キラ星るみ子の多次元話

摩訶不思議な人生のあれやこれ

亡くなった人の合図

2022-07-28 22:26:00 | 日記
母から聞いた話。

私の叔母さんが亡くなった後、季節外れにも関わらず
1匹の糸とんぼが部屋に入ってきたらしい。

叔母さんは糸とんぼが好きだった。

不思議だねなんて言いながら、帽子をフワッと被せて床に置くように捕まえた。
さてさてと帽子をひっくり返したところ。

糸とんぼは消えていた。

きっと叔母さんだね、なんて話したとのこと。

前の記事の、死ぬ前に集中治療室で処置されているはずの時間に、電話をかけてきて母と会話をした叔母さんのお話でした。


可愛くなりたかったあの頃

2022-07-28 22:18:00 | 日記
可愛くなりたい!と年相応に悩んでいた時に、パッと開いてそのページの言葉を読むという本を立ち読みした。
分厚いその本が私にくれた言葉は、
「それは、あなたがやらなければならないことですか?」
ときたもんだ。
あ、そっか!と思った。
もうこの世には、生まれた時点で恵まれた美形という存在がいる。
その美形達の進む道と、自分の道。
畑が違うよなと。
私が死に物狂いでその畑に侵入したとして、それを継続する気力等はあるのかと。
それよりも、自分の与えられた畑で、自分らしく魅力を開花させた方が良いのではないかと、そう思った。

自分の中にストンと落ちてきたその言葉は、未だに私の中にある。

誘拐されかけた話③

2022-07-28 21:56:00 | 日記
修道院のおばあちゃんは、私に聞いた。
「どうしてここに来たの?」
私は答えた。
「修道女になりたくて来ました」
「貴女はまだ若いから、まだまだこれからよ」
そんな感じで話は終わった気がする。
中のお庭やマリア像などを見せてもらい、私の唐突な訪問は終わった。

確か、辿り着くまでの話をしたら神様のご加護ねと言われたような言われていないような…
振り返ると、言われた言葉等ぼんやりとしたものになっている。
深く残るものと残らないものの取り捨て選択を無意識に行なっているんだろうな。

帰り道、夕焼けのススキが綺麗で。
変なおじさんに知らない場所に連れて行かれたけど、おろしてくれたし、さらに知らないおじいさんに優しくして頂いたし、修道女にはなれなかったけどなんだか不思議な1日だった。

余談だが、知らないおじさんの車に乗らずにそのまま5〜10分くらい歩いていたら、修道院に着いていた。
遠回りをしてしまったが、深い深い学びになった。

人間は疲れている時に手を差し伸べられると弱い、ということかわかった。
それと、やはり神様はいるんだなと。
奇跡。

あのまま、車を停めずにいたら私は何処に行っていたんだろう。
優しいおじいさんが通りかからなかったら?
ご先祖様が守ってくれたんだと思う。

人間の善と悪を体感した1日でした。

誘拐されかけた話②

2022-07-28 17:43:00 | 日記
泣きそうなまま歩き出した私の後ろから、車が一台。
目の前に停まる。

さっきのおじさんの車ではない。
でも、知らない車だ。
どうしよう。

すると、1人のおじいさんが降りてきた。
「どうしたんだ、こんなところで」
品の良いおじいさん。
私は、行きたい場所があって歩いていたこと、知らない人に連れて行ってあげると言われて車に乗ったら、ここに連れてこられたことを話した。
「わかった。その場所なら私も知ってるから。送っていくから乗りなさい」

私、また乗りました。
知らない人の車に乗ってはいけないと、学びましたよね?
身をもって学びましたよね?
でも、私はこのおじいさんを信じたんです。直感です。

車の中、詳しい話をしながら連れてこられた道を戻る。
あんまり覚えていないけれど、とても優しくて心配してくれていた。
おじいさんも、その修道院に行った事がある…だっけかな?そんな事を聞いた。

しばらくして、目的地に着いた。
「ありがとうございました!」
ペコリとお礼を伝える私。
「私が言うのもなんだけど、もう知らない人の車に乗っちゃダメだよ」
的な事を言われたように思う。

ほんとです。ごめんなさい。
そしてほんとにほんとにその節は
ありがとうございました。

修道院への道を少し歩く。
ススキが、日差しを浴びて透けていた。
私は予約もなしに修道院を訪ねて、おばあさんにお話の場を設けてもらった。

つづく。
文章にすると、長い!