とりあえず走れ!!目指すはサンチアゴだ!!

街中を走り、山を走り、そして巡礼をしてから医師になります

“Entropy”が・・・・・またまた高まりを見せやがる・・・・・・・(-_-;)

2017年10月02日 | 序章

【画像】高野山から十津川村へと向かう小辺路途上にて(2013年5月)
まだ年端も行かない、いたいけなバンビちゃん(小鹿)の亡骸。私の日ごろの文化的な(?)日常生活を送る中では、とにかく“死”ということがあまりにも新鮮なことで・・・・・・・
たまに山奥深くに分け入ってみたときには、このような“死”にとどまらず、いろいろな“自然本来の姿”というものをモロに目の当たりにすることが多く、そんなんだから、ドキドキ・ワクワクが止まらない。。
熊野古道では鹿に遭遇することが非常に多いが、小鹿は見かけることは少ない。
できればこのバンビちゃんも、、、、元気にお母さん鹿の後ろを走る姿として見せてもらいたかった・・・・・・・

夕方からはその出現頻度が“滅茶苦茶”増えてくる鹿の数であるが、、日中はそれほどでもなく、むしろあまり見かけることはない。かつて一度、勢いよく下り坂を駆け下りる私のすぐ目前を、まさに“目と鼻の先っちょ”を巨大な鹿が突如、横切って心底ビックリして度肝を抜かれたことがあるが、基本的には日中は遠目に鹿を数匹見かける程度だ。

そういえば、、真夜中に山奥で鹿に出くわして、死ぬほどの恐怖体験をしたことがあったっけ・・・・
あのときは山道に迷っているうちに日が暮れてしまい、、野生動物の声や、何者かがすぐそばの茂みをガサガサとかき分ける音なんかにいちいちビクつきながら、ただ前進するしかなかった。
疲れたからと言って、止まることはしなかった。歩を止めてしまえば、帰れなくなってしまう・・・・・・食うもんもなかったし、ひもじいし、兎に角一刻も早く人里へ出たかった・・・・・
私は心身ともにグロッキーだったが、そんな心細い気持ちにムチ打ちながら、、ひたすらヨロヨロと真っ暗な山道を歩き続けるしかなかった。 幸いにも月明りは絶好調であり、しっかりと照らし出された道を進むことが出来て大いに助かった。。
そして、、、ある急な断崖に沿った、カーブの緩い上り坂を登っているとき、、、、
カーブの角を曲がった直後!! 暗闇の中で、目の前にうずくまっていたデッカイ獣(何か/黒い影)が突如むくりと立ち上がり、、非常に驚いた様子で私のすぐ目先を走って横切り、、、、断崖絶壁を空へと飛び出して、、、、、一瞬の“間”が空いたかと思ったら、、、次の瞬間! 絶壁の遥か下の方から“物凄い獣の叫び声”が響き始めた! それこそ山奥深くのことで、周囲を真っ黒な山々の影に囲まれた場所であったが、はるか遠くまで一帯に響き渡るような「物凄い獣の叫び声」が、、更にこだまして多重に膨れ上がり、、、、それはそれは、こちらも心底怖くなってしまった。。
恐らく、、、おそらく私の勝手な推測だが、、全く人気のない真夜中の山中でのんびりとくつろいでいた一匹の鹿が、想像だにしなかった「突然の私の出現」にあまりにも驚いてしまい、、、ワケも分からなくてめくらめっぽうに飛び出して、、思わず崖を飛び降りてしまったのではないかな、、、、? と、、冷静になって考えてみた。。 その間も『悪魔の断末魔のような凄い叫び声』が、地の底から湧き上がっていて、、辺り一面の真っ暗な森中にずっと響き渡っていた。。
、、、、、そうこうするうちに、、その声は気の毒なくらいに憐れみを帯びた“鳴き/泣き声”に変わって行った。 最早あまりにも悲痛な叫び声になり、、、それを聞くに堪えなかった私は「得体のしれないゾッとする出来事」に心底ビクビクしながらも、、兎に角、先を急ぐしかなかった。
     ・・・・・疲れ果てて棒のようになってしまった足を無理やりに動かして・・・・・・・

きっと、、、崖を駆け下りるはずだった鹿だったが、あまりにも突然の、「訳の分からない驚き」のあまり判断を見誤り、、、その断崖絶壁が駆け下りるには急すぎた結果、、ずっと下の方まで転落してしまい、、、大ケガをして身動きできなくなったのじゃないかな ??

いずれにせよ、、、たまに山奥深くに行ってみれば、こんな風な『アドレナリン噴出Max!!』みたいな出来事もあるし、、大自然の一面というものを、、生の営みというものを、垣間見ることが出来る。そんなこんなで私はすっかりと熊野古道にハマっていってしまったようやね。。
熊野古道は、、、比較的安全に“原始体験”ができる、たいそう貴重な存在なんや・・・・・・・

ところで、、、、
この10日間くらい、、ずうっと腰痛に苦しむ毎日だった。座っている時の姿勢が一番キツくて、机に向かっていて「さあ立ち上がろう・・・・」というときのゲキ痛! グッキーンッ!とくるアレ! まともに立てなくて、壁とか棚なんかにすがりながら“ヨボヨボ爺さん”みたく、見事な“亀背”でトイレへと向かう・・・・・・・
毎年これで苦しむ期間が10日間ずつくらい、年二回くらいはあるのだ。たいていは、「植木鉢なんか重いもの」を持ち上げたりしたときに腰を傷めている感じ(災害性腰痛か・・・・・)だが、、、そうじゃなくて“ある姿勢”をとったとき(腰を変にヒネった瞬間)に思わず出た!、、、、なんてこともあったっけ。。
一昨年は足にマヒが出てしまい、、、足を前に出せなくなって、さすがに焦って病院へ行ったが、、手術するのは“膀胱直腸障害”が出始めて、垂れ流しなんかがみられるようになってから、、、、ということで、結局このときも湿布を貰うだけで治療らしい治療もなく、、日にちグスリで観察するうちにある日、、急にラクになって治っていった。。

恐らくは腰ヘルニアだろうが、、、、
まるで“アツくて柔らかくなったお餅”のように、、、、腰椎と腰椎の間から、椎間板が“プニュッ!”と飛び出して、脊髄なりを圧迫しているんやろうが、、治る時は実にアッケなくて、ある時にフッと痛みが軽くなって、そのまま何事もなかったかのように“もとの生活”に戻る・・・・・・・


ところで本日のタイトルの“Entropy”であるが、、、、エントロピーは、いまの私の腰痛を説明するものだし、、、“私の人生哲学”における中心概念でもあるので、思わずこの機に紹介してみちゃった・・・・❤
“哲学”なんて風に大げさに言ってしまったが、、、実はいつも「エントロピーだか、エンタルピーだか」で大いに迷い、、調べちゃう・・・・。これって物理の熱力学で習ったやつで、、、、手元の電子辞書を参考にしてみると、、、、、エントロピーとは『熱力学第二法則』としての意味を持ち、、、不可逆的な変化においては、物質は常に乱雑さの大きい方へと向かう、、とされているようだ。。

そう! この『乱雑さが大きい方へ向かう』というトコがポイントで、、、、、
結局のところ、、、万物は、、、、生き物はもちろんこの世の物質は、、例外なくすべて!、、、バラバラの方向へ(エントロピーの高い方向へ)とむかう性質を兼ね備えているのだ!
そうして最終的に、万物はバラバラになり“モノ”として存在し得なくなる!
  ・・・・・・・・嗚呼・・・・・・・儚き哉・・・・ということ・・・・・・・(;´・ω・)!!

例えば、人間様も例外なく加齢により“エントロピーの高い方向”に向かうわけで、所謂“老化現象”なんてのは全てコレで説明できるだろう・・・・・・・
骨も肉も、、、髪の毛、血管から皮膚から肝臓、腎臓、、、etc 人体を構成するすべてのものが“エントロピーの高い方向”へと向かえば、つまりは“バラバラ”になっていくワケで、、、、、所詮は人間様の臓器も、もれなくすべて“バラバラのユルユル”に向かって行っちゃう❤ 禿げ散らかしちゃう❤

じゃあ、、私の腰痛は?
そうして加齢によって/エントロピーの高まりによってユルユルになった“椎間板”だから、、まさに“お餅”のようにして“プニュッ!”と飛び出やすくなっているハズ・・・・・・・年を追って、腰ヘルニアの症状が出やすくなるのも、これ(エントロピー)で説明付くってもんやろ??
腰痛は今後恐らく、なくなることはないだろうな、、、と哀しいながらも想像がつく・・・・・
冒頭にアップしたバンビちゃんの亡骸は、、、?
その後、エントロピーの高まりによってバラバラに朽ちていき、、、、、今ころはきっと完全に土に混ざってることやろう・・・・・・・・・・

“エントロピーの高まり”は、、ひいては人間界の力関係Dynamic Staticityにも大きく/必然的に影響し、、、、結局、、みんなみんな、、、、結局はバラバラに散ってゆく・・・・・・
いずれ家族/親族/友人/クラスメート/職場仲間、、、なんかはバラバラに散ってくし、、、固かったはずの結束/約束は破られ、、、情は薄れ、、、、「意味を成したハズの視線」は、わきへと逸れていく、、、、、
国と国との同盟とか、会社同士の契約とかも、、すべて一緒!!


昔、、予備校にいた変人の数学教師が『人生は数学デス!』なんて叫ぶかのように言ってたコトバも、、、ようやくわたしの心の琴線に触れるようになってきたか・・・・・・・・・・

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