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日々の思いをたまに綴るブログ。

北朝鮮核実験をめぐる奇妙な言説(5)

2006-10-29 14:26:49 | ブログ見聞録
下記のブログの記事
礼の宇宙「反日の人は他人に反省を求めるが、自らは省みない件
反日ブログ監視所「美爾依(みにー)がオーマイでボコボコ(笑)
miracleさん「黒羊さんがおいらより攻撃的になってる件
で、以前取り上げた「カナダde日本語」の美爾依さんが、「オーマイニュース」という市民記者によるニュースサイトで記事を書いたところ、ネット右翼にひどく批判されたという話を自分のブログに書いていると知り、該当記事を読んでみた。

オーマイニュースの記事1「核兵器の恐ろしさ訴え続けるのが日本の役割
オーマイニュースの記事2「核廃絶へ向けた日本の使命、米国の使命
「カナダde日本語」の記事1「北朝鮮はNuclear Clubに仲間入り?
「カナダde日本語」の記事2「OhmyNewsに初めて記事が載ったんだけど・・・
(以下「オーマイ1」「オーマイ2」「カナダ1」「カナダ2」と略す)

 順序としては、まず、美爾依さんが「カナダ1」を書き、これをもとに「オーマイ1」と「オーマイ2」を作り、「オーマイ1」が掲載された時点で「カナダ2」を書いてその経緯を明らかにし、続いて「オーマイ2」が掲載された、となる。
 オーマイニュースの記事は、いつもの文体と違うので調子がでないのか、結局何か言いたいのか判然としない箇所が多い。
 特に「オーマイ1」の前半。
「なぜ、大国だけが核保有を許され、小国はダメなのか。」
と来れば、小国にも許すべき、とか、いや大国にも許されない、といった議論へと進むはずだが、この人は「何をするかわからない危険な国だから」とする「何人かのカナダ人」の見解を紹介するのみ。そして、「米国だって十分「不良国家」になり得るという意見もあるようだ。」としながらも、自分の意見は述べない。同意見のはずだが、オーマイニュースでは控えたのだろうか。

 ほかツッコミどころは多数あるが、多くはオーマイニュースのコメント欄(「この記事にひと言」)や、上記のブログで既に指摘されているので省略する。

 「オーマイ2」はこうしめくくる。
「米国は見かけ上は核軍縮を訴えているが、他の国に訴える前にまず自分の国から核を失くすことを考えるべきであり、そうすれば、北朝鮮も米国に脅威を与えるための核実験などしないだろう。世界中から核がなくなることが私の夢だが、私が生きているうちに実現する可能性はきわめて低そうだ。核がなくなる前に地球がなくなっている可能性の方が高いかもしれない。」

 結局、北朝鮮の核実験に対して、米国は核軍縮をせよ、日本は核の恐ろしさを説けと言いたいわけね。
 なるほどこれでは批判的なコメントがたくさん付くだろう。
 「核がなくなる前に地球がなくなっている」と言うが、なくなるはずもない。たとえ人類が滅亡しても地球は残る。核兵器は地球を粉砕する兵器ではない。そして、仮に今後核兵器が使用されたとしても、全面核戦争に至るとは限らない。

 美爾依さんは「カナダ2」で、「オーマイ1」に対する反応を次のように述べている。

「コメント欄はネットウヨに占領されてしまっている(汗
原文に比べて、かな~り、右斜め前に進んだつもりだったんだけど、それでもこれだけウヨから卑しめのコメントをもらうとはねぇ。」

 コメント欄を見てみたが、現在の全コメント27件のうち、たしかに批判的なコメントが大多数を占めているが、その論調は必ずしも口汚くののしるといったものはほとんどなく、しごく穏当なものが多数であり(美爾依さんのブログでの口調の方がよほど口汚い)、また賛同するコメントも少しはある。「「ネットウヨ」に占領」「卑しめのコメント」とはとても思えない。美爾依さんは、自分への反対意見は全て「ネットウヨ」としか見えないのだろうか。そして、「ネットウヨ」といったんレッテルを貼ってしまえば、もう反論も何もする必要はない、無視してかまわない、と。お気楽な思考法で、うらやましい限りだ。

「ネットウヨってどうして、みんな北朝鮮、韓国、中国は日本の敵みたいに思っていて、こういった記事を書く人はみんな韓国人とかって思うんだろうね。」

とも述べている。これは、コメントした方のうち2人が、それぞれ

「国民の60%以上が核保有すべしとする韓国人に言われたくないね。他国(日本)に言う前に自国(韓国)に忠告すべきでしょう。
順序が間違ってるよ君の場合。
どうよ、そこのところ韓国人としては。」

「北朝鮮が何の目的で核実験をしたのか、解らない人が朝鮮人に居る事が不思議でその解らない人がこんな文章を書く朝鮮人は全く理解しがたい。
独裁国家の独裁者が自分の体制維持の為それ以外に何があるのか。
カナダ在住で関係ないとは言え同一民族を捨てた人間としか思えない発言。」

と述べていたことを指しているのだろう。27件のうち2件だけ。なのに美爾依さんは「ネットウヨ」皆が美爾依さんを韓国人と決めつけたかのような書き方をしている。
 思うに、韓国人だと思われたのは、美爾依さんのオーマイニュースでのペンネーム「ソノミ・コンスル」にあるのではないだろうか。と言うと、「どこが韓国人の名前なのか?」と思われる方もおられるかもしれないが、少なくとも私はこの名前を最初に見たときに韓国風の印象を受けた。たしかに、どこがどう韓国風なのか具体的に言えと言われると困るのだが。しかし、おそらく上の2件のコメントはそうした誤解に基づくものではないだろうか。もし「美爾依」か、何か他の名前にしておけば、そのような誤解は生じなかったと思う。

 さらに美爾依さんは、
「編集者の方のするどい突っ込み屋質問に答えながら、この記事(前半と後半)を書くには、かなりの時間を要したんだけど、結局載せられたのは、ピックアップ記事としてで、報酬は300円なり。後半は果たして記載してもらえるかまだわからない状態だし、その上、ネットウヨたちにも弄ばれ、なんだかなぁって感じだね。」
と述べている。
 オーマイニュースでは、掲載された投稿には原稿料が支払われるのだそうだ。トップ記事、サブトップ記事、ピックアップおよびその他の編集済み記事の3ランクがあって、稿料はそれぞれ2000円、1000円、300円。時間と労力を費やして300円ということにえらくご不満のようだが、私にはこんな原稿で稿料が出ることの方が大変不思議でならない。

「ブログは儲けはない代わりに、ストレス解消になるけど、こういった記事を投稿するはストレス解消どころか、ストレスたまっちゃうね。まずは、自分が書いた記事が採用されるかされないか心配になってストレス。それから、単に最低報酬しかもらえないとわかったときのストレス。最後に記事が記載された後にコメント欄を読んで味わうストレス。それでも、OhmyNewsは現在、コメント欄の使用方法を検討中のようなので、その結果、今後記者であり続けるかどうか決めてみようと思う。自分の意見をネットウヨに広めるためには、いいかもしれないね(汗)。 」

 コメント欄の使用方法の検討結果を見て、ということは、コメント欄への反対意見を何らかの形で規制されるようになれば、記者を続けると言うことか。現状のままでは辞めようか、と。この程度の反対意見でヘコむようならさっさと辞めたらいいと思う。自分のブログもあることだし。しかし、どうせなら、自分の意見でネットウヨどもを集団転向させてやる!ぐらいの気概を持ってほしいものだ。

 あと、「ストレス解消になるけど」という言葉で、すごく納得がいった。ストレス解消か! 例えば、美爾依さんの激烈な安倍批判もストレス解消のためだったのだな。それならよくわかる。他人を貶めることで快感を覚える人はいるものな。

 あとで気付いたが、美爾依さんはその後、オーマイニュースに、
「ひと言」欄を改善するための4つの提案
という記事を載せていた。自分のこととは書かずに、他のあちこちの記事のコメント欄がが、「記事の内容にまったく関係のない誹謗・中傷でかなり荒れていた」という。そして、

「市民記者にとって、自分が書いた記事について読者がどんな感想を持つのかを「ひと言」欄で読むのは一種の楽しみでもある。しかし、自分とは考えが違う人ももちろん世の中にはいるわけで、そんな人の読後の感想を読むのは苦痛ではあるが、勉強になることもある。多くの記者は、建設的な議論である限り、自分と反対の意見が記されていても、ほとんど構わないと思う。
 がまんできないのが、“ネットウヨ”によるまったく議論にもならない誹謗・中傷である。これは、記事について根拠もなく蔑(さげす)んだものや、詳しい理由を書かずに、「こんな記事を書くなんて、ばかか。氏ね」など、記者に対する単なる罵倒(ばとう)する「ひと言」である。こんな誹謗・中傷を記者が自分で削除できないとなると、記者にとって恥さらしとなり、かなりのストレスになる。「こんなんじゃ、記事なんか投稿しなければよかった」ということになってしまう。」

と述べている。
 しかし、少なくとも美爾依さんの記事のコメントを見る限り、上記のようなものは見当たらない。にもかかわらず、自分のブログではそれらを「ネットウヨ」と十把一絡げである。美爾依さんは、単に反対意見が自分の記事に付されているのが我慢ならないだけではないか。この人の言う「建設的な議論」がどのようなものなのか、想像がつかない。

「「これでは、せっかくのすばらしい記事もだいなしじゃないか」と思い、4つの改善法を提案することにした。
(1)記者に「ひと言」欄の編集権を与えること。
(2)「ひと言」を書ける人を市民記者のみに制限すること。
(3)トラックバック(TB)機能を追加すること。
(4)IP撃退機能を追加すること」

(3)はともかく、他のもの、特に(1)など噴飯ものの話だ。この人は言論の自由ということがまるでわかっていない。自分が他人を批判する自由はあるが、他人にも自分を批判する自由があり、それもまた保障されるべきだということが理解できないのだろう。
 ほんとにね、こういう人が権力の座に近づいたりしたら、江青のようになるのだと思うよ。


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Unknown (DH)
2006-11-03 01:42:08
はじめまして。

この美爾依さんに限らず、こういう種類の人いますね。
口ではさも「寛容」であるかの如き言葉を語っておきながら、少しでも批判的なコメントをされると、十把一絡げに「ネットウヨ」などという一方的なレッテルを貼って排除しようとする。
或いは品の無い言葉で罵倒したりする(kaetzchen氏の如く)。


>この人は言論の自由ということがまるでわかっていない。自分が他人を批判する自由はあるが、他人にも自分を批判する自由があり、それもまた保障されるべきだということが理解できないのだろう。

全く仰るとおりです。でも、こういう人たちに限って「異質な存在を排除しない多様性を許容する多文化共生社会を目指すべき」だなんて主張したりするのですから、苦笑せざるを得ないですね。
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