園芸ケアの模索~based on Horticultural Therapy~2nd season

ひとと緑のコラボレーション 園芸療法。ひととコミュニケートするツールとしての園芸のかたちを模索中です。

またひとくぎり、の秋に。

2009-09-30 23:24:58 | 活動のひとこま
9月も終わるのに蒸し暑い、曇天の一日でした。

春から初夏の収穫をめざして、スナップえんどうの種を播きました。

これまでやってみたいと思いながら、種まきの時期を逃していた豆類の栽培です。
地植えが理想ですが、なにせ何カ月もかかるので、一定の場所を占領されることを考えて、
サラダプランター3つ、という控えめな取り組みに。

定番の赤玉土+腐葉土を、かさ増しの培用土と併用。
元肥はバットグアノという有機肥料を少々。

種は7~8㎜の粒で、ピンクに着色してあり、高齢者にも扱いやすくてよかったです。

今日のようなほどほどに大掛かりな作業には、機動性の高い方たちが頼りになります。

土を混ぜる、プランターに軽石や土を入れる、水で湿らせる、
間隔を測って播く場所を決め、3粒づつ2~3㎝の深さに種を置き、土をかぶせる、水やり、
そしてラベルに日付・種の種類・自分の名前を書き込む。

もし、これらすべてを出来なくても、1つどこかで参加できれば良いのが、園芸の懐の深さですね。
(今日は3名の参加で、ほぼ全工程をそれぞれが担当したプランターでこなしました)
だから、療法にもなるのです。

うつの傾向がある、そのうちのおひとりは、昨年活動に参加してもらうようになってから随分変化しました。
車いすで移動していたのが杖と介助で歩行することも可能になり、促せば立ったまま作業することもあります。
プログラムによって好き嫌いはあるものの、植物の成長や、水をあげれば元気を取り戻すというような観察を繰り返し、
また、執着の強い食べることにつながる野菜の収穫などで楽しみを持つこともできたせいか、
参加する回数も多く作業に馴れた様子もみられます。

種まきを終えたプランターをどこに置こうかと思案して声をかけ、
発芽までは見えやすい所がいいかなと投げかけると、「うん」と肯きました。
ちょっと頑張って種を播いておけばね、楽しみができるけど、種を播かなきゃね…
と話しを続けたところ、
「無いもんね。」と応じて、時々見せる控えめな笑みをうかべました。

なんだかうれしくなった、ひと言でした。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
底の深い世界 (bonn1979)
2009-10-02 06:51:26
コスモスが秋を感じさせますね。

*今朝書いた「第3219号」にお借りしました。
返信する
ご訪問ありがとうございます (よしののQ)
2009-10-04 14:25:25
背丈が伸びすぎていたので、一昨日の強風で一部倒れてしまいました。
花の盛りは短いですね。
返信する