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リタイアーのよもやま話

Oscar Peterson - Love Ballade

2018-07-18 20:49:15 | 日記

Oscar Peterson - Love Ballade

とても、ジャズマンには思えない情趣である。

そこで、このような雰囲気に近いクラッシクの
曲をとりあげみる気になった。

ショパン - 12の練習曲 Op.10より第3番 ホ長調《別れの曲》 アシュケナージ

フジ子・ヘミング~愛の夢

Beethoven Pathetique Sonata - 2nd mov 「悲愴」2楽章 Eric Heidsieck

いかが、でしょう?

Oscar Peterson - Love Ballade

それでは、再度。

優しく、暖かい、情趣に。

あまりにも、悲しみの多い
今の日本にあって、

今日、一日の疲れを癒す。

 


ローマ人物語

2018-07-14 10:39:23 | 読書

Oscar Peterson "Requiem"



ローマ人物語

全43巻

塩野七生著

新潮文庫

をやっと読み終えた。

内容が、濃厚なので、その内容を消
化できず、何度も中断してしまった。

その結果、読みだしたのが、1年前
なのか、2年前だったのか分からな
くなってしまった。

ギリシャ人物語りは、読みやすくて、
面白い小説を読むような調子でハー
ドカバーの全3巻を一気に読み飛ばし
てしまったが、このローマ人物語り
は、かなり手こずった。

私は、高校時代、西洋史や倫理社会
を学んでいて、とても、不思議な感
想を持ったことがある。

あれほど、賞賛されたギリシャ・ロ
ーマ文明が、どうして、滅んだのか。

である。

とはいうものの、歴史の専門家でも
ない私には、その答えが見つからな
かった。

確か、ギボンの、『ローマ帝国衰亡史』
があることは、知っていたが、どうし
も、読む気が起こらなくて、結局、問
いはあるのに、答えを見つける努力を
して来なかった。

しかし、塩野七生の文章表現が気にい
ったこともあって、今回、読みだすこ
とになった。


まず、感想は

彼女に感謝である。

そのために、彼女の本の中の文章を紹
介したい。

以下、その内容である。

カバーの金貨について

 人気の高い流行作家に、出版社は、通
史の執筆を依頼しない。

 なにしろ誕生から死までを書くのが通
史だから、長い問には勢いの良い時代も
あれば悪い時代もある。

 ところが、勢いが衰えた時代では読者
も読みたがらない傾向があり、結果とし
ては売れ行きが落ちる、ということにな
りかねないからである。

 参か不幸か一度として人気の高い流行
作家になったことのない塩野七生という
作家に対しては、出版社も、何を書こう
が長く書こうが、地図などたくさん載せ
るために価格が高くなろうが、一切関与
しなかった。

そこそこの売れ行きだろうと思っている
から、口を出してこなかっただけである

だが、結果として私は、書きたいことを
書き、書きたいだけ書き、その上地図や
写真までやたらと載せることができたの
だった。

これからあなたが読むのは、情けない時
代のローマ人の物語である。それでも、
放り出さないで読んでくれたとき、あな
たは初めて、ローマ人の死を看取った、
とい言うこができます。

201年・初夏、ローマにて

              塩野七生

 

この文章の他に、43巻の最後にある「読者
に」を読んで頂けたら分かるのだが、

私の長年の「問い」に答えられる人に、同
じ時代に居合わせて、なんと、幸運なこと
だったのだろうと、感謝している。

彼女は、流行作家ではないと自虐ぎみに語
っているが、かの流行作家が、それこそ、
流行して終わるのに、彼女は歴史に残る作
家になるはずだと感じ入っている。

いつの日か、叙勲の対象になるのではと、

私は、期待している。

この作品で、私の知りたかったことを、全
部書き切ってくれて感謝している。

私は普遍的な教養書の一つとして、あげら
れてしかるべき本では、という思いにある。

世をリードする政治家・指導者・経済人等
について、特に、そう思われてならない。

本を読み続けてきた幸運を、今感じいって
いる。

感謝である。

読み終わって、

Oscar Petersonの "Requiem" が、
いろいろあるレクイエムのなかで、
気分的に似つかわしく、取り上げた。

ローマ人よ、お疲れさま。

後は、蛮族を逃れて、沼地に逃げ込
んだベネチア人が、400年後に、
歴史に登場することを待とう。

彼等が、あなた方の栄光を、甦らせ
てくれる日を待とう。

 


Oscar Peterson - When summer comes

2018-07-05 21:43:47 | 音楽

Oscar Peterson - When summer comes

梅雨明け宣言があったのだが、
毎日、雨の梅雨模様。

今年は、不思議なことに、蝉時雨も
聞こえず。

木も枯れんばかりに、しがみついて
いたセミは、どこに行ったのだろう。

ネットによると、大地震の前兆だと
いう話もあって、心穏やかでは
ないのだが。