キラ星るみ子の多次元話

摩訶不思議な人生のあれやこれ

誘拐されかけた話②

2022-07-28 17:43:00 | 日記
泣きそうなまま歩き出した私の後ろから、車が一台。
目の前に停まる。

さっきのおじさんの車ではない。
でも、知らない車だ。
どうしよう。

すると、1人のおじいさんが降りてきた。
「どうしたんだ、こんなところで」
品の良いおじいさん。
私は、行きたい場所があって歩いていたこと、知らない人に連れて行ってあげると言われて車に乗ったら、ここに連れてこられたことを話した。
「わかった。その場所なら私も知ってるから。送っていくから乗りなさい」

私、また乗りました。
知らない人の車に乗ってはいけないと、学びましたよね?
身をもって学びましたよね?
でも、私はこのおじいさんを信じたんです。直感です。

車の中、詳しい話をしながら連れてこられた道を戻る。
あんまり覚えていないけれど、とても優しくて心配してくれていた。
おじいさんも、その修道院に行った事がある…だっけかな?そんな事を聞いた。

しばらくして、目的地に着いた。
「ありがとうございました!」
ペコリとお礼を伝える私。
「私が言うのもなんだけど、もう知らない人の車に乗っちゃダメだよ」
的な事を言われたように思う。

ほんとです。ごめんなさい。
そしてほんとにほんとにその節は
ありがとうございました。

修道院への道を少し歩く。
ススキが、日差しを浴びて透けていた。
私は予約もなしに修道院を訪ねて、おばあさんにお話の場を設けてもらった。

つづく。
文章にすると、長い!


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