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核兵器「持ち込ませず」見直しの検討も許さないのか

2006-11-19 02:00:15 | 現代日本政治
社民・福島党首、久間防衛長官の罷免要求(読売新聞) - goo ニュース

 記事は短いものなので、以下に全文を引用する。

「社民党の福島党首は18日、那覇市内で記者会見し、久間防衛長官が核兵器を搭載した米軍艦船の領海内航行の是非を改めて検討するよう求めたことについて「現職の防衛長官が非核3原則を破壊する発言をしたことに強い怒りを感じる。久間氏は防衛長官の資格はなく、4野党で罷免を要求していく」と述べた。
 民主党の鳩山幹事長も同日、同市内の街頭演説で「(久間氏の見解は)日本政府の見解とは全く違う。閣内不統一の発言であることは間違いない」と強調した。 」

 非核3原則のうちの「持ち込ませず」については、3原則を言い出した当初は、米国の核兵器を日本の領土上に配備、貯蔵させないとの意味で、艦船への搭載は想定されていなかったと佐瀬昌盛が『産経新聞』で書いている
「が、数年すると、核は米艦艇に積まれる時代になった。そこで核搭載米艦艇の日本一時寄港や領海通過も「持ち込み」だと野党が騒いだ。国会審議での事なかれ主義に徹した政府は屈従、それも「持ち込み」だから許されないと拡大解釈を採用した。そして米艦艇は一時寄港、領海通過の前に核兵器をどこかへ降ろしてくるので、非核三原則は守られる、と説明した。」
のだそうだ。

 非核3原則は国是であるとよく言われるが、国是とは何だろう。少なくとも非核3原則については、法的な根拠はなく、単に佐藤内閣以降の歴代政府が守らなければならないとしてきた原則にすぎない。それは日本を取り巻く国際情勢の変化に対応して変えてはならないほどのものなのか。
 米軍艦船の核兵器持ち込みについては、これまでも曖昧さが指摘されていた。この際、寄港・航行を正式に認めて、3原則を本来の趣旨に修正することが望ましいのではないだろうか。それを検討すると述べただけで、罷免を要求するという感覚は理解しがたい。

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