杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

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メイロンについて

2006年11月19日 | 木曜日ランチョンカンファの過去問
さて,3週間ぶりに先週ワンポイントセミナーをやりました.
使用機会は少ないですが,知識としては重要なことです.
メイロンを使用するとき,必要量をしっかり考えていると思います.
B.Eから不足している重炭酸イオン量を出します.
体重X(24-重炭酸イオン濃度)X0.5 単位はmEq
通常は7%メイロンを使用しますから
20mlのメイロンなら重炭酸イオンは1.4g,つまり17mEq入っています.
250mlのメイロンなら210mEq入り
ここで,重要なのが
不足量にかかわらず,どしどし投与してしまって悪いのはアルカローシスになってしまうからですが,他にも問題が生じます.
それは何? というのが質問です.

バッター打ちに行ったぞ! さあどうなる?
あらおか丸の結果、乞う御期待!


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1 コメント

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ナイス・ホームラン! (足洗おか)
2006-11-20 22:37:27
メイロンを入れると、同等のナトリウムイオンが体の中に入りますね。あくまで、ナトリウムイオンではありますが、1mEq=23mgですので、210mEqは約4.8g換算になります。心不全の人などには要注意ということでしょうか。
ところで・・・皆さん心肺蘇生ではボスミン、メイロンという感じで使われているようですが、少なくとも私が教育を受けたACLSではむやみなメイロン投与は勧められていませんでした。
心肺蘇生中は、①CO2貯留による呼吸性アシドーシス②組織における嫌気性解糖による代謝性アシドーシス③過換気によるアルカローシスが交差している状態です。
さらに、メイロンを投与した際、換気ができない状態だとCO2がかえって組織に蓄積してしまい、蘇生率を下げると言われています。
とのことで、基本は、除細動、心マ、挿管換気、ボスミン、硫アト等がしっかりなされたうえで、次に考慮する方法と思っています。
あとは、Mr チンさんに解説していただきましょう。
そうそう、足洗おかはその後場外ホームランでしたっけ?

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