極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

夜明けのすべて (2023) 119分

2024-02-11 18:17:48 | 日本映画(映画館)



 月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなってしまう藤沢さん。それが原因で働いていた会社を辞めることになってしまい、今はアットホームな雰囲気の小さな会社で働いていた。そんなある日、藤沢さんは転職してきたばかりの山添くんのやる気のなさを見かねてイライラを爆発させてしまう。しかし、山添くんもパニック障害を抱えて苦しんでいたのだった。そんな2人は、理解のある職場の人たちにも支えられながら、次第に同志のような気持ちで互いを思い合うようになっていくのだったが…。


 映画館 ★★★★


 出てくる人が全員優しい稀有な作品です。
またPMSやパニック障害についての啓発映画でもあります。
パニック障害に関しては有名人などの告白もあり、比較的よく知られてはいますが、実際自分の周りにそういうつらい思いをしている人がどれくらいいるでしょう。PMSに関しては、昔なら「ヒステリー」で片付けられてたかもしれませんが、生理のある女性なら大なり小なりこういう症状があって当然のようで、この映画のヒロインはとても極端なのかもしれませんが。それこそ人格が変わるくらいの変貌ぶりでした。

 原作とはちょっと違う職場のようですが、子どもたちに科学を楽しんでもらうキット制作販売会社というのがとても良かったです。また、光石研演じる社長を始め社員のみんなが心の問題を抱える主人公二人にとても優しいのが良かったです。もっとも社長が、一緒に仕事を頑張ってきた弟が自死を選んだことが原因で、社長自らが大切な人を自死で失った人達が集まるサークルで長年の活動をしていることも、心の病に関してとても理解されていたようです。

 松村北斗演じるパニック障害を持つ男の子の前の会社の上司役である渋川清彦も、こんなに優しい彼はなかなか珍しいです。「ゴールデンスランバー」でのトラック運転手以来かな?(笑)

 で、正直言うと一番ショックだったのは5年間で「あの人」があんなふうになってしまったこと・・・
何が彼女を襲ったのか?

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