臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

「脳死」は人の死ではありません。「脳死」からの臓器摘出に反対します。臓器移植以外の医療の研究・確立を求めます。

第11回市民講座の案内(2017年3月4日)

2017-02-16 06:23:51 | 活動予定

第11回市民講座の案内

 

講演タイトル:医療制度「改革」と、いのちの切り捨て
講師:松本文六さん(医師、社会医療法人財団天心堂会長)
日時:2017年3月4日(土)13時30分~16時45分(開場13時)
会場:カメリアプラザ(亀戸文化センター)第2研修室(5F)
案内図http://www1.ttcn.ne.jp/fuminokai/page006.html
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸2丁目19−1
交通:JR総武線亀戸駅北口より徒歩2分
資料代:500円
主催:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

 

 今回の市民講座では政府が進める医療制度「改革」とその結果引き起こされている医療現場の実態について考えます。
 現在、病床は高度急性期・急性期・回復期・慢性期の4類型に再編され、患者は早期に、より報酬の低い病床に送られるか、退院させられています。目的は、医療費の抑制です。
 また、使用した医療費の自治体間での格差をやり玉にあげ、医療費を多く使っている自治体には、診療報酬を引き下げることをも実行しようとしています。他方、患者が支払う窓口負担など様々な利用料の値上げを進めています。
 こうした状況の下で、「脳死」と診断された人、遷延性意識障害の人、人工呼吸器の必要な人などの生活を支えるべき医療はどうなってしまうのでしょうか。2012年の「社会保障制度改革推進法」以来、法制度においても「尊厳死」を推進している政府の政策がますます強められ、医療が一層「重度」とされる人たちのいのちを切り捨てるものへと再編されるのではないか、との恐れを感じます。
 こうした事柄について、大分市で保健、医療、福祉の総括的な地域包括ケアを実践されている松本文六医師をお招きしてお話しして頂きます。ぜひ参加を!

 

■松本文六さんのプロフィール
  1942年大分県大分市生まれ。九州大学医学部卒業。80年天心堂へつぎ病院創設。85年特定医療法人財団天心堂・理事長。現在同法人財団会長。保健・医療・福祉を統合した広い意味での地域包括医療・ケアを展開。また90年代以降、《他人の死を期待する医療》を日本に導入すべきでないと現衆議院議員の阿部知子氏と「脳死・臓器移植を考える委員会」を結成し、反対運動を行った。
著書に『注射による筋短縮症』(三一書房)、『地域医療が変わる』(ゆるみ出版)、『生命倫理の再生に向けて』(青弓社)、『パンドラの箱を開けたのか-崩れゆく日本の医療』(エヌワイ企画)ほか。

 

■講演概要(講師の松本文六医師から)
 世界に冠たる国民皆保険制度として、日本の医療保障制度は国際的に評価されてきました。しかし、今やそれに大きな軋みが生じ始めています。その軋みは次第に大きくなってぽっかりと大きな深い穴ができてきました。
 その端緒は、2006年の小泉政権の『骨太方針』です。《社会保障費を5年間に亘り1兆1000億円、すなわち毎年2200億円圧縮する》という方針から始まりました。
 その流れの中で“医療崩壊”が始まりました。地方の中小病院の診療所への転換、診療科の閉鎖が日本全国各地で起りました。その中で、救急患者のたらい廻しや、医師の過重労働が問題となりました。
 これに対して、国は、医療崩壊の原因を分析することなく、医師の養成数を増やすという姑息的な政策で糊塗してしまいました。
 安倍政権は、それを更に推し進めるために、2016年度より3年間に亘って、社会保障費を毎年5000億円圧縮するという途方もない政治を始めています。弱者の自己負担を大幅に増やしてきています。経済を最優先して、弱者を対象とする医療・介護・福祉を大幅に圧縮することは、国民のいのちを更に切り捨てることです。
 これらに対して私たちはどうすべきなのでしょうか?

 

【松本文六さんが会長を務める大分市の医療法人財団天心堂ホームページより】
●天心堂の理念:患者さん、利用者さんのいのちと人権を尊重し、ぬくもりのある医療を追求します
●実践指針:出かける医療/見ざる言わざる聞かざる医療はしない/なんとかする医療/予防し、治し、自立を支える医療
●天心堂名前の由来:天心堂の歴史は、1980年9月1日の個人病院―天心堂へつぎ病院―の創設に始まります。天心堂という名称は名誉院長 松本弘によって提唱されました。
 "天心"とは、天の中心、太陽を意味します。太陽は富める者も貧しき者も平等に照らします。これは《患者を差別しない》という点で医療の心にかなっています。このような意味で天心堂を病院の名称としました。また、へつぎ病院の"へつぎ"は、病院所在地の"戸次"が へつぎと読みづらいので平仮名としました。


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