園芸ケアの模索~based on Horticultural Therapy~2nd season

ひとと緑のコラボレーション 園芸療法。ひととコミュニケートするツールとしての園芸のかたちを模索中です。

第5回目と第6回目

2010-04-16 01:45:16 | 地域交流活動
5回目が野菜、6回目が花の種まきでした。

種まき続きでは、認知症の方向けでない、とのご批判もあるかと思いますが、
(イメージが湧きにくい、思い出せない、など)

この時期、とにかく‘仕掛け’を作るプログラムになることは、仕方ないかもしれません。
(成長の楽しみをたくさん持ちたいがゆえに)

しかし意外と、みなさんしっかり作業していました。

改めて、種まきが細かい作業手順をふむ、すなわち、いろんな参加の仕方があることに気付きます。

1.用土の配合          7.水で湿らせる
2.用土を混ぜる         8.種を播く部分にくぼみをつける
3.ポットをひとつづつ並べる   9.種を2~3粒づつ播く
4.ポットの底敷き網を切る   10.土で覆う
5.底敷き網をポットの底に敷く 11.霧吹きで水をやる
6.混ぜた土をポットに入れる  12.ラベルを書いて立てる


花は夏の定番。

去年咲いた朝顔とひまわりを、種取りしておいたものです。
ちゃんと芽が出るか、少し不安です。

手を合わせて願掛けしていた方が2人もいらしゃったから、きっと大丈夫かな?


[4日ほどで発芽した小松菜]





第4回目 花壇の計画

2010-04-08 03:08:58 | 地域交流活動
花冷え続きで思い切って外に出られませんでした。

植栽のヒントをもらおうと、カラー写真の入った本を広げて、
新しい花壇に何を植えようか?ともちかけます。

Aさんは野アザミが好きだそう。
Bさんは白いチューリップの花束の写真に「きれいね」と手が止まっています。
Cさん「手入れは順番に決めんな。皆で順番でするならよか。」

スタッフから、「窓から見えるフェンスにツル物を這わせたい」意向も…じゃあ何にしようか?
きゅーり、クレマチス、にがうり、へちま↓
                どんな花?「黄色。」「そうめんに入れるのよ。」「糸瓜(ともいう)」

椿の花のページからは、「実は固いよ。」「油はどうやって取るの?」「菜種油もあるよ。」「黄色い花が咲くの。菜の花とは違う。」

認知症の方だと次から次に、とはいきませんが話題は尽きません。
それに、普段こうやって記憶を手繰る会話の時間は、思うようにつくられていないのが現状だと思います。

作業ばかりでなく、おしゃべりの時間も大切な要素ですね。


[種まきはここではないでしょ?と話すBさん]