最近、新聞折込の不動産広告を見ていると考えられない値段の物件が沢山掲載されていて、それはある意味で楽しいのですが、その一つを紹介します。
世田谷区、南東向き72平米、築1年、駅徒歩数分のタワーマンションの上層階、管理費+修繕積立金3万円/月、角部屋ではない・・・で13400万円です。そしてこの部屋、現在賃貸中のようで家賃は50万円/月だそうです。
同広告の売り込み文句は「利回り4.5%」なのですが、その利回り計算は単純に現行の年間家賃を購入金額で除したものであり、税金、諸経費、礼金などは反映されていません。投資のリターンに対する期待は人それぞれですので、これを有利な投資とみる方もいらっしゃると思いますが、私ならお金が余っていてもこの物件は買えない。半額なら若干考えるかも知れませんが。
不動産投資の期待リターンは、その投資商品の特性から人によっては債券と株の中間にあるという人がいます。それからすれば、仮に諸経費等を反映した利回りが4.5%なら「リスクとリターンのバランスが取れた投資(適切なシャープレシオの投資)」となるのかも知れませんが、ちょっと待ってくれよと思うのがこの家賃水準。駅から近いということを鑑みても、月50万円/72平米というのは世田谷区としても跳び抜けて高い水準ですし、都心の六本木なみです。
大体、六本木や青山辺りのマンションは外人のエクスパット用に企業を借り手とする部屋が多く、だから相場が高くなりがちだし、逆に高めの家賃を付けないと借り手が現れないという現象もある。でも上記物件は世田谷の外れですよ。いずれ新築というプレミアムが外れるし、近所に好立地のマンションも出来るであろうから、この家賃をずっと維持することは出来ないのですよ。
ちなみに我が家は、同じ駅で徒歩5分、築10年の標準的グレードのマンション、ほぼ同じ広さで景色は良くありませんが21万円/月です。上記マンションも10年経ったらこの水準になる、とは思えませんが30万円/月程度には下落しているかも知れません。そうなると単純計算で年2.7%、投資としての魅力がますますなくなります。
これに限らず、最近の世田谷区の不動産物件の価格は異常です。昔からの高級住宅地である渋谷区松涛や駒場や品川区島津山や池田山辺りの物件の方が割安感(安い訳ではないが)を感じてしまうのは私だけではない筈。
世田谷区、南東向き72平米、築1年、駅徒歩数分のタワーマンションの上層階、管理費+修繕積立金3万円/月、角部屋ではない・・・で13400万円です。そしてこの部屋、現在賃貸中のようで家賃は50万円/月だそうです。
同広告の売り込み文句は「利回り4.5%」なのですが、その利回り計算は単純に現行の年間家賃を購入金額で除したものであり、税金、諸経費、礼金などは反映されていません。投資のリターンに対する期待は人それぞれですので、これを有利な投資とみる方もいらっしゃると思いますが、私ならお金が余っていてもこの物件は買えない。半額なら若干考えるかも知れませんが。
不動産投資の期待リターンは、その投資商品の特性から人によっては債券と株の中間にあるという人がいます。それからすれば、仮に諸経費等を反映した利回りが4.5%なら「リスクとリターンのバランスが取れた投資(適切なシャープレシオの投資)」となるのかも知れませんが、ちょっと待ってくれよと思うのがこの家賃水準。駅から近いということを鑑みても、月50万円/72平米というのは世田谷区としても跳び抜けて高い水準ですし、都心の六本木なみです。
大体、六本木や青山辺りのマンションは外人のエクスパット用に企業を借り手とする部屋が多く、だから相場が高くなりがちだし、逆に高めの家賃を付けないと借り手が現れないという現象もある。でも上記物件は世田谷の外れですよ。いずれ新築というプレミアムが外れるし、近所に好立地のマンションも出来るであろうから、この家賃をずっと維持することは出来ないのですよ。
ちなみに我が家は、同じ駅で徒歩5分、築10年の標準的グレードのマンション、ほぼ同じ広さで景色は良くありませんが21万円/月です。上記マンションも10年経ったらこの水準になる、とは思えませんが30万円/月程度には下落しているかも知れません。そうなると単純計算で年2.7%、投資としての魅力がますますなくなります。
これに限らず、最近の世田谷区の不動産物件の価格は異常です。昔からの高級住宅地である渋谷区松涛や駒場や品川区島津山や池田山辺りの物件の方が割安感(安い訳ではないが)を感じてしまうのは私だけではない筈。