ひろし君の読書や旅日記

昨日より今日が少しは面白くなるかな て思って

「敗北日本 生き残れるか」を読む

2019-02-01 19:52:29 | 日記
    経済同友会代表幹事・小林善光は言う
先日の新聞のインタビュー記事で小林善光は、日本の現状に付いてとても深刻な状況を的確に語っていました。内容を大雑把に言えば「平成の30年間、日本は敗北の時代だった」と云う言葉にまとめられています。
経済同友会と云う組織は、他の経済団体が企業単位の加盟に対して個人加盟と云う特徴が有るみたいです。その組織の代表幹事が日本は敗北している、と深刻な事を新聞インタビューで語るて、勇気有りますね。では、具体的にどんな指摘だったのでしょうか。
「テクノロジーは悲惨です。半導体・太陽電池・光ディスク・リチウムイオンバッテリーなど、最初は日本が手がけて高いシェアをとったものもいつの間にか中国や台湾、韓国などに席巻されている。」「次世代規格の5Gに至っては、日本メーカーのシェアはごくわずか。」「6年間で約60兆円のGDPが増えたといいますが、国と地方の借金は175兆円も拡大しました。」
更にショックな地政学的な現状を突き付けます。
「今は米国依存ですが、さらに従属を深めた米国の別種の州として生きていく。これを断ち切れば、うっかりすると中国の一つの市、北京や上海になる形もあり得るでしょう」
と日本が今のままの形で延命することの地政学リスクを指摘します。この事に関しては、国際政治学者のイアン・ブレマーは、今までのグローバル化は遠からず終焉しアメリカと中国の基準に分裂するだろう、と言います。その時、日本はどちらの方の基準に付くのか、厳し選択の時を迎えると予測しています。
更に日本は厳し高齢化と少子化の時代に、ほとんど有効な対策を取らずに平成30年間を過ごしてきました。厚労省の「将来推計人口」の予測では、合計特殊出生率1.44(2017年実績は1.43)で考えると2065年の人口は8,808万人と今の人口から30%以上の減少になると考えられています。
この様な急激な人口減少は、更に日本の国力を低下させるのは明白な事です。

新年そうそう、恐ろし気なお話ですが森加計と偽装・嘘がお得意のアベ達の日本は上手くいっている、なんてホラ話しよりは小林善光の警告の方が数十倍真相に迫っていると思います。

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