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リタイアーのよもやま話

オオカミおじさん

2017-02-20 23:12:23 | 政治

ネットに次ぎの記事が載った。

スウェーデンで攻撃、米大統領
に嘲笑

それで、クリックしてみると、
こうなっている。

スウェーデンでテロ? トラン
プ氏の勘違い発言にネットで
嘲笑

【AFP=時事】ドナルド・トランプ
(Donald Trump)米大統領がフ
ロリダ(Florida)州で18日に開い
た集会で、実際は起きていないの
にスウェーデンでテロ攻撃があっ
たかのような発言をし、ソーシャ
ルメディアで嘲笑の的になってい
る。トランプ政権では側近からも
実在しない事件に言及した発言が
相次ぎ、失態をさらしている。

と、こうである。 

そこで、なんとなく思いだした
ことがあった。

「オオカミ少年」のことだ。

ある意味で、トランプ氏、
「オオカミ少年」ではない
のか?

である。

そこで、気になった記事を思いだ
したので、検索してみた。

これである。

うそでホントを上書きする 
オルタナファクトという
トランプ政治 悪魔の戦略

気にくわない事実は「オルタ
ナティブ・ファクト(もう一
つの)」にすり替えろ──。
トランプ政治の核心に、虚偽
を事実に変える悪魔の戦略が
はっきりと見えた。

「あなたはそれを虚偽だと言
うが、我々のスパイサー報道
官は『alternative facts(も
う一つの事実)』を提供しただ
けだ」

 トランプ米大統領就任式の
参加者数をめぐり、ケリーア
ン・コンウェイ大統領顧問が
1月22日の米報道番組で使っ
た言葉が、米国内で熱い議論
を呼び起こしている。


●トランプ氏守る武器

 08年以降、民主党陣営のボ
ランティアスタッフとして米
大統領選に携わってきた海野
素央・明治大学教授(心理学
博士)と一緒に分析してみる
と、この言葉の裏には、トラ
ンプ政治を象徴する戦慄の戦
略が隠れているのがはっきり
と見えてきた。

 海野教授が説明する。

「敵を倒して支持を固めるた
め、真実に対してもう一つの
事実をつくるというメカニズ
ムが働いている。選挙選中か
ら続いているが、今はトラン
プ政治の戦略の核となった。
どんな時でもトランプ氏を守
ってくれるのが『もう一つの
事実』なのです」

クリントン陣営に身を置きな
がら海野教授が見たトランプ
陣営の選挙戦略は、「全てが
フェイク(虚偽)だった」。

 トランプ氏と蜜月関係にあ
るロシアのサイバー攻撃が疑
われた民主党関係者のメール
内容の暴露や、「クリントン
氏のメール流出事件を担当し
たFBI捜査官が無理心中した」
などという数々の虚偽ニュー
スの拡散。さも事実かのよう
にクリントン批判を続けたト
ランプ氏の選挙活動は、まさ
にオルタナティブ・ファクト
戦略そのものだった。

●虚偽を事実にすり替え

 虚偽を事実にすり替えると
いう手法は、歴代大統領には
見られない極めて恐ろしい悪
魔の戦略だ。「絶対にあって
はならないが、熱狂的な支持
者は事実確認もせず、そのま
ま信じてしまう。虚偽の事実
をつくりあげ、真実とミック
スすることで、真実の信頼性
を下げていく」と海野教授。
米報道機関を「フェイクだ」
と執拗に攻撃し続けるのも、
虚偽はメディアであって、真
実は常にトランプ政権ととも
にあるとの「もう一つの事実」
を徹底的に支持者にすり込む
戦略に基づいている。

以上。

ところで、
次ぎは、カエサルの言葉である。

人間とは噂の奴隷であり、しか
もそれを、自分で望ましいと思
う色をつけた形で信じてしまう。

次ぎは、塩野七生が「ローマ人
物語」で、言っていたことであ
る。

「人間ならば誰にでも、現実の
すべてが見えるわけではない。
多くの人は、見たいと欲する現
実しか見ていない(カエサル)」

以上。

カエサルは、現実の全てが見えて
いたのだが(結局、命と引き換え
になったが)、トランプ氏は、どこ
まで見えているのだろう。

勿論、彼の支持者もそうであるが。

オルタナファクトという技法は
結果としては、「オオカミ少年」
同じになるのではと、ふと
のだ。

「不都合な真実」を自分の都合
いい嘘で、塗り固める。

ところで、次ぎのような法則が
ある。

○「1、29、300。(ハインリ
ッヒの法則)」
工場災害に関する経験則に、ハイン
リッヒの法則がある。
1件の重大災害が起こる陰で、29
件の中程度の災害が起き、そのまた
背後に300件の軽重な災害が発生
している、というものだ。
逆に考えれば、ちょっとした災害、
中災害の繰り返しが、大災害につな
がる。

以上。

オルタナファクトで、

不都合な真実を「年がら年中」繰り
替えして隠蔽しているうちに、取り
返しつかないことになるのではと懸
念するばかりである。

「大本営放送」と本質的に同じに

なるのではないか。

いつの日か、非常事態になって、
トランプ氏が、本当のことを喋っ
ても、例の「オルタナファクト」

じゃないの。

なんて、ことにならなければいい
のだが。


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