とりあえず走れ!!目指すはサンチアゴだ!!

街中を走り、山を走り、そして巡礼をしてから医師になります

R.I.P to "King"

2017年04月22日 | 序章

【画像】イシダイとイシガキダイのクチバシ標本
素潜りで採ってきた魚は全て、、刺身や塩焼き、味噌漬け、ムニエルといった感じで余すところなく食してきた
無駄な殺生が嫌だから、、一応、自分が確実に食べたいと思う魚しか採らないことにしている。。
イシダイとイシガキダイだけは、このようにクチバシを、カッコいい標本として記念に取って置ける・・・

素潜りは長らくご無沙汰しているが、、「一度行けば、最低3日間ロスしてしまう」となるとね、、、残念ながら、今は気分的にゆとりがない。。
何故3日間もかかってしまうのか?というと・・・
まず、出かける前日は道具をそろえるのに入念な準備が必要だ
「たった1点、、何らかの道具を忘れてしまう」とか、、「道具がうまく機能してくれない」というだけで、、素潜りの楽しさは一気に半減してしまうからだ。時には、にっちもさっちもゆかなくなることもある・・・
例えば“マスクの曇り止めひとつ”とってみても、なくては不便だ。曇り止めがないと、マスククリアを頻繁にしなければならず、これが結構足手まとい・・・

こんなんだから、如何にぬかりなく道具一式を揃えるかが、とても大事なので、足りないものを買い揃えたりするのも含めると、前日の準備は時間を惜しんではいけない

そしていざ、素潜りに出かけて、これに1~2日間を費やすのは良いとして、、、
この翌日に、後片付けでもう一日を要してしまうのだ。つまり、獲物のウロコとりから始まり、料理して、道具一式の“塩抜き”、手入れして、、といった感じで、結局、トータルすると最低でも“素潜り行”には3日間を要してしまう。
今なら3日間あれば、、何処かに旅行する方を優先したい・・・準備とか後片付けとかとかがいらんから・・・


さてさて、それはさておき、、何故今日はこのクチバシ標本を貼ったかというと・・・

昨夜、可愛がっていた熱帯魚の“キング”を、、直にこの手で叩き殺してしまった。
少し落ち込んだが、しかし、よくよく考えてみたら、、私は今まで、、数えきれないくらい沢山の、大小の魚を、この手でナイフで“活〆(いけじめ)”してきていた。。
このことを思い出したときに、気を取り直したのだ・・・つまり、、その時に犠牲になってくれた魚の、、『モニュメントとしての“クチバシ標本”』を思い出したので、今日の画像にアップしてみた次第・・

全身全霊で暴れたくる魚を脇で押さえつけ、、思い切って、心を鬼にして、、一気に頚髄にナイフを深~く突き立てる・・・
うまくいくときは、すぐに大人しくなるが、、それで死んでくれるわけではなく、、、たいていの場合、、白いお腹を哀れにさらけ出し、、水中でしばらくの間ヨロヨロとして、、徐々に徐々に弱っていく・・・

『たった今まで元気に暴れていた生き物を、、直にこの手で殺す・・・』

この感覚って、、普通に街中で生活する分には、そうそう経験することはない・・・
せいぜい、、蚊/ゴキブリ退治くらいか?
しかし一方で、、、我々が肉類を口にするためには、、必ず殺生をしなければならない、、という原理原則を、、忘れてやしないか?

それは、ゲームで敵を殺すのとはまるで異なる、大変に重たくて、、生々しい感覚/感情を伴うものだ。。
・・・このときの獲物が大きければ大きいほど、“殺生”がどのようなことなのか、よりリアリティをもって実感できると思う
これは言葉で表現するのはなかなか難しいので、、実体験してみるのが一番なんだが・・・

もちろん、そんな感覚/感情なんて、、スグに慣れて何でもなくなりはする
しかし、今みたいに、、長らく素潜りに出かけてなくて、ナイフで魚を活〆することもなければ、、スグに忘れ去ってしまう・・・


昨夜、、“キング”は小魚用の隠れ家である“壺の置物”に、上半身を突っ込んだまま抜け出れなくなった。。
暴れる“キング”をいち早く救済するためには、やむを得ず、一か八かで、石で“壺”を叩き割ってやるしか手段がなかった。。
その結果、、私は握る石に力を込めすぎて、力加減を間違えてしまい、、キングを“壺”もろとも叩き殺してしまった・・・

当初は、途端にピクリともしなくなったので、『気絶したのか?』と思い、水槽に戻して様子を見たが、、じっと横たわったままだった。今朝、心配なので確認してみたら、、残念ながら、、気絶ではなく、、お亡くなりになっていたとわかり、、私は罪悪感にやられてしまった・・・

骸(むくろ)となったキングの目は、、まったくいつも通りの、“つぶらで無邪気な瞳”をしていた

私に殺されたことを恨んでいるようには、とても思えなかったのだが、、それを見ると尚更に『悪いことをしてしまった・・・』と悔やまれた


ところで、、、
これまでに数知れず殺めてきた魚だが、、、しかし、、たったの一撃で、見事にクリーンヒットで殺してしまったなんてのは、、数回しか記憶にない。“急所を一撃”なんてのは、結構難しいのだ。

たとえキングに愛嬌を感じていようと、、所詮、、、、魚は魚。生き物は生き物。。

そういう意味では、クリーンヒット/キルショット、、、なんてので鮮やかに一撃で殺すことができたのは、、せめてもの救いだったのか・・・??(・_・;)

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