がらんどう 吐毒会

雑感で感じたままに…

子供が電車の座席に座ること

2009-08-20 06:02:58 | Weblog
私は自分の子供が幼稚園から小学生の頃、電車バスなどの公共交通機関では、決して座席に座らせなかった。よほど空いていて立っている方が不自然な時は座らせたが。今の親は何故、子供達を率先して座らせる人が増えたのだろう。

たぶん「自分が精神的に楽したい」に他ならないと考える。だだをこねたり、文句言い出すのを抑えるためだったりではないだろうか。私が立たせたのは子供の体を鍛えるためにはよいと考え、また歳を重ねた人が優先という意識を植え付けるためであった。要は子供達のためになる訳である。親としても苦労はした。結局、子供達は今になってあの教育は役に立っていると言ってくれる。

子供に言わせると、やはり我慢するとか耐えるという行為が、クラスメートに苦手な人が多かったという。こういう一つ一つの地道な積み重ねが不足しているからではないか。赤子の頃にはいはいをなるべく長くさせるのがよいが、今は住宅事情も重なり、早く立たせて、骨の発育に問題あると本で読んだが、これも一例だろう。

さて、我が部下もしかりで、叱られ慣れていないため、注意しても注意されていると感じず、同じ失敗を繰り返すのである。若いうちに楽を覚えようとする。楽して決めた仕事ほどあっさり他社に持っていかれている。粘りは皆目ない。私の指導力では、すでに家庭で培われた部分まで戻し返すのは無理である。このあたりは学校の先生でも同じだろう。

どうも最近の事件見ていると、親になる資格のないような若者が親になっているのかもしれない。いや私達の頃もそうだったが親になろうとした。最近の風潮の親子が友達関係に近いとか、親が子を叱らない、または親のエゴで怒る行為が目立つ。

たぶんに親離れ子離れできない親子が多いのはこのあたりに原因がありそうだと思っている。