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リタイアーのよもやま話

2016-07-18 21:46:15 | 日記

 

日曜日、父親の入院している
病院を後にして、夕方とある
ホテルのコーヒーラウンジに
出かけていった。

 

暫し、贅沢な時間を。


広い敷地は、街路樹が楽しめ、
庭は花々に満ちている。

 

6時からは、夕食時なので、空
いているはずだが、生憎、その
日、客がけっこういて、いつも
の貸し切り状態にはならなかっ
た。

 

しかし、しばらくすると、客も減
り、いつもの静かな時間を楽しむ
ことができた。

しばし、休んだ後、帰宅すること
にした。

その道のりの途中、いつもは、
退屈な気分になるあたりである。

 

 

        夕日を背に受け、車を走らせて
        いると、前方に虹が出た。

        一瞬、午前中、コーヒーを飲み
        にいったとき、久しぶりに上機
        嫌になって、驚くほど可愛い表
        情になった女の
子を思いだした。 

この女の子、いつも、無表情
でとっつきにくい。


この女の子が、勤めるようになっ
て半年くらいは過ぎたかもしれな
い。

その間、今日で、3度だけ、別人
みたいに愛想よく、可愛い表情で
応対している。

わたしは、最初、性格の違う双子
の姉妹ではないかと、思ったりし
たものだ。

最初の時は、34日続いたと思う。

二度目は、1日だけだった。
 

果たして、今回は、何日、ご機嫌
でいてくれるのだろう?

 

それはさておき、この虹を見て
思いだしたことがあった。

だいぶ前のことだ。

高速道路を南に向かって走って
いると、前方に虹が出た。

その時、ふと思った。

虹をくぐり抜けてみたいものだ。

思ったのだが、結局、虹をくぐる
ことはできなかった。

ということもあって、今日こそは
虹をくぐり抜けてみたいものだ。

と思った。

虹に向かって進むと、雨雲が垂れ
込めているところに差しかかった。

その雨雲の下を走っているうちに、
虹は薄くなり、いつかしか見えなく
なった。

虹があったあたり、雨雲の下を
通り抜けると、青空が見えてきた。

勿論、虹は消えた。

虹ができる原理からすると、虹を
くぐり抜けることはできないはず
だ。

でも、鮮やかに空に浮かびあがっ
た虹を見ると、虹の橋をくぐり抜
けてみたいという他愛もない思い
に駆られる。

今日は、やっと、くぐり抜けた。
ただ、途中から消えるのだから、
くぐり抜けたことになるかは、
疑問だが、気分だけくぐり抜け
て気になって
、一人悦に入った。 

他愛もない、贅沢な一時でした。