以前にも少々書いたのですが、NZDの相変わらずの人気の高さには思わず警鐘を鳴らしたくなります。
NZDは表面利率が高いので人気があるのですが、山崎元氏が言うように表面利率=期待リターンではありません。
http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/investment/yamazaki/in05_report_yamazaki_20060519.html
外貨商品の期待リターンの設定については専門家でも悩むところです。株は債券よりもリスクが高い、だから株の期待リターンは債券よりも高くなる(リスクを負った分、リターンも高い筈)という考え方は、ある種の常識ですが、では外債の期待リターンは円債と比べてどうなのか?、という問題に対しては明確な答えを私は知りません。
一つの評価基準として「円債と外債は将来、同じリターンを生み出す」という評価法があります。この場合、内外金利差はあるが、為替レートも変動するので最終的なリターンは同じになる。円債を保有しても、外債でも同じリターンが生まれるように市場が価格を形成している筈だ、という訳です。だから、例えば米国債30年の金利が5.0%、国債30年の金利が2.0%とすれば、30年後の為替レートは現在のレートの1.02^30/1.05^30倍、つまり30年後には50円/米ドルになるだろうと市場は予測している、という訳です。「それは如何にも非現実的」という意見も多いのですが、では米国債の期待利回りを5.0%とすれば良いかというと、そうとも言えません。真の答えは恐らくその中間にあります。
同じようにNZDの期待リターンが米ドルより高いとは言えません。NZDはマイナー通貨です。取引量も少ないので何かのキッカケで大暴落が起きても不思議はありません。ファイナンスの専門家でもFXのポジションをNZDから仕込む人が居るのですが、スワップ狙いでポジするならまずはUSDです。少なくともヒストリカルにはボラティリティーは極めて低い。長期的に見ればほぼ無リスクの預金と言えるでしょう。ブッシュ政権が終わればやや不安定になるかも知れませんが・・・。
NZDは表面利率が高いので人気があるのですが、山崎元氏が言うように表面利率=期待リターンではありません。
http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/investment/yamazaki/in05_report_yamazaki_20060519.html
外貨商品の期待リターンの設定については専門家でも悩むところです。株は債券よりもリスクが高い、だから株の期待リターンは債券よりも高くなる(リスクを負った分、リターンも高い筈)という考え方は、ある種の常識ですが、では外債の期待リターンは円債と比べてどうなのか?、という問題に対しては明確な答えを私は知りません。
一つの評価基準として「円債と外債は将来、同じリターンを生み出す」という評価法があります。この場合、内外金利差はあるが、為替レートも変動するので最終的なリターンは同じになる。円債を保有しても、外債でも同じリターンが生まれるように市場が価格を形成している筈だ、という訳です。だから、例えば米国債30年の金利が5.0%、国債30年の金利が2.0%とすれば、30年後の為替レートは現在のレートの1.02^30/1.05^30倍、つまり30年後には50円/米ドルになるだろうと市場は予測している、という訳です。「それは如何にも非現実的」という意見も多いのですが、では米国債の期待利回りを5.0%とすれば良いかというと、そうとも言えません。真の答えは恐らくその中間にあります。
同じようにNZDの期待リターンが米ドルより高いとは言えません。NZDはマイナー通貨です。取引量も少ないので何かのキッカケで大暴落が起きても不思議はありません。ファイナンスの専門家でもFXのポジションをNZDから仕込む人が居るのですが、スワップ狙いでポジするならまずはUSDです。少なくともヒストリカルにはボラティリティーは極めて低い。長期的に見ればほぼ無リスクの預金と言えるでしょう。ブッシュ政権が終わればやや不安定になるかも知れませんが・・・。