デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

吾輩も猫である 116 ( 遠き山に日は落ちて )

2016-02-12 23:33:02 | 吾輩も猫である
 猫が好きでたまらない人がいれば、猫が苦手で見るだけで後ずさりされる方もいる。で、たまには猫ぬきの「吾輩も・・・」と奥床しいところを見せることにした。が、しかし、それでは余りに味気ない。ここはQPの新作を華やかにUPすることといたしたい。

    
         まるで音譜を紡ぐような・・・「糸」       そろそろ膨らみはじめたころ・・・「桃娘」   

 今回は主人とその姉が帰省
 今回の帰省には、吾輩も細君も同行していない。京都に住む主人の二つ上の姉が同行した。いつもなら主に父親を介護するための帰省なのだが、今回は独り暮らしをしている母親にケアホーム(サービス付高齢者住宅)に入って貰うことが主な目的であった。

 ショートステイ~ケアホーム大作戦
 先月、一時!歩けなくなった母親は急きょ「ショートステイ」に・・・。その際、ケアマネさんから主人に「これを機にお母様にケアホーム入居を勧めては?」と提案された。ダメモトで母親に勧めると、意外なことに「仕方ない」と。今回はそのツメ!である。

    
          蒜山高原の山並み               米子道出口より大山を眺望

 思い遣りも・・・有難迷惑!
 お天気が心配されたが、およそ300km・・・山越え!にチェーン規制もなく快適なドライブだった由。途中、姉の携帯がなんども鳴るのは母親から・・・。いつもそのようにして道中の無事を確認する。自分勝手の思い遣り・・・まったくもって有難迷惑ではあろう。

 中国道:落合JC より 米子道:蒜山~米子西IC~境港  
 蒜山(ひるぜん)にはかなりの雪が残り、山並みが陽光に映え「なんども見ているけど、こんなに美しいのは初めて」。やがて大山の姿が見えてくると米子道を降り一般道に入る。大山は後方に去り前方に出雲半島の山並み、右手に日本海を見ながら境港へ。


          日本海側から眺望する「伯耆富士」と称される大山 やや霞みがかかっていた

 ちゃんと診ていない医師
 主人の母親は先月15日、整形外科で「偽痛風」と診断されたが良くならず、再診では「血行障害」。その時点でショートステイに入る。やや快方に向かうも痛みが取れない。今回の帰省に際し大きな病院で診察をうけ「親指の付根にヒビ」が判明。嗚呼!

 しぶしぶながら・・・「入る」
 「ヤブめ!」と医者に立腹し、母親が可哀想になった主人だが、このチャンスは見逃せない。主人の姉とも協力して様々な手続き(なんとまあ提出書類の多いこと)や入居に必要なものを買い揃え、既成事実を作る。するとさすがの母親もしぶしぶ・・・「入る」。 

     
      隠岐航路の船と後方に森山レーダー基地       妖怪ロードの鬼太郎、ねずみ男 

 終の棲家で女子会
 ケアハウスは「終の棲家」に近い。母親が入るのは3Fで、20室がすべて満室。80代の女性数人が談話室で女子会をされていた由(笑)。主人「母も仲良く愉しく過ごしてくれればいいが・・・」。まあ母親もダテにトシはとっていない、と思うことだにゃ。

 9.11再現!?
 下の写真は夢みなとタワー。上空をひっきりなしに(数分毎に)自衛隊機が飛び、偶々カメラを向けると、タワーに自衛隊機が突入? 「9.11」の映像を見たようで、主人「ぞっとした」由。帰省すると空の騒音がやけに気になる主人である。

    
                               タワーに自衛隊機突入?
 グループホームの父親を訪ねる
 母親の新居入り?が漸く一件落着し、父親のいる認知症対応のグループホームへ。父親は、座っている時も食事中でも殆ど「目を閉じて」ばかり・・・。時々、片目だけ開けるので、姉は「ウィンクした」と歓ぶが、主人は「なんでもいいから喋ってほしい」。

 春が近づいている
 所期の目的を達成して、主人も気持ち晴れやかに帰途についた。来るときは冠雪していた大山が、帰る時は雪も殆ど消えていた由。春が近づいているのだ、海にも山にも主人にも・・・。中国道「加西」ではジェット雲が碧空を大胆にクロスして駆け抜けた。

    
       帰途の米子道入口から眺む雪なき大山    中国道「加西」の碧空をクロスするジェット雲   

    「遠き山に日は落ちて」
  遠き山に日は落ちて 星は空を散りばめぬ きょうの業をなし終えて
  心かろく やすらえば 風はすずし この夕べ いざや楽し まどいせん
  闇に燃えし かがり火は 炎いまは 静まりて 眠れやすく いこえよと
  誘うごとく 消えゆけば やすき御手に護られて いざや楽し 夢を見ん
 

                       日本海側から弓ヶ浜の松林と中国山脈を眺む   


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【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お母様、よかったですね (pukariko)
2016-02-13 10:13:32
こんにちは。
最近、ケアハウスなるものがありますが、
一時、元義母(自立、要介護認定なし)も入居を検討したことがありました。
私は実態をよく知りませんが、比較的自由がきくとか。
お母様がすんなり了承されてよかったですね。
ショートステイのワンクッションが奏功したのかも。
お母様も何か思うところもおありなのでしょう。
タイミングよく入居を用意できたのもよかったですね。
でもご両親が別の施設というのも介護される側はいろいろ大変…^^;
ご実家は空き家状態ですか?
返信する
70代半ばまでに・・・ (デ某)
2016-02-13 11:11:45
pukarikoさん
こんにちは。コメントありがとうございました

> 最近、ケアハウスなるものがありますが、
> 一時、元義母(自立、要介護認定なし)も入居を検討したことがありました。
入居には、要支援・要介護認定を受けていることが条件になります
訪問介護(毎日)、訪問看護(週1)、主治医往診(月2)などがセットされています。
ケアは安心・確実ですが、総て細かく料金設定されています(地獄の沙汰も・・・)
寝たきりや認知症が進み「看取り」を要する時期には「特養」等に移る必要も・・・。

> 私は実態をよく知りませんが、比較的自由がきくとか。
> お母様がすんなり了承されてよかったですね。
外出は、基本的に自由でそれが母の説得材料になりました
ただ 母のためにも 父のため!にも 余り出歩かないでほしいと思っています。

> ショートステイのワンクッションが奏功したのかも。
> タイミングよく入居を用意できたのもよかったですね。
ほんと!良いワンクッションになりました
ケアマネさんが有能かつ信頼できる方であったのも幸いでした
「この日」が来ることを想定され、様々な選択肢・準備を用意して頂きました。

> ご両親が別の施設というのも介護される側はいろいろ大変…^^;
母には可哀想なのであまり言えませんが、
現在の父には 母が訪問できないほうが寧ろ幸いな状況にあります

> ご実家は空き家状態ですか?
空き家ではありますが、即!暮らせる状態にします
父と母のケアを含めて私と姉が毎月帰省することに変わりはありませんので・・・。

各々のケース、各々の事情がありますが、
70代半ば迄に 80代以降のことを準備することの大切さを痛感しています
返信する
Unknown (夢みる夢子ちゃん)
2016-02-14 13:34:59
人間、老いるとみな同じなんですね。
なるべく子供には迷惑をかけないようにとは思っているのですが・・・どうなるのかは自分にもわかりませんものね。
介護や病人に寄り添うというのはなかなか大変なことです。本人も辛いのでしょうが周りも・・・疲れます。我が家、明日から夫の入院生活が始まります。どうしたものやら?と一人心を痛めております。また、深い闇に落ちていきそうで夢子も怖くて仕方ありません。が、夫は自分のことだけで精一杯のようで何も言えません。涙
返信する
ほんとに良かった (Rarudo)
2016-02-14 14:26:29
一時的であれ、歩けない状態を経験されて
年齢的にも、もう家での独り暮らしは無理だと
お母様ご本人がしぶしぶでも感じてくださって良かったですね。

ケアホーム入所の手続き、いろいろあって大変だったでしょうが
膠着状態からやっと抜け出ることができて
デ某さんもお姉様もさぞ心が楽になられたことでしょう。
ほんとにお疲れ様でした。

「遠き山に日は落ちて」の歌詞
まさに今のデ某さんのホッとした心境を表しているようですね。

シマ君、お疲れのご主人の肩を優しくモミモミしてあげてね
返信する
こんばんは (婆ちゃんねる)
2016-02-14 20:52:24
ご道中の山並みの美しさに魅了されました。
某医さんのお気持ちも少し明るくなられたような気がします。
こういう美しい故郷の光景に触れることは心が少しずつホットしていきますね。
私の母もケアハウスに暮らして5年ほどになります。
陽だまりの中でよく女子会を繰り広げていますよ。
お母さまも早く新しい環境に慣れてくださるといいですね。
返信する
Unknown (SORA)
2016-02-14 21:26:30
お母様、本当によかったですね。
今まで心配なまま一人暮らしにしておくのは気が気でなかった事とお察しします。すぐに行ける距離でないから尚更。ケアホームで楽しく過ごしてくだされば嬉しいです。

お父様・・・ウィンク(お姉さま、お茶目です)
喋ってほしい・・・デ某さんのお気持ちよくわかります。私の母も調子の良い時と悪い時がありますから、鬱に突入している日は、喋ってくれません。喋っても現実ではないようなわけのわからない話・・そんな時は悲しい気持ちのまま帰って来なければならず・・・。


お姉さまもデ某さんも
色々とお疲れ様でした。

返信する
まだまだ長い人生の糧 (デ某)
2016-02-14 21:46:44
夢見る夢子さん
コメントありがとうございました

> 老いるとみな同じなんですね。
> 子供には迷惑をかけないようにとは思っているのですが・・・
いずれ老いることは誰しもわかっていると思います
しかし 覚悟のほどは様々!でしょうか・・・。
来し方 行く先 ・・・ これ迄の人生を顧み 我が身の処し方を決める時期・・・
それは人それぞれながら 私は70代半ばまで!に決めたいと思っています。
そのことが、私が両親から頂いた最大の学び!です

> 介護や病人に寄り添うというのはなかなか大変なことです。
> 本人も辛いのでしょうが周りも・・・疲れます。
やはり・・・いちばん!辛いのは本人だと思います
ただ 周りも辛いことについて 自覚しないことが 「老い」の証でもあります。

> 我が家、明日から夫の入院生活が始まります。
凡人さんがご子息の事務所を離れられるとは聞いていましたが・・・入院ですか?
いったいどうなさったのでしょう・・・

> どうしたものやら?と一人心を痛めております。
> また、深い闇に落ちていきそうで夢子も怖くて仕方ありません。
ほんとうに たいへんなことですね・・・
夢子さん ご子息とともに しっかりがんばりましょう。
私にできることがあれば・・・仰ってくださいね。

> 夫は自分のことだけで精一杯のようで何も言えません。涙
病気!と言うのは・・・そういうものだと思います
あまりに自分自身のことでいっぱいで、周りを顧み難くなります。
でも いずれそのことがまだまだ長い人生の大きな糧になることがわかります。
病は けしてマイナスばかりではありません

小田和正「たしかなこと」
https://www.youtube.com/watch?v=dJ9ve_EGYmw
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ゴキゲン!に ぐったり? (デ某&シマジロウ)
2016-02-14 22:03:06
Rarudoさん
コメントありがとうございます

> 歩けない状態を経験され・・・家での独り暮らしは無理だと感じてくださって・・・
老いは日々加速されるものの 人の覚悟も結構!加速に置いてはおかれません
人間は「環境とともに在る」のだと 改めて思います。

> ケアホーム入所・・・膠着状態からやっと抜け出ることができて
> デ某さんもお姉様もさぞ心が楽になられたことでしょう。
ほんとうに・・・ホッとしています
ただ 体調が恢復するにつれ再び(無謀な?)自立心が甦りそうではあります。
でもまあ その時はその時!と思わないと・・・身がもちません(笑)

> 「遠き山に日は落ちて」の歌詞
> まさに今のデ某さんのホッとした心境を表しているようですね。
歌って・・・その時々の心境をびっくりするほどよく映しますね
歌は世につれ人につれ人の心につれ・・・

> シマ君、お疲れのご主人の肩を優しくモミモミしてあげてね
はい 主人が歩く足にスリ!スリ!して大いに歓ばせていま~す
今日は 主人の息子一家も来訪・・・主人もゴキゲンにぐったりしています(笑)
返信する
夜空の向こうには明日が・・・ (デ某)
2016-02-14 22:23:47
ちゃんねるさん
コメントありがとうございます

> 道中の山並みの美しさに魅了されました。
春の光に映える雪山・・・雪崩のリスクが高まる一方、その美しさが際立ちます

> お気持ちも少し明るくなられたような気がします。
> 美しい故郷の光景に触れることは 心が少しずつホットしていきますね。
日本海と大山、港と浜と松林、畑と小川と遠い山並・・・故郷はいつも美しいです

> 私の母もケアハウスに暮らして5年ほどになります。
> 陽だまりの中でよく女子会を繰り広げていますよ。
> 早く新しい環境に慣れてくださるといいですね。
覚悟さえ定まれば 母も一歩一歩 新しい幸せを見つけ始めると思います
その覚悟・・・一進一退だと思いますが、一進二~三退でないことを願うばかりです(笑)
夜空の向こうにある明日を信じ 一歩一歩・・・です。
「夜空ノムコウ」
https://www.youtube.com/watch?v=2hACJAwT4ik
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日々 それぞれに・・・ (デ某)
2016-02-14 22:50:04
SORAさん
コメントいつもありがとうございます

> お母様、本当によかったですね。
ありがとうございます
お蔭様で ひと山 小さな小さな山ながら ひと山・・・越えました。

> 一人暮らしにしておくのは気が気でなかった事とお察しします。
> ケアホームで楽しく過ごしてくだされば嬉しいです。
案ずるより産むが易し・・・の心境ですね
「易し」と言うには幾度も幾度も躓き、まだまだ躓きつづけるでしょうが・・・。
このケアホーム、実は1年ほど前、オープン間もない頃、見学にまいりました。
「綺麗で快適だけど人間味が・・・」と言う感想でした。
しかし いま改めて見ると 「それなりの豊かなひととき」が感じられました。
ホームが変ったのか 私の心境が変ったのか・・・。

> お父様・・・ウィンク(お姉さま、お茶目です)
姉は父が大好きで、「ハンサムだよ~」といつもなでなでしています(笑)

> 喋ってほしい・・・デ某さんのお気持ちよくわかります。
> 私の母も・・・喋っても現実ではないようなわけのわからない話・・・
> そんな時は悲しい気持ちのまま帰って来なければならず・・・
父の認知症は比較的ゆっくり!でしたが、昨夏の入院からにわかに進みました
SORAさんのお母様の場合も ほんとうに様々な経緯がおありだったのでしょうね。
それぞれの思いを重ね 日を重ねつつ・・・思いは日を超えません。 

> お姉さまもデ某さんも色々とお疲れ様でした。
ありがとうございます
SORAさんも 日々 思い 考え 時に走っていらっしゃることと存じます。
がんぱりましょう
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