほくほうで旨い。注目の「ショーン粉ねり007」はナスとゴーヤを片栗粉でぐちゃぐちゃに炒めたもの。
文章にするとグロテスクな食べ物を想像するが、食べてみるとクセになる味だ。他にも酢〆したサバを細かく切り、おからと野菜と合えた「きらす」や、「どじょうの天ぷら」は絶品だった。店員さんが強烈に薦めてきただけあって、泥臭さが微塵も無いどじょうの身は肉厚でたまらない。思わずお替りをしつつ、4人で地元の大分の麦焼酎を水割りで開けてしまった。カボスを絞って飲む麦焼酎は繊細で優雅な味わいだ。
店を出るときに大将と色々話をした。ここを知るきっかけを与えてくれたのは僕の居酒屋の神「太田和彦」さん。その太田さんの話にもなり、帰り際に大将の顔が書かれた箸置きをお土産に頂いた。
その後町をぶらぶらし、最後にホテルの近くにある居酒屋でもう1杯焼酎をひっかけ(といってもここでも麦焼酎1本完飲)し、コンビニで僕はカップラーメン、母と嫁さんはデザートを買ってホテルへ戻り、両親の部屋で軽い反省会?をして眠りについた。
去年は長崎を旅し、すばらしい居酒屋に出会ったが、今回も大分の素敵な店に行くことができた。僕のわがままで足を向けた大分だが、両親も嫁さんも満足してくれた様子でよかった。さあ明日は母の故郷である飯塚、僕が幼稚園、小学校低学年時代を過ごした大宰府に寄り、家へ帰る旅だ。真夏に郷愁の家路を行く我ら家族であった。
(写真はこつこつ庵での1シーン)
別府と言えば九州でも有数の温泉地。大きな旅館が立ち並び、いたるところから湯煙が上がる。そしてここ別府の名所といえば「地獄めぐり」だ。温泉の特性を活かし、7種類の地獄を作り上げてる。真っ赤な温泉が湧く「血の池地獄」。まるで海のような色をした「海地獄」。どろどろの泥が温泉でボコボコ泡をはじき出す「坊主地獄」など、色々な地獄を巡る事ができる。僕も小学生の頃両親と来て依頼だ。昔はそのひとつひとつのスケールと迫力に圧倒された記憶があるが、大人になって行ってみると、なんともちんけで物足りないものに見えた。子どもの頃の記憶とは大げさであやふやなものだ。それでも初めて訪れた嫁さんは十二分に楽しんでいる様子だ。海地獄で作られた温泉玉子を食べたり、血の池地獄で売られている薬用の塗り薬の効用に耳を傾けたりして時間は過ぎる。
その後、別府の港で久々の海を見た。信州の山の中にいると懐かしくなってしまうこの潮の香り。比較的海で育つ事の長かった僕には欠かせない香りだ。肺の奥の奥まで吸い込んで車に乗り込む。
そこからしばらく走ると大分の街に出る。両親が予約してくれた駅前のホテルにチェックイン。シャワーで汗を流して4人で町へ出る。大分の町もとても長い立派な商店街があり、信州で商店街が無い生活を強いられている僕ら夫婦は歩いているだけで楽しい。そして教員採用問題で揺れる大分県庁の向かいにある居酒屋へ向かう。今日の目的は「こつこつ庵」だ。ここに来たいがための大分旅行なのである。ホーローの懐かしい看板や、レトロな飾りつけが店中に飾られ、店内はジャズが流れる。今日最初の客として入店し、まずはビールで乾杯。名物メニューである「関サバ、関あじ」、「とり天」などと同時に、オリジナルメニューである「ショーン粉ねり007」なるユニークな料理も注文した。
地元の「関サバ、あじ」はやはり脂が乗っていて美味。「とり天」もさくさくほくほうで旨い。注目の「ショーン粉ねり007」はナスとゴーヤを片栗粉でぐちゃぐちゃに炒めたもの。
文章にするとグロテスクな食べ物を想像するが、食べてみるとクセになる味だ。他にも酢〆したサバを細かく切り、おからと野菜と合えた「きらす」や、「どじょうの天ぷら」は絶品だった。店員さんが強烈に薦めてきただけあって、泥臭さが微塵も無いどじょうの身は肉厚でたまらない。思わずお替りをしつつ、4人で地元の大分の麦焼酎を水割りで開けてしまった。カボスを絞って飲む麦焼酎は繊細で優雅な味わいだ。
店を出るときに大将と色々話をした。ここを知るきっかけを与えてくれたのは僕の居酒屋の神「太田和彦」さん。その太田さんの話にもなり、帰り際に大将の顔が書かれた箸置きをお土産に頂いた。
その後町をぶらぶらし、最後にホテルの近くにある居酒屋でもう1杯焼酎をひっかけ(といってもここでも麦焼酎1本完飲)し、コンビニで僕はカップラーメン、母と嫁さんはデザートを買ってホテルへ戻り、両親の部屋で軽い反省会?をして眠りについた。
去年は長崎を旅し、すばらしい居酒屋に出会ったが、今回も大分の素敵な店に行くことができた。僕のわがままで足を向けた大分だが、両親も嫁さんも満足してくれた様子でよかった。さあ明日は母の故郷である飯塚、僕が幼稚園、小学校低学年時代を過ごした大宰府に寄り、家へ帰る旅だ。真夏に郷愁の家路を行く我ら家族であった。
(写真はこつこつ庵での1シーン)