針は小さくても呑まれぬ・・・・
まさにこの言葉を体現してくれた少年の夏が終わった。
誰よりも小さい体を精一杯大きく、
誰よりも大きな声でチームを鼓舞し、
誰にも負けないガッツでチームを引っ張った主将。
初めて少年野球で出会った時のシャイな笑顔そのままに・・・最後の夏が終わった。
昨春の選抜で好投したエースを引きずり出せず
生還するのは九産大九州の走者ばかり
それでも一つの打球に喰らいつき、チームのために相手の打者を殺して行く。
ホントに良い選手に育ってくれた。
ただ・・・・「打球を処理する時は口は閉じとけ」これは少年野球の頃から何度も注意してきたがクセは治らないままだった・・・。
1点どころか1人の走者も出せず中盤まで進み、攻略の欠片すら見当たらず5回コールドがちらついても・・・どんなに点差が開いても最後まで諦めず、
5回に2点返した意地は見事だった。
『藍より出でて藍より青し』
教え子が師匠を超えて行く瞬間を見るのは何よりの至福の時間だ。