五月乃家

へい、ご案内!(某師匠のHPをパクってみました)

らくごカフェに火曜会(わか馬・一之輔)

2010年08月31日 | 落語
本の匂いを嗅ぎながらそぞろ歩く神保町。
私は本屋へ行くとトイレへ行きたくなる体質なので、
神保町はちょっと危険な街でもあるのです
開演前に、古本を物色。欲しい本が色々あったけど高い・・・。
これで火曜会に2回行ける、とかついつい考えちゃいます。

そんなお得な火曜会はワンドリンク付きで1500円!
本日は人気のお2人とあって、満員でした。
「わか馬」さんとしては最後の火曜会になるのかしら?

『女給の文』鈴々舎わか馬

この時代錯誤な噺が、わか馬さんほど似合う人もいないでしょう。
なんたってカフェーにビルヂングですからね。
本当にその時代から生きてたと言われても信じるよ。
実にくだらない噺なのもいい。サゲは下ネタだし。
スーダラ節を出囃子にしてるわか馬さんならでは。
平成の無責任男と呼ばせていただきます

『酢豆腐』春風亭一之輔

出囃子(というか出BGM?)がジッタリンジンとキャンディーズだった一之輔さん。
わか馬さんのことを「即身仏あにさん」と命名してました。
あまりにもピッタリすぎて大爆笑。腕ポッキリ折れるらしいです。
でも、即身仏風に乾燥してそうに見えて、案外わか馬さんは汗かきです。

酢豆腐はちりとてちんと違い、導入部分が長くて、
酒のつまみを決める相談のところも面白くて好きです。
半公の鼻の下がかなり伸びてました。表情の豊かさはさすが!
一之輔さんはライブで見るに限ります。

『麻のれん』一之輔

こういう盲人の噺って、なんかのどかでいいなぁ。
旦那も「本当に酒に目がないね。あ、お前さんは元々目がないか」
なんて好きなこと言ってるけど、その実すごく優しい。
江戸っ子だねって感じがします。
差別だ差別だって言葉遣いに過敏になる方がおかしい
景清とか心眼とか、上演しにくい現代は、障害者だって生きにくいに違いない。
この噺も、仕草や表情がポイントになるので、
やっぱりライブで見ないと全然面白くないかも。

『妾馬』わか馬

すでに真打生活うん十年の貫禄と、あの枯れた風貌で、
淡々と落語を語りだすわか馬さんは、一見地味な感じだし、
初めて寄席で見たら、第一印象は薄いかも。
ところが、噺に入るとあっという間に引き込まれる。
特に目新しいクスグリを入れてるわけでもないんだけど、
そこはかとなくおかしいんですよね。爆笑!ではないんだけど。
こういうのをいわゆる「フラ」っていうのかな?
わか馬さんの「妾馬」は二度目だけど、前回以上に面白かった!
八五郎の挙動不審ぶりと、ムードメーカーなところ、イイですわ~
三ちゃんも殿様も友達にしちゃう、あの社交性。見習いたいです。


真打披露公演のチケットもGETし、手ぬぐいも記念に買いました。
わか馬名義の手ぬぐいは最後ですもんね。


インターネットと中国共産党

2010年08月28日 | どくしょ


北海道新聞から中国の人民日報のweb版に出向した著者。
本来は中国語を日本語に翻訳することが仕事だが、
時々は取材も許されるようになります。

しかし、そこはweb晩と言えども親方五星紅旗の人民日報。
制限もあるし、原稿はボツになることもあるし、
変に興味を持つと即座にマークされるという、
窮屈な環境の中で、中国人の本音に迫り、
社会問題にも一歩踏み込んで行きます。

改革開放で豊かになり、今やバブルの中国だけれど、
開放してるのはマネーだけっていうのはどうなんだろう。
この本に書かれていることは、わずか5年前とは思えないし、
2010年の現在でも、活動家や文筆家が逮捕されるという現状。
改革開放は成功したものの、ものすごくバランスの悪い社会。
民主化はいまだ絵に描いた餅なのです。
先に豊かになれる者たちが、もうすっかり豊かになった時代ですから、
柔軟な社会主義国家であることを、世界に示さなければいけないと思います。

それでも、中国も変わったなと感じたことがあります。
娘が行ったサマーキャンプで、家庭訪問があったのですが、
豪華な高層マンションに住む富裕層の家庭と、
下町の庶民の家庭と、両方を見せてくれたそうです。
少し前なら、絶対に富裕層家庭しか案内しなかったでしょう。
私が中国へ行った21年前は、留学生のホームステイも、
不動産を借りることも、一般家庭に宿泊することも禁じられてました。

もう、ある程度リアルな中国を見せてもかまわない自信が出来たのでしょうか・・・。

せんコレ

2010年08月27日 | 日々是好日
別にコレクションしてるわけじゃないんですが、
最近「せんとくん」グッズが集まってきます。

奈良に行ったお友達からのお土産は当然せんとくん。
せんとくんメモ(中身は後姿の涅槃せんとくん)
下に敷いてるのも、平城遷都1300年記念の鹿柄ふきん。



入浴玉。中からせんとくんが出てきます。
夏は私シャワーのみなので、秋になってからのお楽しみ♪



そして、別の友達からのお土産もせんとくん。
確か行ったのは浜松だったはずなのですが・・・。
メタリックな感じですが、角の部分は柔らかいんです。



これはひとつ私も奈良へ行った方がいいのでしょうか?

苦手なものはどうしようもないということ

2010年08月26日 | 日々是好日
この間、志らべさんがお酒が飲めないっていう話をマクラでしてました。
周りから酒が飲めない芸人はダメだというようなことも言われず、
案外飲めなくても大丈夫なもんです、って言ってて意外でした。
私も飲めないので、日常的に酒を飲むような職業=落語家は無理だなって、
思ったことがありましたが、少なくとも立川流は大丈夫そうです(笑)

以前、師匠の志らくさんがツイッターで酒のことをつぶやいてたんですが、
今見直してみたら、こう書いてあります。

打ち上げの酒を飲みながら、このために落語をやっているんだよという奴。
落語家は舞台上で幸福を感ずるべき。
酒のうまさを味わいたいためにやっているのなら、
土方でもやった方が断然酒はうまいはずです。


なるほどなるほど。師匠がそういうスタンスなので、
無理に酒を勧められるようなこともないのですね、きっと。

あと、志らべさんがブログで書いてらした美容院が苦手な理由。
一緒一緒!!激しく道潅、いや同感です

私もたびたび記事で美容院が苦手と書いてきました。
会話するのが嫌で本を持ち込み、話しかけるなオーラを発しても、
あれこれ聞いてくるので、ついぶっきらぼうになってしまうという
志らべさんとあまりにも同じパターンなんで笑っちゃいました。
落語家なんて答えたら、さぞかし面倒くさいでしょうなぁ
日頃喋る仕事をしてると、プライベートで必要以上に喋りたくないかも。
私も人と接する仕事だから、あまり関わりを持ちたくないのかな。
中途半端に仕事のことでああだこうだ言われるのも面倒だし。

いや、美容師さん・理容師さんも大変だとは思いますよ。
無理やり何か話題をつくろうとしているのがわかりますもん。
唐突に「ところで、サッカー見てましたぁ?」なんて聞かれても、
「興味ないです」って答えて、以上会話終了!的な状況を作り、
まったく嫌な客だなと自分でも思い反省することもあります
でも、そんな不毛な会話してる間に本の1冊でも読んだほうが有意義だし、
美容師さんと仲良くなりたいわけでもないので、ホントすいませんなのです

誰も会話してない、静か~な美容院があってもいいと思うんですよ。
それか、話しかけてほしくない客はプレートをつけるとかってどうですかね
スーパーの「ビニール袋いりません」みたいなね。

そういうところがあったら、絶対通います!

宿題

2010年08月24日 | 高校生の母ライフ
夏休みの自由研究からは解放されてやっと楽になったと思ったら、
中国のサマーキャンプのレポートをまとめるのを手伝い、
その次は、学校の中国語の宿題も手伝わされる羽目に・・・

一般の授業の宿題はたいしたことないのに、
なぜか第二外語の中国語だけ手間のかかる課題・・・。
いくら中国の学校が山のように宿題出すからって、
ここは日本なんだから手加減してくれよ~老師!

その宿題とは・・・
新聞から中国関連の記事を切り抜いてレポートを書くというもの。
毎日ということなので、かなりの分量になります。

高速鉄道の技術向上とか、
新車の台数が伸びているとか、
渡航ビザの規制が緩和されたとか、

そういう発展に関する記事はまあ良いのだけど、

武器の輸出とか、
民族問題とか、
台湾との関係とか、
拘束される活動家とか、
政府批判で逮捕される評論家とか、
中国から振り込め詐欺をするグループとか、

こういう微妙な問題は、コメント難しいんですよね。
またそういったことが、えてして記事になるわけで。
高校生の視点で書かないといけないので、
大人の入れ知恵で知った風なこと書くのも不自然だし、
むしろ疑問はそのまま書いたほうがいいだろうし・・・
中国人の先生が見るわけなので、マイナスな言葉は避けて・・・
などなど、かなり悩みつつ添削作業。

なんか気ぃ使いすぎて疲れた・・・

昨日の収穫

2010年08月23日 | 落語
昨日の一門会で、志ら乃さんの本が買えました。
コミケでも売ったという「志らく一門本」と「シラノベルズ」
コミケ懐かしいなぁ。・・・ってオタクカミングアウトじゃないですが、
高校の時同人誌をつくっていて、1回だけ売りに行ったことあるんです
(あ、アニメとかじゃありませんよ)



「シラノベルズ」は不動院寄席で配布しているパンフレットをまとめたもの。
ゲームブック形式になっているので、あっちこっち飛びながら読むんだけど、
まったくもってバカバカしい内容なのです。大好きですこのバカバカしさ。

で、一門本は弟子10人のプロフィールと5つの質問、
そしてその人となりについて志ら乃さんとらく次さんが語るというもの。
この対談が、また実にバカバカしくてよろしい。
裏表紙は、おなじみらく次画伯時々声優の作品です。



昨日は開演前に、東上野にある珈琲館でまったり。
ここはいいですわ~。日曜午後だというのにほぼ貸切状態。
マスターがおじいさんなところも、上野ちっくでナイス
コーヒーゼリーも美味しかったし♪またまったりしに行こうっと。


第138回志らく一門会

2010年08月22日 | 落語
『家見舞い』らく八

らく八さんの落語は2回目かな?(1回は漫才でしたので)
二つ目目指して頑張って欲しいものです。
今日は結構笑いを取ってましたよ~。

『引越しの夢』らく次

韓流ドラマの吹き替えを初体験したというらく次さん。
「すると、あなたは・・・」という台詞が「するってぇと、あぁたは・・・」
になってしまい、何度もNGになったらしいです。
そんな江戸前な記者がいてもいいんじゃない?
9/17(?)スタートのフジでやる「アクシデントカップル」ですが、
登場は最終回だそうです。覚えてられるかな?(笑)

『死神』志ら乃

くだらない死に方を一生懸命考えた結果、くだらない最期を迎えたという・・・。
今日の呪文は今話題の懲りないアノ人!
志ら乃さんは顔がインパクトあるので、死神もサマになってました。
ただ、死神界で「半殺し」ならぬ「半生かし」の目に遭ったのが情けないけど。
アロマで足ツボマッサージって・・・(笑)

『看板のピン』志らべ

サゲは普通に「中もピンだ」でいいんじゃないか?と師匠。
確かに、「そば」と「かけ」はちょっと無理やりな感じでしたね(笑)
でも、面白かったですよ。

『真景累ヶ淵・豊志賀の死』志らく

ここで聴けるとは思わなかった!
ツイッターでのリクエストらしいです。
たまーにギャグを交えながらも、陰惨なこの話を、
おどろおどろしく、表現豊かに語ります。
いつもながら、芝居か映画を観てるようで、
すっかり噺の世界に入り込んでしまい、
1時間弱もの時間があっという間でした。
最後の場面では、場内の温度が2~3℃下がった感じ。

しかし、圓朝噺というのはドラマチック!
偶然が偶然を呼び、運命の出会いをして、
激しく愛し合ったり憎んだり復讐したり・・・。
もう、これ現代に置き換えたら韓流ドラマですよ!
吹き替えはらく次さんでお願いします(笑)

この人ショー「柳家小さん」

2010年08月21日 | 落語
Twitterでさんざんつぶやいたけど、ブログに反映されなかったので改めて。
BSの蔵出し劇場で先日放映された1986年のトーク番組です。



弟子がおかみさんの思い出話を語るコーナーでは、すごいメンバー勢揃い
故・小せん、小三治、馬風、扇橋、故・つば女、三語楼(現小さん)



会長ツーショット’86年バージョンです。
当時から馬風師の顔は、小三治師の2倍(笑)



そして、震えない扇橋師。シャキシャキ喋ってます。若い~!



この頃、最後の内弟子・市馬さんは二つ目になって間もない頃かな?
権太楼・さん喬両氏も、まだまだ若手真打!

そして、中学1年当時の九太郎(現花緑)
面影ありますね。小生意気そうな中坊です(笑)
与太郎の小噺をやりました。さすがに達者です。



”落語家になれって、おじいちゃんが言ったんじゃない””いや言ってない”
と、言い争うおじいちゃんと孫。
我慢してるんだけど、孫をほめられるとついついニヤケちゃう・・・
みたいなメロメロ加減がにじみ出てて、微笑ましい。

祖父と孫のツーショット。
2人のやり取りを見てたら、なんだか涙腺がゆるんでしまいました
今や、弟子を何人も抱え、大活躍する孫の姿を、
きっと天国で誇らしく眺めているのでしょうね。



最後に「二人旅」を一席演りました。
本当に貴重な映像です。

吉例夏夜噺7日目@鈴本演芸場

2010年08月17日 | 落語
※更新しました。

あ~お腹いっぱいフルコース食べた気分!!
1日しか行けなかったけど、10日間毎日通ってもいいかも♪って思いました。

『真田小僧』柳家喬之助

曲独楽:三増紋之助

『子ほめ』入船亭扇遊

漫才:ロケット団

『不精床』柳家甚語楼

『路地裏の伝説』柳家喬太郎

俗曲:柳家紫文

『だくだく』桃月庵白酒

仲入り

太神楽:鏡味仙三郎社中

『笠碁』柳家権太楼

紙切り:林家正楽

『唐茄子屋政談』柳家さん喬


普段の寄席とは違い、スペシャルな感じのこの中席。
チケット前売りということもあり、さん喬・権太楼が大好きなお客さんが
集まったわけですよ。だから客層も普段の寄席と違う!
当然1回も携帯は鳴らないし、ビニールガサガサもない。
余計なお喋りも、KYなリアクションもなく、とてもいい雰囲気でした。
色物さんたちも、張り切っていたような気がします。
寄席がいつもこうなら、浅草も行っちゃうんだけどなぁ~

「路地裏の伝説」は末廣亭余一会で初めて聴いたんですが、
そのときは、向こうから歩いてくるちっちゃいおじさんが円○師匠でした(笑)
口裂け女の「ポマードポマード!」や、グラビアアイドルネタは、
同世代だけに笑っちゃいます。会場もわかる年代が多かったかと・・・。
あとね、大宮が舞台で「白幡2中」ってのが出てくるんですが、
私は浦和で、近所に「白幡中」ってのがあるんです。
だから、今回も個人的にそこに反応しちゃいました。

白酒さんも、じっくり聴いてみたい噺家さんの1人なんですが、
なかなか機会もなくて・・・。寄席では2度目だったと思います。
時計は銘柄ゾーリンゲン指定。仲間はどうせ「あ、マイセンじゃないのか」
って言うからって・・・んなめちゃくちゃな(笑)
うちにもゾーリンゲンの散髪用ハサミありましたっけ。
テンポの良い語り口に、ちょいちょい入るイマドキのくすぐり。
基礎がしっかりしてて面白い・・・これは、人気出ますよね~

時間の関係か、ロケット団は短めだったような。
合体CM、もっといっぱいあって面白かったから、聞きたかったな。

そして、ゴン様の「笠碁」!!
CDで聴いても面白かったけど、ナマはさらに爆笑~。
仕草とか、表情とか、あると面白さ倍増です、やっぱ。
そして、意地っ張りなおじいちゃんたちが可愛すぎる!!
もう抱きしめたくなるようなキュートさです
じつは、一番最初に聴いた「笠碁」がつまんなかったので、
この噺は苦手って思ってたんだけど、誤解でした。
むしろ、ゴン様のだったら何度でも聴きたいです。

「唐茄子屋政談」は前夜ゴン様がトリで演ったそうで。
うーむ、続けて聴きたかったぞ!
キングof人情噺のさん喬師の唐茄子屋政談は、もちろん最高でした!
時代劇映画を1本見終わったかのような満足感。
長屋のおかみさんが自殺を図る場面では、うるうる・・・
ただただヘタレで情けないだけだった若旦那が、
白いおまんまが食べたいと見つめる子どもの姿に直面し、
最後は、大家の家に土足で乗り込む勇敢な男に大変身!
無理やりな部分があっても、勧善懲悪で一件落着
水戸黄門的でいいんです。後味すっきりですもん。

寄席ではどう頑張っても前半しか聴けないから、
こういう企画はありがたいです。
終わって時計を見たら、21:25でした。予定より10分オーバー。
客席のお客さんたちも、みんな満足そうな表情をしていて、
なんかいい雰囲気でしたねぇ



開演前に食べた「みはし」のクリーム白玉あずき。
白玉は腹持ちがいい!あずきもソフトも美味しかったなぁ

商売道具

2010年08月16日 | 窓際ナースのお仕事


病院内のPHS。ナースコールと連動してます。
夜勤者3名が各1台ずつ持って仕事をするのですが、
今認知症の患者が多く、コールが押せない人ばかりなので、
センサーのコールマットを使用してる人が8人くらいいて、
朝晩の忙しい時間帯は、ずーーーっと鳴りっぱなしになります。
着メロは3台ともラスカル。緊急時の普通の着信音と区別するためらしく、
通常はお気楽なメロディが、チャカチャカずっと鳴り響いてるのです。
3人がたまたま近くに居合わせると、ものすごくうるさい!
仕事が終わって、家に帰ってもずっとラスカルが聴こえてきます。

シャワー浴びててもラスカル
TVを見ててもラスカル。
寝ててもラスカル。

もうラスカルが憎たらしくて仕方がないです・・・