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『まぎれ野へ』木村迪夫自作詩朗読

2004-10-09 | 
山形県牧野(まぎれ野)村で農業をいとなむ詩人・木村迪夫さんによる、自作詩朗読をおさめたCD+ブックレットが届きました。水牛レーベルの第六弾です。
山形生まれのわたしにとっては、こどものころに両親の知人友人が集まって話しているのを、聴くともなく廊下や隣の部屋で聴いていたときのことが蘇ってきて、なつかしかった。全14篇のうち、おそらく13番目の「妄言記」がもっとも難解な山形弁ではないかと思うが、もっとも口語調なので、いかにもこういうことを話していた近所のおじちゃんの顔が浮かび、けっこう酷なことを言ってるのになんでこんなに可笑しいんだろうと思い、そういえばこどもの頃につかっていた「ほだな」「こだえ」「んだがら」「昼間なんべなはぁ」……という言葉を、今わたしはどう共通語に置き換えてつかっているのか、そのことでもれた意味合いはどこに彷徨っているのかと思って、ブックレットに印刷された言葉をゆっくり追いながら、一個ずつ、考えてみる。「ほだな」は「そんな」という意味であろうが、もっとなにかにくにくしさがあるし、「こだえ」は「こんなに」だが、もっと驚きを含むような気がするし、なんとも複雑なことである。急に山形弁話せと言われても無理だけど、今ならぺらぺら出てきます。

なおこの作品にはもうひとつうれしいことがあります。くわしくは、八巻美恵さんがお書きになった10/1付の「水牛だより」をご覧ください。
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