CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-054「ストレイ 悲しみの化身」(ロシア)

2020年02月11日 01時08分40秒 | ロシア映画
相手の喪失感を投影する
 最愛の息子が行方不明になったイゴール夫妻。
 数年後、悲しみから立ち直れない彼らは、友人に養子縁組を勧められ、孤児院でいじめられていた男の子を引き取る。その子どもは行方不明の息子の名前「ヴァーニャ」と呼ばれ、母親に溺愛されて育つ。しかし時が経つにつれ、奇妙なほどに本物の息子そっくりになっていく。
 ある日、母親の妊娠が判明するが、それ以来ヴァーニャの母親を見る目が一変し。(「作品資料」より)


 6歳の息子が行方知れずになってから3年後、イゴール夫妻は養子を取るため、ある孤児院を訪れる。

 そこで妻が目にしたのは守衛の遺体と動物のように唸り声を発する少年。

 妻は何故かその少年が気になり、違法に引き取ってしまう。

 まるで獣に育てられたかのような少年を、引き取りたいという気持ちがよく判らないな。

 それでも何か憑かれたように少年を愛し、ついに行方不明となった息子と同じ、ヴァーニャと呼ぶようになる妻。

 更に、少年はヴァーニャそっくりになっていく。

 果たして、この少年は何モノなのか。行方知れずとなっている彼らの息子、ヴァーニャなのか。

 最初は本当の息子のように少年を愛する妻であったが、思いも寄らず妊娠し、喜びに浸る。
 しかし、そこから少年の妻を見る目が一変する。
 危険な行動を取るようになり、妻は少年を恐れ始める。

 夫の方は逆に少年を可愛がるようになるのだが、少年の正体を知るため調査を進める。

 そんな中、妻の身に起こる悲劇。


 「アンストッパブル」のように母親の子供への愛が真実を知る、というような話かと思ったら、少年にはおぞましき秘密があったという展開。

 悪魔なのか、それとも他の子供たちが言うようにゾンビなのか。

 少年に対する最後の対処は、そんなもので終わるのかと思ったが、その後思わぬ展開が待っている。
 
 これも「ペット・セメタリー」「処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ」のようだったな。

 得体の知れない少年の様子が恐怖を募らせ、何を引き起こすのか気になる展開のホラーであったな。

/5 

監督:オルガ・ゴルデツカヤ
出演:エレナ・リャードフ、ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ、セバスチャン・ブガーエフ
   イェン・ラノフ、エフゲニー・ツィガノフ、ローザ・カイルリーナ、アンナ・ウコロワ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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