極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

エレキの若大将 (1965) 93分

2022-03-15 19:03:33 | なつかシネマ

 田沼雄一はアメラグ部の次期キャプテンに任命され、自宅のすき焼き店「田能久」で就任祝いの宴会を開く。しかし宴会の帰りに青大将・石山新次郎は飲酒運転で交通事故を起こし、同乗していた田沼がその罪をかぶる。その事故の被害者が楽器店に勤める星山澄子だった。 若大将と青大将がお詫びの挨拶に澄子の勤めるリード楽器店を訪ねると、勝ち抜きエレキ合戦に出場するバンド「アイビーシスターズ」に会う。10週連続で勝ち抜くことができれば賞金10万円と聞いて、2人は賞金を澄子への賠償金に充てるべく出場を決意する。  

 日映専 ★★★☆  

 昨年3月に亡くなった田中邦衛の出演作を日本映画専門チャンネルで放送中です。 この「エレキの若大将」は7年ほど前にここで紹介しましたが、私自身が封切り時に映画館で観た作品で。。。っていうのも併映が「怪獣大戦争」だったもんで(笑)あともう一作品、この「エレキ」の前の作品「海の若大将」も併映が「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」だったので映画館で観ています。両方とも1965年の作品なので私は5歳(笑)

 そんなことよりも、観てて気がついたこと・・・
実は田中邦衛以外の主要キャストが昨年2021年に亡くなっているんです。

青大将田中邦衛 1932年11月23日 - 2021年3月24日
マネージャー 江原達治 1937年3月26日 - 2021年5月1日
蕎麦屋の隆 寺内タケシ 1939年1月17日 - 2021年6月18日
ドラムス 仁科 二瓶正也(イデ隊員) 1940年12月4日- 2021年8月21日
ライバル赤田 ジェリー藤尾 1940年6月26日 - 2021年8月14日

 こんな偶然ってあります?
マネージャー役の江原氏は加山雄三と同い年で大学も同じ慶應義塾。若大将シリーズはほぼ全作(一作は彼がカナヅチのためにハワイの若大将は二瓶氏が代役)出演されています。いわば、若大将と青大将とマネージャーの3人が物語の中心人物ってことです。

 皮肉なことにレギュラーでは一番若い澄ちゃんこと星由里子1943年12月6日 - 2018年5月16日が一番先に亡くなって(もちろん有島一郎や飯田蝶子のほうが随分先ですが)、3年後にこれだけ多くの出演者が同じ年に亡くなったということです。

 加山雄三自身も2019年に脳梗塞、2020年に軽い脳内出血があったものの、リハビリを続け、今月にはライブを開くほどの回復を見せています。

 


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2 コメント

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「エレキの若大将」について (風早真希)
2023-07-02 09:10:51
いつも貴ブログを楽しく拝読しています。
加山雄三の若大将シリーズは、かつてリアルタイムで観ていたものでした。
それにしても、主要な出演者の人たちが、相次いで鬼籍に入られるというのは、本当に悲しいですね。

この映画「エレキの若大将」は、第1作目の「大学の若大将」から「若大将対青大将」まで計17本製作された"若大将シリーズ"の第6作目の作品で、加山雄三が人気絶頂の頃の作品ですね。

ストーリーは、すき焼き屋・田能久のひとり息子、田沼雄一(加山雄三)が、京南大学を舞台に、ヒロインの澄ちゃん(星由里子)をめぐってライバルの金持ちのドラ息子、青大将(田中邦衛)の妨害を乗り越えて、恋とスポーツに大活躍をするという、古き良き時代の"偉大なるワンパターン映画"ですね。

そして、映画のラストは、青大将の妨害で大事な試合に、最初から出場出来なかった若大将が、試合の終盤にギリギリ間に合い、彼の奮闘で奇跡の大逆転をするという、お約束のパターンも、わかっていても、毎回、楽しませてくれますね。

水泳、ボクシング、サーフィン、スキー、アメリカンフットボールなど、毎回様々なスポーツに挑戦して、加山雄三のスポーツ万能ぶり(彼は野球だけは苦手だったらしい)をアピールすると同時に、第4作目の「ハワイの若大将」からは、映画の中で、岩谷時子作詞、弾厚作作曲(加山雄三自身のペンネーム)の歌を聞かせて、ミュージシャンとしての才能も開花させていますね。

なかでも、このシリーズ第6作目の「エレキの若大将」は、タイトル通り、加山自身が得意とするエレキ・ギターをメインとした構成で、主題歌の「君といつまでも」や「夜空の星」などのビッグヒットとともに、加山雄三の空前の人気を決定づける記念碑的な作品になっていると思います。

また、エレキの神様・寺内タケシや、内田裕也などのゲスト出演もファンにとっては嬉しいところだ。

この"若大将シリーズ"で描かれた映画的世界においては、暴力もセックスもなく、一見、絵空事の青春のようだが、加山雄三の育ちの良さを思わせる、愛すべき屈託のなさは、当時の東京の山の手の学生文化の雰囲気をしっかりと伝えていて、非常に好感が持てましたね。
Unknown (しんちゃん)
2023-07-02 15:49:57
★風早真希さん
1960年代なかばの若者たちにとってはいわば「夢」のような生活だったでしょうね。
ただし、実際にこのような優雅な生活を送った人も確実にいます。めちゃ少ないでしょうけど。

加山雄三の才能はシンガーソングライターが一番秀でていると思います。

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