
2006年5月8日 [白夜の女騎士]@シアターコクーン 当日券
作:野田秀樹
演出:蜷川幸雄
出演:松本潤・鈴木杏・勝村政信・六平直政・立石凉子・杉本哲太・高橋洋
山口紗弥加・持田真樹・濱田マリ・たかお鷹・六角慎司・さとうこうじ
蜷川さんは、戯曲の全て・・・本当に全てを舞台に乗せ、説明しようとしてる??
天保十二年のシェイクスピアの時のように、両脇に電光掲示板を置き、
そこにト書きを全て映していました。
ト書き通りの世界が、目の前に広がるんです。
あと、アマチュア無線用語の解説なんかも掲示板に表示されてたり・・・
インタビューなどを一通り読む限り、蜷川さんの中には、
『“野田秀樹だからわからない”というのをぶち壊したい。』
そういう思いがあったみたいですね。
でも、私自身の無知を承知で言わせてもらうと、
“蜷川幸雄のわかりやすさ”と“私にとってのわかりやすさ”は、
全く違うように感じました。
機動隊が突然出てきても、私は何も感じられない。
私はそこから連想される過去や想いを持っていない。
サスケが空を飛ぼうとするシーンで、下に機動隊の姿がある。
それが蜷川さんの言う“わかりやすさ”を追求した場面なんだと思うけど、
私にとっては、“わからない”場面でしかなかったんです。
蜷川さんとの世代の差、かなぁ・・・。あと、もちろん私の勉強不足と。
そう言えばこの感じ[幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門]を観たときと一緒。
核となる部分が、自分の理解できる範疇にないんです。
勝村政信さんの演技が、どうしようもないくらい良かったです。
年齢的にも演技的にも勝村さんが、
蜷川さんと、私と同じ世代の松本君や杏ちゃんの間に入って、
蜷川幸雄-勝村政信-松本潤・鈴木杏
というラインを作り、真ん中で深く釘を打ってくれたような。
あんなにカッコイイ勝村さん、初めて見ました。
[白夜の女騎士]における勝村さんの演技を見るためだけに、9000円払っても良い!私はw!
松本潤・鈴木杏の2人は、期待と寸分違わぬ演技でした。
白いシャツとジーンズ+ベルト(これがサスケの衣装)だけで、
カッコ良く見える人は、本当にカッコイイ人です。
杏ちゃんは、オフィーリアそのまま、って感じの衣装でした。白のワンピース。
どんどん2人は進化していくと思います。どんどん研ぎ澄まされていくはず。
私も負けてられないねw
開演前は、役者さんたちが通路を歩き回ってます。
舞台の上には、飛行機やらがおいてあり、役者、スタッフが入り乱れている状態。
あ、搬入口?が開いていて、外に向かって飛び出て行く演出も。
わかり易くされるよりも、わからないままであったほうが、
かえってわかりやすかったかもしれません。あーなんか意味がわからない文だw
わからなかったら、自分の経験に置き換えて考えることができたと思うんです。
でも、今回は置きかえるべきところが、提示されちゃってる。
でも私は、そこが理解できない。
・・・なんだか、どんどん迷宮入りですw
あと2回は確実に見に行けるので、気になった台詞や関係を発展させて、
どこまで考えを巡らす事ができるか。その辺を楽しもうと思います。
サスケ-おまけ
サスケ-その後の信長
おまけ-その後の信長
鳥の目-昆虫の目
コビト-巨人-神様-サスケ
「人-それは、空を飛ぶ為に四本の足から二本の足で立ち上がった動物だ。
四ツ足の動物が、空へと助走をして行く途中の姿だ。」
「なにこころなくひいた一本の境界線が、人間の闘争本能をつくることってあると思うんです。」
「ヒトは、どうして、たった一本の線のために闘うのだろう。」
ほんの一瞬だけ、何かを掴み掛けたように感じる時があります。
その一瞬がすごく楽しい。これは[走れメルス]を観たときと似てる。

↑当日券GETの名残写真。
作:野田秀樹
演出:蜷川幸雄
出演:松本潤・鈴木杏・勝村政信・六平直政・立石凉子・杉本哲太・高橋洋
山口紗弥加・持田真樹・濱田マリ・たかお鷹・六角慎司・さとうこうじ
蜷川さんは、戯曲の全て・・・本当に全てを舞台に乗せ、説明しようとしてる??
天保十二年のシェイクスピアの時のように、両脇に電光掲示板を置き、
そこにト書きを全て映していました。
ト書き通りの世界が、目の前に広がるんです。
あと、アマチュア無線用語の解説なんかも掲示板に表示されてたり・・・
インタビューなどを一通り読む限り、蜷川さんの中には、
『“野田秀樹だからわからない”というのをぶち壊したい。』
そういう思いがあったみたいですね。
でも、私自身の無知を承知で言わせてもらうと、
“蜷川幸雄のわかりやすさ”と“私にとってのわかりやすさ”は、
全く違うように感じました。
機動隊が突然出てきても、私は何も感じられない。
私はそこから連想される過去や想いを持っていない。
サスケが空を飛ぼうとするシーンで、下に機動隊の姿がある。
それが蜷川さんの言う“わかりやすさ”を追求した場面なんだと思うけど、
私にとっては、“わからない”場面でしかなかったんです。
蜷川さんとの世代の差、かなぁ・・・。あと、もちろん私の勉強不足と。
そう言えばこの感じ[幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門]を観たときと一緒。
核となる部分が、自分の理解できる範疇にないんです。
勝村政信さんの演技が、どうしようもないくらい良かったです。
年齢的にも演技的にも勝村さんが、
蜷川さんと、私と同じ世代の松本君や杏ちゃんの間に入って、
蜷川幸雄-勝村政信-松本潤・鈴木杏
というラインを作り、真ん中で深く釘を打ってくれたような。
あんなにカッコイイ勝村さん、初めて見ました。
[白夜の女騎士]における勝村さんの演技を見るためだけに、9000円払っても良い!私はw!
松本潤・鈴木杏の2人は、期待と寸分違わぬ演技でした。
白いシャツとジーンズ+ベルト(これがサスケの衣装)だけで、
カッコ良く見える人は、本当にカッコイイ人です。
杏ちゃんは、オフィーリアそのまま、って感じの衣装でした。白のワンピース。
どんどん2人は進化していくと思います。どんどん研ぎ澄まされていくはず。
私も負けてられないねw
開演前は、役者さんたちが通路を歩き回ってます。
舞台の上には、飛行機やらがおいてあり、役者、スタッフが入り乱れている状態。
あ、搬入口?が開いていて、外に向かって飛び出て行く演出も。
わかり易くされるよりも、わからないままであったほうが、
かえってわかりやすかったかもしれません。あーなんか意味がわからない文だw
わからなかったら、自分の経験に置き換えて考えることができたと思うんです。
でも、今回は置きかえるべきところが、提示されちゃってる。
でも私は、そこが理解できない。
・・・なんだか、どんどん迷宮入りですw
あと2回は確実に見に行けるので、気になった台詞や関係を発展させて、
どこまで考えを巡らす事ができるか。その辺を楽しもうと思います。
サスケ-おまけ
サスケ-その後の信長
おまけ-その後の信長
鳥の目-昆虫の目
コビト-巨人-神様-サスケ
「人-それは、空を飛ぶ為に四本の足から二本の足で立ち上がった動物だ。
四ツ足の動物が、空へと助走をして行く途中の姿だ。」
「なにこころなくひいた一本の境界線が、人間の闘争本能をつくることってあると思うんです。」
「ヒトは、どうして、たった一本の線のために闘うのだろう。」
ほんの一瞬だけ、何かを掴み掛けたように感じる時があります。
その一瞬がすごく楽しい。これは[走れメルス]を観たときと似てる。

↑当日券GETの名残写真。
深そうですね!
多分、私も脱出不可能になりそうな・・・。
でも、
観に行きたくなってきました(^^)
女性客のあまりの多さに戸惑いました。笑
楽しめた、と言えば楽しめたんですが、勉強不足を感じた芝居です。野田さんがこの戯曲を書いた当時のことをもっと知っていればもっと楽しめたのかなぁと思います。
蜷川さんが「今」、「渋谷で」、「松本潤を」主役でこの芝居をやったことはすごく意義深いことですよね。若い世代への力強いメッセージを感じました。その意味でこの芝居は「世代交代」を意味するのかもしれません。
ボクはもう一度見に行くことはないんで、2回目、3回目の感想を楽しみにしています。^^
脱出不可能なところで、もがくのも楽しいですよw!
むしろ、そこが楽しくて、私は野田さんが好きです。
是非見に行って、脱出不可能な世界で楽しんできてください☆
フカさん>
ちょっと、雰囲気違いますよねw
私も戸惑いました。
見に行った後、いろいろ考え私も『世代交代』という
ような事を思いまいした。
蜷川さんは、若い世代にもっと闘う心を持って欲しいのかな、なんて。
明日2回目見に行ってくるので、もっとごちゃごちゃ考えてみようと思ってます!
感想もUPしますね!