CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-196「キング・アーサー」(イギリス・オーストラリ・アメリカ)

2017年06月24日 00時37分17秒 | イギリス映画
毒の近くに薬はある
 幼いときに両親を殺された少年アーサー。自分が王家の血を受け継ぐ者とも知らず、過酷なスラム街での生活をたくましく生き抜いてきた。
 優しくタフな男へと成長した彼は、聖剣“エクスカリバー”を引き抜いたことをきっかけに自らの出自を知る。
 そして亡き父ユーサー王の敵を討ち、王の座を奪還すべく、叔父である暴君ヴォーティガンに立ち向かうことを決意するアーサーだったが。(「allcinema」より)


 数年に一度は映画化される〝アーサー王の伝説〟を、モチーフにして製作されたアクション・エンターテインメント。

 中世騎士の物語だと思うが、監督が「シャーロック・ホームズ」で新しいホームズ像を作り上げたガイ・リッチーということで、本作も中世っぽい時代設定の中で、ちょっと現代的な雰囲気で描いている。


 王である父を殺され、町のスラム街で育ったアーサー。
 そのアーサーが伝説の聖剣、エクスカリバーを引き抜いたことで、好まざるとも戦いに巻き込まれていく姿を描いたもの。

 スラム街を仕切っているような青年アーサー。
 王家の血筋を受け継ぐ者が、父王を殺した叔父、ヴォーティガンで、暴君の限りを尽くす現在の王に立ち向かうという復讐の話ではある。
 しかし、どちらかと言うと、街のチンピラが暴君である王を倒すという逆転の物語という感じであった。

 正統なる王家の血を引いているとはいえ、最後の最後まで荒くれ者の雰囲気が拭い切れず、本当に彼が王で、民は喜ぶのかという気がしなくもなかったかな。

 それでも強大な敵に立ち向かっていくアーサーの姿と、彼を支えるレジスタンス組織の面々の活躍などは、オーソドックスながらも楽しめる話であった。

 魔術師も登場して、かなりファンタジックな要素も強かったな。
 巨大な蛇は反則技だな。


 聖剣の力で戦うアーサーのアクション・シーンは見応えあり、スローモーションを多用しているところは今時のアクション・シーンらしかったな。

 クライマックス、王が住む城での戦いでは、決戦の場が変化したり、正に悪の力を持った王の姿がラスボスらしく、ちょっとゲームのようなイメージのアクション・シーンだった。

 アクションのみならず、軽妙な会話のシーンなどもあり、伝説からイメージされる雰囲気とは違ったが、アクション・エンターテインメントとして楽しめる一本だった。

/5

監督:ガイ・リッチー
出演:チャーリー・ハナム、ジュード・ロウ、アストリッド・ベルジュ=フリスベ、ジャイモン・フンスー
    エイダン・ギレン、エリック・バナ、キングズリー・ベン=アディル、クレイグ・マクギンリー
於:新宿ピカデリー

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