CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-031「優しき罪人」(韓国)

2022年02月03日 00時06分05秒 | 韓国映画
男って、若者も年寄りもどうしようもないんだから
 交通事故で両親を亡くした19歳のヨンジュは、自身の学業を放棄してでも弟ヨンインの面倒をみようと決意する。しかしヨンインはそんな姉の思いをよそに非行に走り、問題を起こしてしまう。
 ヨンインの少年院送りを免れるため示談金を用意しなければならなくなったヨンジュは、両親の事故の加害者であるサンムンの元を訪ねるが。(「作品資料」より)


 両親を交通事故で亡くし、弟のヨンインと共に暮らしている19歳のヨンジュ。

 ヨンインが問題を起こし、示談金を払わなければ少年院送りとなってしまう。

 ヨンジュはお金を工面しようとし、両親の事故の加害者であるサンムンの元を訪れる。

 ヨンジュは被害者の子供だということを言って、サンムンを半ば強請って、金を手に入れようとするのかと思ったが、何も告げず、サンムンと妻が経営する豆腐屋でバイトをすることにする。

 店の売上金を盗もうとするヨンジュであったが、そこで思わぬことが起こり、そこからヨンジュとサンムン、その妻との関係が変わっていく。

 復讐譚なのかなと思ったが、そういう感じでもなく、ヨンジュは正体を隠したままサンムンたちと過ごすようになり、特に妻との関係がまるで母娘のような付き合いになっていく。

 両親を亡くし、弟のために頑張ってきたヨンジュが、サンムンたちに親のような感情を抱き始めている感じ。

 サンムンたちにも息子がいるのだが、寝たきりの植物人間状態であり、出来るのはただ語り掛けるだけ。

 ヨンジュに対し、本当に娘のような感情を持ったのではないだろうか。

 幸せな気持ちで日々を過ごすヨンジュであるが、弟のヨンインは反発する。

 果たして、ヨンジュはサンムンたちに真実を語るのか、あるいはばれてしまうのか。

 そして、三人の関係はどうなるのか。

 非常に複雑な感情と関係を描いており、惹き込まれる内容であった。

 ラストは何とも切なく、余韻を残すものであったな。

/5

監督:チャ・ソンドク
出演:キム・ヒャンギ、キム・ホジョン、ユ・ジェミョン、タン・ジュンサン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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