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リタイアーのよもやま話

Tears In Heaven 

2017-08-04 21:32:42 | 音楽

You Tubeで、遊んでいたら、ふと、ギター曲に
興味がわいた。

そうこうして、この曲を聴いてみることにした。

なんと、懐かしいメロディーが流れだした。

いつ頃、聴いたのか、記憶にはない。
しかし、とても、懐かしい時間が、我が書斎
に流れだした。

ネットで調べると、1992年に発表されたと
ある。

1992年は、私が、左遷人事を食らった
かの島から、地元に戻ってきた年だ。

ただ、最初の2年くらいは、死ぬ思いだっ
た。

職場で、いろいろなプロジェクトが進んで
おり、気の狂うような忙しさで、人間が
奇怪しくなりそうだった。

誰も、問題の意味が分からない。

のに、とにかく取り組まなければなら
ない。

あれほど、関係書物を片っ端から、
買い集めたことはない。

おそらく、関係する出版物は、全部
買い集めたはずだ。

こういう時は、独身は得だ。

事に当たらざるを得ないとなったら、
湯水のように、散財できる。

ありったけの体力と時間を注ぎ込む。

あの頃は、ドットプリンターより、
リボン使用の専用ワープロの方が
機能的に上になった。

まだ、インクジェットは、本流と
なっていなかった。

あのプロジェクトで、2台あったコン
ピューターは、開店休業。

大小3台のワープロで、書類を作り
まくった。

そのせいで、夜、サングラスを
二つかけて、車を運転するとい
う、今では信じられないような
ことになった。

その頃、暗がりのシーツが眩
しくて堪らなかった。

あの最悪の事態は、遠のいて
久しい。

もっとも、今でも、あまりにも
天気が良すぎると、バイクの
ヘルメットのサンバイザーと
サングラスを併用することが
ある。

それでも、眩しくてしようがない
時がある。

しかし、サングラスを三つかけ
るわけにもいかない。

危険だ。

私が、左遷人事を食らった前科者
だということは、知れ渡っているの
で、弱音がはけない。

やり過ぎた過去は、後々の私の人生
を縛って、身動きがとれない。

これは、退職するまで続いた。

しかし、今、その束縛から解放された。

私を束縛した過去は、誰も知ることは
なくなり、私自身から消えつつある。

ただ、どういうわけか、この苦しかった
時期が、私の日常からすっかり忘れ去
られている。

不思議なことに、一番最後の職場は
わりと、精神的に楽だったはずだが、
何事か、粗相した夢を見る。

もちろん、そんなことはなかったの
だが、一番最悪の時代が夢に出て
こないので、不思議でしようが
ない。

今でも、時々みる。

退職しているのに、職場で残業を
している夢を。

いろいろ、不愉快な夢をみるのだが
夢の中で、退職していることに気付く。

そして、ほっとする。

それにしても、この曲を聴いたのは
どこだったのだろう。

とても、懐かしく、聴いている。

皮肉だが、私が苦しかった時期に、
私を慰めた数々の曲が、今になっ
て、私の書斎を安らぎと懐かしい
時間で、満たしてくれる。

かけがえのない時間が、とうとうと
流れる。

ネット時代になったことを、感謝
しなけれぱならないかもしれない。

 


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