あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

京都 建仁寺 細川護煕「襖絵と屏風の世界」

2013-05-12 22:57:54 | 日本美術
 
 清水三年坂界隈の修学旅行生や、海外からの観光客のうねりを
 遠ざけて坂を下りて
 次に建仁寺を目指すことにしました。
 
 移動する道すがらも、さすがの京都、
 どこを見ても絵になります。








 建仁寺と言えば、あの、俵屋宗達の国宝、風神雷神図を
 所蔵する禅寺です。
 京都には何度も通いましたが、
 意外や意外建仁寺にはまだ拝観したことがありませんでした。
 
 お寺のパンフレットで認識を新たにします。
 京都最古の禅寺。
 開山は栄西禅師。鎌倉時代建仁2年 1202年。
 800年を経てもなお禅の道場としてその使命を果たしているいるのです。
 今回は折良く細川護煕氏の
 「襖絵と屏風の世界」の初日に遭遇できましたし、
 お寺内での写真はどうぞご自由にとのこと、
 喜んでiPhoneでパチパチしてきました。
 細川氏の特別展のご案内はこちら



 下足をするといきなり細川の殿の墨書が迎えてくれます。



 見所は沢山あって、
 法堂の天井画は東大寺に蓮の連作を奉納された
 小泉淳作さんの手による「双龍図」が大迫力で下界を見下ろします。
 その下に細川氏の「六曲大字屏風」その真上には
 大きな文字の凧が掲げられていました。
 高い天井から壮大なコラボレーションでした。





 方丈の襖絵は圧巻です。
 認識不足でしたが、海北友松の「雲龍図」があり、
 他にも襖絵が沢山あるお寺だったのです。
 襖絵からはみ出した力みなぎる龍が今にも
 こちらに向かってきそうな勢いです。



 その隣にはあの「風神雷神図屏風」がこともなげに置かれ、


 大河ドラマ「清盛」のタイトル文字を書いた
 金澤翔子さんの「風神雷神」という勇壮な屏風。



 その説明はこちら

 ぐるりと囲む襖絵にはまた海北友松の「竹林七賢図」には
 なんといっていいのか、お寺に集まる人の気が
 一瞬に宇宙へ連れて行かれるのではないかと思うくらいでした。
 この襖絵全50面はキヤノン株式会社による高精細デジタル複製とのこと。
 それでも当時の迫力を存分に体験できます。





 庭園は〇△▢乃庭、潮音庭など、禅寺らしい姿を見ることが出来ます。
 ぐるり廻れば床の間に細川氏の作品が。







 また違う部屋では陶芸のお茶碗が並びます。
 氏は奈良の陶芸家、辻村史郎さんに教えを請い、
 その後も作陶に励んでこられてますが、
 こともなげに楽茶碗や井戸茶碗などを作ります。
 光悦や長次郎を思うものもありました。






 奥の本堂には襖が並び、墨書の大作も掛けられています。
 襖絵は夜桜を描いた「知音」暁の紅葉を描いた「秋聲」
 なんと16面全部が細川氏の手のもの。
 いつの間にこんなお仕事をされていたのかと驚きましたが、
 なんとそのご本人がまたこともなげに飄々と
 展覧初日のお客様を歓待しておられます。











 
 細川家とのご縁も長く、約700年の間、菩提寺として
 師檀の関係が続いているそうです。

 下々にはとうてい理解できない時空と縁を大切にしてきた
 名家の有り様は時が時ならば
 とても同じ畳を踏むことなど許されなかったことだろうと
 至近距離でお話に耳を傾けつつ不思議な気がしました。
 氏が総理大臣となった頃のことも懐かしく思いだされました。







 建仁寺での画像も思い切り撮ってきましたので、
 ここにUpしておきます。
 そうしてあり得ない有意義な時間はあっという間に
 過ぎ、いつもの生活へと運ぶ新幹線の時間が迫ってきました。

 また市バスに乗り込み、
 修学旅行生の熱気と太陽が夏の支度を始めた眩しさを背負って
 京都国立博物館前を通り、駅へと向かったのでした。



 今回の日帰り強行旅は実に有意義、愉快痛快、
 濃厚な体験も有り、最高なリフレッシュとなりました。
 
 京博の「山楽・山雪展」の記事がとても重たくのしかかりますが、
 会期が終了してもなんとか文字化したいと思っています。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (KEIKO)
2013-05-13 07:16:25
先日初コメントにレスありがとうございました。
建仁寺良いですね!私も是非訪ねたいと思います。
先月33年同居した義母を5年間の在宅介護して自宅で看取りました。自由に動けるようになったので、はじけたいと思っています。
KEIKO さま (あべまつ)
2013-05-13 18:40:37
大変な日々を送られて、義理とはいえ良くお努めになった事と思います。それは確かな勲章となった事でしょう。ぜひ、これからはご自分のための時間を謳歌して下さいませ!
奮闘している最中の友もいますが、いずれお世話になる日まで許される範囲で楽しもうと思っています。

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