腎がんのメモリー ７ ( がん医療の最前線 )

　先日、地元医大の公開市民講座「がん医療の最前線～診療から治療まで～」を聴きました。予約制にもかかわらず講堂はぎっしり満員(約３００人)でした。全５本、各３０分づつ熱の入った講座内容については講座一覧をご参照いただくとして、感想を記します。

　総じて「医学部の先生方らしくない」フレンドリーな講義でした。聴いているだけで 「この人なら安心して相談できそう」「この人に診てほしい」 と思いました。知識・スキルは勿論、医師免許の「資格要件」にこうしたホスピタリティを加えて頂きたい。

　スクリーンには実際の手術シーンも映され「気分が悪くなられたら目を閉じて下さい」と仰るほどつぎつぎリアルな映像の連続でした。ドラマの手術シーンは苦手な私が、このリアルな映像を冷静に見られたのは、その時「医療関係者」になっていたのかも･･･。

　医大附属病院は治療・研究機関であると同時に医師養成機関でもあります。「白い巨塔」のイメージがつきまとい、実際にそうした旧弊もまだありましょうが、若い医師の養成に心血を注がれる様子など「変わりつつある医療の世界」と見直しました。

　休憩時間に学生の合唱があり、こころ和みました。
　最初の曲は Celtic Woman 「You raise me up」「落ち込み疲れきり／困難に直面して心が余裕を失っているとき／私はここで静かにあなたを待つ／あなたが傍にきてくれるまで」「私はつよくなれる／あなたが支えてくれるから／私はいつにもましてがんばれる」「胸の鼓動がはげしく乱れているとき／あなたが傍にきてくれると／私の心はいっぱいに満たされ／永遠の世界を見る」。　末尾にYou tube.



　２曲目「上を向いて歩こう」は会場と Sing Out！「涙がこぼれないように」と歌っているのに、涙がぽろぽろこぼれてしまいました。腎がん手術から２年、先月１３日、３９歳の若さで亡くなられたブロ友のこと、転移と闘いつつ生きている多くの友を思いました。

【講座一覧】各講座ＨＰは「コメント欄」一番目に記したリンクよりお入り下さい。

　消化器外科：医長 奥田準二氏　「より優しくより精密に」
　婦人科：医長 寺井義人氏 「婦人科腫瘍における腹腔鏡下手術～低浸襲手術を目指し」
　腎泌尿器外科：診療科長 東治人氏 「医学の進歩はここまできた」
　脳神経外科：診療科長 宮武伸一氏 「夢の粒子線治療 BNCT」
　消化器内科：科長 樋口和秀氏 「カプセル内視鏡が大腸がんを診断」



　腎がんのメモリー過去ログ　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2

　

　【過去ログ目次一覧】
　吾輩も猫である～40　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
　吾輩も猫である～80　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
　吾輩も猫である81～　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
　かんわきゅうだい 　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
　閑話休題　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
　腎がんのメモリー　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
　旅行記　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
　ごあいさつ　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c