入道雲の下で笑う

突発的現状と生活の記録。佐賀から広島、東京へ。どこにいても、いろんなこと考えながら生きています。

染み込む言葉。

2008-08-31 21:42:19 | 日記
曇り、通り雨、晴れ、小雨
こんな天気のなか今日は新宿をうろうろ。

もちろんムシ暑い。

思わずネクタイをむしり取り、一人クールビズ営業。

うむ快適。



最近、言葉に気をつけてます。

敬語とかそんなんじゃなく、
「注目してる」って事ですかね。


きっかけは高橋源一郎。

何とも不思議な世界を描く小説家。

下品でドタバタで不条理な物語のなかで、

ふっと気が付くと嵐の雲間から急に光が差し込むように
透明な言葉が体に染み込んでくる。


この人はすごい。


意味不明な物語は多いが、読後は心が静かになっている。


「さようなら、ギャングたち」

「ジョンレノン対火星人」


そして最近読んだ
「官能小説家」


これにはやられた。

哀しみやつらさがいろんな不純物にくるまれている。

はがして読み進めていくと、いつの間にか音が消えた哀しみの中にいる。

後戻りはできない。


これってすごいことだ。


高橋源一郎に触発され、言葉とか文体が気になってきた。

そこで最近読んだ作家。

谷川俊太郎。

枡野浩一。

詩人と歌人。


どちらも限られた中でどれだけのイメージが作られるかを一生考える人だ。

そういえば高橋源一郎ももともとは詩人だった。


これは面白いかもしれないぞ。



詩のよさってのはよくわかんないけど、詩的な文章ってのは確かにある気がする。


「染み込んで」くるのだ。


文章と自分との距離とか関係なく、
乾いた土地に雨が染み込むように
入ってくる言葉。


じわじわくるね。



そんな文章を作れる人は
そりゃあすごいんだろうと思う。

滋養のある文章。

染み込む文章。


それと同じように、

滋養のある言葉、

染み込む言葉ってものもあるはず。


そんな言葉をいつかは使えるようになるのかな。




なかのひと


徒然ネクタイ廃止論。

2008-08-27 23:24:10 | 日記
なんだか天気のすぐれない今週。

秋の長雨なんだろかね。

寒くなったり
ムシムシしたり

天気の良し悪しって、結構いろんなものが左右されますね。

天気で揺らぐなんて
大いにケッコウなヒトとしての
ありかたではないだろうか。

最近そう思います。



晴耕雨読。

ステキですねぇ。


晴れた日にウキウキする。
寒さの夏はオロオロ歩く。

ステキですねぇ。


雨なら傘持って
晴れたら上着脱いで
みんなそうして生きて行くのに。

自然ですねぇ。



そんな自然に生きていけない
大都会東京サラリーマン。


早くこの世から、ネクタイが無くならないだろうか。

法令でクールビズを定めてくれないかな。


こんな無駄なものはないと、
先人達も思い続けたであろう。

しかし礼儀を重んじる日本の企業サムライ達は
首を締める一本の布さえも
捨て去ることは出来なかった。



今こそ立ち上がれ。

平成のサムライ達よ。

その首に不快にまとわりつく
薄汚い毛唐の布切れを捨て去るのだ。



だいたいこんなもの、
全く何の役にも立たないのだ。

いまや飲み屋でネクタイを頭に巻おじさんさえも絶滅し、

ネクタイを役立てる人間などこの世には存在しない。



しないのだ。



と、会社帰りの電車で何も決めずに書き出したら、
いつの間にかネクタイへの恨みになってしまった。

これは根が深い。

ではまた来週。

熱帯夜思考。

2008-08-08 01:10:53 | 日記
まったく毎日毎日猛暑だな。



この熱は太陽からきて、宇宙に逃げていく。



太陽の光を浴びて、植物が成長し

その植物を食べて動物が大きくなる。

その動物が土に還り、土が豊かになる。

その繰り返しで地球上に生命が増え、土が増えてきた。


太陽からの光は植物と土を増やすが、その植物は宇宙に逃げない。


太陽光も熱も植物も動物も
エネルギーなんだな。



熱だけが宇宙に逃げて、
あとは地球に残る。


地球は少しずつ(本当に少しずつ)大きくなっているはず。


人口衛星を打ち上げてるから
結局は減ってるのかな。





深夜の公園では、街灯に騙された蝉が狂ったように鳴いている。