CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-175「スウィート17モンスター」(アメリカ)

2017年06月03日 13時34分12秒 | アメリカ映画
みじめなのは自分だけじゃない、みんな無視しているだけ
 イケメンでモテモテの兄ダリアンとは対照的に、まだキスの経験すらないイケてない自分に自己嫌悪の日々を送る17歳の女子高生、ネイディーン。
 最大の理解者だった父を幼い頃に亡くして以来、家庭でも学校でも居場所を見つけられないまま。たったひとりの親友クリスタだけがネイディーンの心の支えだった。
 ところがある日、そのクリスタが、よりによって兄ダリアンと付き合い出したことを知ってしまう。
 唯一の心の友にまで裏切られたと世の中を恨み、孤独と絶望に打ちひしがれるネイディーンだったが。(「allcinema」より)


 小さい頃からいじめられ、17歳になってもイケていない自分が嫌いな女子高生、ネイディーン。

 ままならない日常に腹を立て、何かと言うと毒舌と嫌味を繰り返す。

 止まらない自分が更に嫌になって、ついにとんでもない行動を起こす。

 そんな彼女が引き起こす騒動を描いた青春コメディ。


 判っているのに、ついつい嫌味を口に出してしまう。
 それも自分に対する嫌悪感からというのは判るのだが、すっかり大人目線となっている自分としては、かなりいらつくところも感じてしまうな。

 そう考えると、ネイディーンの担任であるブルーナー先生は、非常に大きな心を持ち、生徒の気持ちをよく読み取り、考えているんだなという印象を受ける。

 こんな懐深い大人となりたいものだ。


 イケメンで人気者の兄、ダリアンにコンプレックスを抱き、やっぱり自分も恋がしたいし、友達もほしいネイディーンであるが、心を開けず、妄想するだけ。

 そんな中で、唯一の友人であるクリスタがダリアンと恋に落ちてしまい、取り残されたような気分のネイディーンは、ついに暴走してしまう。


 そんなネイディーンを気にかける者もいるのだが、彼女の視野は狭まったまま。


 七転八倒しながら、ようやく自分を見つめ直していくネイディーンの顛末を描いた作品で、かなりブラックな台詞も多く、笑える部分も多かったが、共感するには、自分が歳を取り過ぎたかな。
 あまりスッキリした気分にはなれなかったな。

 傍から見ればいらつかされる少女ではあるが、本当は素直なんだろうな。

/5

監督:ケリー・フレモン・クレイグ
出演:ヘイリー・スタインフェルド、ウディ・ハレルソン、キーラ・セジウィック、ブレイク・ジェナー
    ヘイリー・ルー・リチャードソン、ヘイデン・セットー、アレクサンダー・カルヴァート
於:新宿シネマカリテ

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