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映画「マッド・マックス2」

2007-04-10 13:02:36 | 映画の話
映画「マッド・マックス2」をケーブルテレビで見ました。

少し以前の映画ですが、なんとなく「マッド・マックス」シリーズはちゃんと最後まで見たことがなかった映画でした。初めて最後まで集中してみていたのですが、オーストラリアとアメリカ合作のすごく個性的なおもしろい映画だと思いました。黒澤明の大ファンが作った映画のようで、「七人の侍」や「用心棒」など黒澤映画の雰囲気や設定が溢れています。

時間は1時間31分の作品ですが、たぶん公開前には2時間半以上あった映画を、アメリカ側の製作者か配給元が思い切って編集をやり直して現在の長さに短くして公開されたような気がします。アクションシーンを中心にして前半で振った伏線や主人公のメル・ギブソン以外の出演者の背景説明やドラマ部分などはバッサリとカットして、助演女優や助演男優や味のある脇役なんかがストーリーとは関係なくどんどんと銃弾に倒れていなくなります。そんな訳で登場する人物の間でどんなドラマがあったのかはさっぱりわかりませんが、映画としてはとっても面白い映画です。

あと、以降の作品に大きな影響を与えていることにもいまごろ気がつきました。なんだかわからい超大作「ウォーター・ワールド」は、ほとんどこの映画のリメイクです。映画「ウォーター・ワールド」ですごく筋の通らないところ、気持ちの悪い部分があったのですが、結局この映画の荒涼たる荒野の設定を無理やり陸地のない海に変えたことで辻褄の合わない部分が多いことが理解できました。また「北斗の剣」の少し変わった感じも、この映画の設定を取り入れたせいだと理解できました。

なんで今までこんなにおもしろい映画を観なかったんだろう?たぶんシリーズ1作目の「マッド・マックス」で残酷な場面の印象が強くて、「マッド・マックス2」も見る気がしなかったんだろうと思います。また「ウォーター・ワールド」が評判の悪い映画になった理由は、まじめにドラマ部分を作りすぎて2時間16分の映画になったので、映画全体のテンポが悪くなってアクションシーンの面白さが目立たなくなったせいだと思います。